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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日銀金融政策の早期修正の可能性低い

配信日時:2025/09/20 13:53 配信元:FISCO
*13:53JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日銀金融政策の早期修正の可能性低い ■強含み、米国の年内追加利下げを想定したユーロ買い

今週のユーロ・ドルは強含み。一時1.1919ドルまで買われた。フランスの政治不安を懸念したユーロ売りが一時拡大したが、米国の年内追加利下げを想定したユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。週後半は米国の大幅利下げ観測は後退し、調整的なユーロ売り・米ドル買いが観測されたが、ユーロ・ドルは1.17ドル台前半で下げ止まった。取引レンジ:1.1716ドル-1.1919ドル。

■伸び悩みか、製造業とサービス業のPMIが手掛かり材料に

来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。9月23日発表のユーロ圏製造業とサービス業のPMIが改善すれば、リスク選好的なユーロ買いが増える可能性がある。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)は利下げを積極的に推進する意向はないことから、新たなユーロ買い材料が提供されない場合、ユーロ売り・米ドル買いが増える可能性がある。

予想レンジ:1.1600ドル-1.1900ドル

■強含み、日本とユーロ圏の金利差を意識

今週のユーロ・円は強含み。米国の追加利下げを想定したユーロ買い・米ドル売りは一服したが、日本とユーロ圏の金利差が短期間で縮小するとの見方は少ないため、調整的なユーロ売り・円買いは縮小。週後半の米ドル・円相場が円安方向に振れた関係でユーロ・円は主に174円を挟んだ水準で推移した。取引レンジ:172円90銭-174円50銭。

■下げ渋りか、日銀金融政策の早期修正の可能性低い

来週のユーロ・円は下げ渋りか。9月23日発表予定のユーロ圏製造業・サービス業PMIが前回実績を上回った場合、ユーロ買いが入りやすい展開となりそうだ。日本銀行よる早期利上げの可能性は高まっていないこと、日本の財政悪化懸念も円売り材料となり得る。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・23日:9月製造業PMI(8月:50.7)
・23日:9月サービス業PMI(8月:50.5)

予想レンジ:172円50銭-175円00銭


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