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株式会社JRC:2026年2月期第2四半期(中間期)決算説明会文字起こし・質疑応答(9)

配信日時:2025/10/27 14:16 配信元:FISCO
*14:16JST 株式会社JRC:2026年2月期第2四半期(中間期)決算説明会文字起こし・質疑応答(9) 株式会社JRC<6224>:2026年2月期第2四半期(中間期)決算説明会文字起こし・質疑応答(8)の続き

■質疑応答
2026年2月期 第2四半期(中間期)決算説明会で頂いたご質問と回答

■全体
Q セグメントごとの足元の事業環境と今後の見通しについて説明いただきたい。
A コンベヤ部品につきましては、第2四半期は酷暑による熱中症対策により活動量が制限されたことから、86%のリカーリング部分が減少いたしました。現在は気温も下がり、第3四半期から復調するものと見ております。今後につきましては、コンベヤ部品はサプライチェーンともに国内事業であるため、トランプ関税などの外的要因には左右されず、安定するものと見ております。環境プラント事業につきましては、今期は毎年受注している基幹改良工事が端境期となり苦戦しております。しかしながら、基幹改良工事を含め、来期以降の受注残高が積み上がっており、事業としてダウントレンドではございません。
ロボットSI事業につきましては、人手不足を解消するための設備であることから、非常に多くの引き合いを頂いております。さらに、M&Aによるシナジー効果としての複合提案を行うことで、案件ごとの規模が大きくなり、顧客サイドでの稟議決裁の長期化により発注が遅れ、その結果当社の受注に遅れが生じております。

Q  M&A案件はたくさん紹介されているのか。
A 上場後6件のM&A実績があり、案件詳細の公表も行っているため、仲介会社から日々提案を頂いております。特にプラント工事関連の会社を多くご紹介いただいており、そのなかから地域性やシナジー効果などが期待できる会社を選定しております。

Q 下期に発生する計画外費用を教えていただきたい。
A  M&A案件が進めばその仲介手数料や諸費用などが考えられます。またコンベヤ事業における海外展開の進捗により、計画外費用が発生する可能性がございます。

Q  3セグメントの下期の受注動向について現時点でそれぞれどの程度見えているのかについて教示いただきたい。特に環境プラントとロボットSIは通期の受注計画達成には下期にかなり挽回が必要に見えるが、上期対比でどのように受注が増加していくの教示いただきたい。
A コンベヤ事業につきましては、酷暑の影響で受注高が減少した月度もありましたが、足元では回復しております。環境プラント事業につきましては、今期は基幹改良工事の端境期であり苦戦しているものの、来期以降の受注残は積み上がっております。ロボットSI事業につきましては、複合提案による案件大型化の影響で受注にも期ズレが生じましたが、通期では受注残高を消化できれば計画達成は見えてくると考えております。

Q それぞれの事業のリードタイムを教えていただきたい。新規、リピート、リカーリング、メンテナンス、それぞれどのくらい前から商談がスタートするのか。どの段階で受注高に計上されるのか。
A コンベヤ事業のうち、コンベヤ部品につきましては、在庫品であれば当日出荷ができ、それ以外でも大型案件でなければ3ヵ月程度で売上計上されます。高橋汽罐工業や向井化工機などの工事会社につきましては、3ヵ月から6ヵ月、長いもので1年くらいかかる案件がございます。ロボットSI事業につきましては、単一ラインであれば3~6ヵ月、複合ラインであれば6ヵ月~1年くらいかかります。

Q 株価下落を受け、自己株式取得を検討する予定はあるのか。
A 現時点では成長投資を優先しているため、自己株式取得などの予定はございませんが、今後として株式市場や当社業績等を勘案のうえ、検討いたします。

Q コンベア事業とロボット事業にはシナジーがあるのか?
A コンベヤ事業は主に屋外向けであり、ロボットSI事業は食品医薬業界が中心であるため、大きなシナジーはございません。コンベヤ事業における既存顧客に依存しない、異なる商流のビジネスを展開していくという考えのもとで、全く別物の事業として考えております。

Q 通期業績予想修正の予定はあるのか。
A  2026年2月期の連結業績につきましても、引き続き順調に推移するものと考えておりますが、下期に発生する可能性のあるM&Aによる費用や、コンベヤ事業における海外進出にかかる計画外費用の発生を勘案し、期初に発表した予想を変更しておりません。具体的な費用が見積ることができる状況になり、業績予想を修正する必要が生じた場合、修正のうえ、公表させて頂きます。

■コンベヤ事業
Q コンベヤ事業における海外展開の業績インパクトはいつ頃から出てくるのか。
A まずは現地に工場を作り、設備を導入のうえ生産を開始できるように準備しなければなりません。工場稼働後の減価償却費などの負担感があるなかで、マーケットの開拓を行う必要があるため、業績寄与には3年くらいの期間が必要となる可能性がございます。

Q p12(コンベヤ事業 売上高・セグメント利益の推移)を見ると、昨年度は、四半期平均して売上、利益が計上されていたが、今期は山、谷かなり大きく出たのはなぜか。過去10年振り返ると、どのような傾向か。
A 前期M&Aによりグループインいたしました、高橋汽罐工業ならびに向井化工機の完成工事が第1四半期に集中する計画であったことに加え、第2四半期に完成予定の工事の一部が第1四半期に前倒しとなり、大きな山谷が生じました。過去10年のトレンドといたしましては、従前はリカーリング性の高いコンベヤ事業専業であったことから、多少の波はあったものの安定的に推移しておりました。

Q コンベア事業については、第3四半期、第4四半期についても、山、谷がかなり大きくでる見込みなのか。
A 第3四半期、第4四半期ともに高橋汽罐工業の完成工事を計画しているため、上期のような大きな山谷は生じないものと見ております。

Q コンベアの売上の山谷は先ほどの説明で理解できたが、利益は第1四半期を除いても、同程度の売上があった他の四半期に対して減っている。利益率まで低下した理由は。
A 第2四半期は、完成工事が少なかった高橋汽罐工業が赤字に振れているため、セグメントの内訳がコンベヤ部品だけで構成されていた前期に対して利益率が低くなっております。

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