オープニングコメント

高市トレードが活発化する可能性

配信日時:2025/10/27 08:37 配信元:FISCO
*08:37JST 高市トレードが活発化する可能性  27日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になろう。24日の米国市場はNYダウが472ドル高、ナスダックは263ポイント高だった。米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待から主力株を中心に買われた。インテルの予想を上回る決算を受けて、半導体株の一角が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の49545円、円相場は1ドル=153円10銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで49190円まで売られた後に切り返しており、一時4
9660円まで買われる場面もみられた。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われ、SOX指数は7000台に乗せる場面もみられており、アドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>などの上昇が期待されそうである。

 今週から決算発表が本格化してくる。あすはアドバンテスト、週末には東エレク<
8035>の決算が予定されている。とりわけ明日のアドバンテストが良好な決算内容になるようだと、半導体や人工知能(AI)関連株への支援材料になる可能性があり、先回り的な動きのほか高市トレードが活発化する流れに向かわせそうである。さらに、あすは高市首相とトランプ米大統領による首脳会談が行われる。日米の良好な関係構築が期待されるなか、先高期待が強まることになろう。

 日経平均株価は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジ内での推移を続けている。23日の下落局面では+1σが支持線として機能する形になり、24日の上昇で同バンドから上放れてきた。日米首脳会談への思惑から高市トレードが活発化するとみられるなか、+2σ水準を意識した買い意欲は強そうである。
主力ハイテク株主導の相場展開が見込まれるが、相場全体の先高期待により、相対的に出遅れている新興市場においても出遅れ修正の動きが期待されてきそうだ。

<AK>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ