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ギックス Research Memo(11):配当方針に基づき安定的な配当を実施

配信日時:2025/10/28 13:11 配信元:FISCO
*13:11JST ギックス Research Memo(11):配当方針に基づき安定的な配当を実施 ■株主還元策

ギックス<9219>は、株主に対する利益還元を重要な経営課題と位置付けている。現在、同社は成長過程にあり、人材の確保・育成や新規・既存事業の展開に必要な投資、経営基盤の強化を通じて中長期的な企業価値の向上を図ることが、株主にとって最も有益であると認識している。その一方で、株主との中長期的な信頼関係を構築する取り組みとして、1株当たり中間配当26.5円、期末配当27.0円、年間53.5円(上場時売出価格1,070円の5%に相当)という金額固定の普通配当を継続的に実施していく方針である。

2026年6月期についても配当方針に則り、1株当たり53.5円の配当を実施する方針である。なお、将来的な成長に向けた投資の必要性及び、そのための原資となる内部留保の確保が重要であることに鑑み、同社の創業者3名は、配当が実施された場合においても、当該配当金の受け取りを辞退する意向である。

また、同社は現行の配当方針を継続する方針である。従来は利益について「配当原資分のみ確保」することを基本とし、中長期的な企業価値向上を目指した成長投資と株主への短期的利益還元を両立させる方針としてきた。新たな中期戦略においては、利益について「配当原資分のみ確保」から「一定の利益を確保」する方針に変更するものの、株主への短期的利益還元も考慮し現行配当方針を継続することとした。なお、創業者3名の配当辞退についても継続予定であるが、将来的には財務状況に応じて変更の可能性もある。成長投資を重視しつつ配当維持を明示する姿勢は、株主への信頼を損なわず、中長期的企業価値向上とのバランスの取れた適切なスタンスであると弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木 稜司)

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