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9日の米国市場ダイジェスト:NYダウは243ドル安、政府機関閉鎖の長期化を警戒
配信日時:2025/10/10 07:58
配信元:FISCO
*07:58JST 9日の米国市場ダイジェスト:NYダウは243ドル安、政府機関閉鎖の長期化を警戒
■NY株式:NYダウは243ドル安、政府機関閉鎖の長期化を警戒
米国株式市場は下落。ダウ平均は243.36ドル安の46358.42ドル、ナスダックは18.75ポイント安の23024.63で取引を終了した。
一部主要企業決算で消費の底堅さが示され、寄り付き後、上昇。しかし、政府機関の閉鎖が長期化し成長を妨げるとの懸念や、過去最高値付近でバブル警戒感も根強く売りに押され、下落に転じた。金利上昇も嫌気されたが、半導体が支え、ナスダックは終盤にかけ下げ幅を縮小し、終了。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はサウジアラビアへの人工知能(AI)チップ輸出をトランプ政権が許可したことが好感され、上昇。飲食品メーカーのペプシコ(PEP)は第3四半期決算で値上げが奏功し増収となったほか、ソーダやスナック菓子の需要安定でコア1株利益見通しが予想を上回り上昇。航空会社のデルタ(DAL)は第3四半期決算で、ビジネス関連の売り上げ回復で、売上高、利益とも予想を上回り、上昇した。統合型レアアース生産企業のMPマテリアルズ(MP)などレアアース関連会社は、中国がレアアース輸出規制を強化したため、買われた。
航空機メーカーのボーイング(BA)は先月、トランプ大統領とエルドアン大統領の合意で成立したトルコ航空による同社737マックス機購入を巡り、もし、生産が遅れる場合、注文を欧州のエアバスに切り替える可能性を同航空の最高経営責任者(CEO)が警告し、大幅安。電気自動車会社のテスラ(TSLA)は当局が同社の自動運転支援機能を巡る安全性を巡り調査に乗り出したとの報道で下落した。
ジーンズなどの衣料ブランド、リーバイ・ストラウス(LEVI)は取引終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか、通期見通しを引き上げたが、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:円安値圏で神経質な展開、日銀の円安是正介入警戒感や利上げ観測も再燃
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は152円14銭へ下落後153円23銭まで上昇し、153円04銭で引けた。自民・高市総裁の過剰な円安を誘発する意向はないとの発言で一時円買いが強まり反落。その後、米長期金利上昇に伴うドル買いが強まり再び上昇した。米30年債入札の順調な結果を受け、伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1622ドルから1.1542ドルまで下落し、1.1565ドルで引けた。フランス政局不安が引き続きユ―ロ売り圧力となった。ユーロ・円は177円47銭から176円78銭まで下落。ポンド・ドルは1.3395ドルから1.3280ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8012フランから0.8076フランまで上昇した。
■NY原油:反落で61.51ドル、一時61.25ドルまで値下がり
NY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:61.51 ↓1.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-1.04ドル(-1.66%)の61.51ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.25-62.87ドル。イスラエルとイスラム組織ハマスは、米国主導の和平案の最初のステップで合意し、ハマスが拘束している人質全員が週末にも解放される見通しとなったことが要因。供給不安への懸念は和らいだ。ロンドン市場で62.87ドルまで買われたが、その後はじり安となり、一時61.25ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では主に61.50ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 49.79ドル -0.05ドル(-0.10%)
モルガン・スタンレー(MS) 156.27ドル +0.62ドル(+0.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)779.96ドル +3.45ドル(+0.44%)
インテル(INTC) 37.80ドル +0.37ドル(+0.98%)
アップル(AAPL) 254.04ドル -4.02ドル(-1.55%)
アルファベット(GOOG) 242.21ドル -3.25ドル(-1.32%)
メタ(META) 733.51ドル +15.67ドル(+2.18%)
キャタピラー(CAT) 500.36ドル -1.76ドル(-0.35%)
アルコア(AA) 37.00ドル -0.06ドル(-0.16%)
ウォルマート(WMT) 101.77ドル -1.13ドル(-1.09%)
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米国株式市場は下落。ダウ平均は243.36ドル安の46358.42ドル、ナスダックは18.75ポイント安の23024.63で取引を終了した。
一部主要企業決算で消費の底堅さが示され、寄り付き後、上昇。しかし、政府機関の閉鎖が長期化し成長を妨げるとの懸念や、過去最高値付近でバブル警戒感も根強く売りに押され、下落に転じた。金利上昇も嫌気されたが、半導体が支え、ナスダックは終盤にかけ下げ幅を縮小し、終了。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はサウジアラビアへの人工知能(AI)チップ輸出をトランプ政権が許可したことが好感され、上昇。飲食品メーカーのペプシコ(PEP)は第3四半期決算で値上げが奏功し増収となったほか、ソーダやスナック菓子の需要安定でコア1株利益見通しが予想を上回り上昇。航空会社のデルタ(DAL)は第3四半期決算で、ビジネス関連の売り上げ回復で、売上高、利益とも予想を上回り、上昇した。統合型レアアース生産企業のMPマテリアルズ(MP)などレアアース関連会社は、中国がレアアース輸出規制を強化したため、買われた。
航空機メーカーのボーイング(BA)は先月、トランプ大統領とエルドアン大統領の合意で成立したトルコ航空による同社737マックス機購入を巡り、もし、生産が遅れる場合、注文を欧州のエアバスに切り替える可能性を同航空の最高経営責任者(CEO)が警告し、大幅安。電気自動車会社のテスラ(TSLA)は当局が同社の自動運転支援機能を巡る安全性を巡り調査に乗り出したとの報道で下落した。
ジーンズなどの衣料ブランド、リーバイ・ストラウス(LEVI)は取引終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか、通期見通しを引き上げたが、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:円安値圏で神経質な展開、日銀の円安是正介入警戒感や利上げ観測も再燃
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は152円14銭へ下落後153円23銭まで上昇し、153円04銭で引けた。自民・高市総裁の過剰な円安を誘発する意向はないとの発言で一時円買いが強まり反落。その後、米長期金利上昇に伴うドル買いが強まり再び上昇した。米30年債入札の順調な結果を受け、伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1622ドルから1.1542ドルまで下落し、1.1565ドルで引けた。フランス政局不安が引き続きユ―ロ売り圧力となった。ユーロ・円は177円47銭から176円78銭まで下落。ポンド・ドルは1.3395ドルから1.3280ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8012フランから0.8076フランまで上昇した。
■NY原油:反落で61.51ドル、一時61.25ドルまで値下がり
NY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:61.51 ↓1.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-1.04ドル(-1.66%)の61.51ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.25-62.87ドル。イスラエルとイスラム組織ハマスは、米国主導の和平案の最初のステップで合意し、ハマスが拘束している人質全員が週末にも解放される見通しとなったことが要因。供給不安への懸念は和らいだ。ロンドン市場で62.87ドルまで買われたが、その後はじり安となり、一時61.25ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では主に61.50ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 49.79ドル -0.05ドル(-0.10%)
モルガン・スタンレー(MS) 156.27ドル +0.62ドル(+0.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)779.96ドル +3.45ドル(+0.44%)
インテル(INTC) 37.80ドル +0.37ドル(+0.98%)
アップル(AAPL) 254.04ドル -4.02ドル(-1.55%)
アルファベット(GOOG) 242.21ドル -3.25ドル(-1.32%)
メタ(META) 733.51ドル +15.67ドル(+2.18%)
キャタピラー(CAT) 500.36ドル -1.76ドル(-0.35%)
アルコア(AA) 37.00ドル -0.06ドル(-0.16%)
ウォルマート(WMT) 101.77ドル -1.13ドル(-1.09%)
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