注目トピックス 市況・概況

欧米為替見通し: ドル・円は弱含みか、米追加利下げや米中摩擦を意識

配信日時:2025/10/17 17:25 配信元:FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は弱含みか、米追加利下げや米中摩擦を意識 17日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米中貿易摩擦の激化懸念や米追加利下げ観測から、ドル売りに振れやすい地合いに変わりはない。一方、日本の政治情勢の混乱が収束すれば、円買いは後退しそうだ。

前日発表された米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想外に悪化し、景気減速懸念により米国の緩和的な金融政策に思惑が広がった。米金利安でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.1640ドル台から1.17ドル付近に浮上、ドル・円は151円30銭付近から150円20銭台に大きく下げた。本日アジア市場で日経平均株価は反落し、リスク回避の円買いが先行。日本の政治情勢の不透明感も根強く、円買いを後押しする展開となった。

この後の海外市場は米国経済を見極める展開。米雇用情勢の先行きが見通しにくいものの、引き続き連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測からドル売りに振れやすい。米中貿易摩擦の激化が懸念され、ドル売りを支援しよう。ただ、24日発表予定の消費者物価指数(CPI)は高止まりが予想され、ドルは売りづらい面もある。また、「高市政権」発足を見据え、日本の政治情勢の混迷が回避されれば円買いはある程度巻き戻され、主要通貨を下支えする。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・9月住宅着工件数(予想:131.0万件、8月:130.7万件)
・21:30 米・9月建設許可件数(予想:134.0万件、8月:131.2万件)
・22:15 米・9月鉱工業生産(予想:前月比0.0%、8月:+0.1%)
・05:00 米・8月対米証券投資(短期債除く)(7月:+492億ドル)


<CS>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ