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株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(12)
配信日時:2025/09/10 18:12
配信元:FISCO
*18:12JST 株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(12)
ヘッドウォータース<4011>
■質疑応答
質問
現時点で、株主還元策について何かご検討されていることはありますか。
例えば、株主優待の新設などの可能性について教えてください。
■ヘッドウォータース 篠田様
株主優待については、現時点で確定的なお知らせができる段階ではありませんが、社内ではかなり議論を重ねております。可能性は十分にあると認識しています。
もっとも、株主還元施策の実施にあたっては、当然ながら利益水準とのバランスや、現在進行中のBBD様との連携など、資金の最適な使い道を総合的に検討する必要があります。そのうえで、適切なタイミングで、かつ皆さまに喜んでいただける内容が予算的にも実現可能であると判断できた場合には、導入に前向きに取り組みたいと考えております。
質問
AI業界の競争が激化する中、ヘッドウォータースが持つ強みはどこにあるとお考えでしょうか。端的にお願いします。
■ヘッドウォータース 篠田様
端的に申し上げると、当社の強みはアライアンス力と実装力の2点に集約されます。
まず1つ目は、マイクロソフト様との強固なアライアンスです。Microsoft AzureやOpenAIといった最先端技術を駆使した統合的な開発体制は、当社ならではの強みであり、この点においては他社に劣ることはないと自負しております。
2つ目は、AI領域・システム開発の豊富な実績です。当社はAIに10年以上、システム開発には20年近く携わっており、これだけの経験をもとに、企業の基幹システムにAIを本格的に組み込んで運用まで行える体制を持っている企業は、国内外を見渡してもほとんど存在しないと考えています。
BtoB領域は分かりづらい部分も多いかと思いますが、実際にお客様の課題に深く入り込み、他社では対応できない領域を担っているケースが多くあります。今後はそうした競争優位性が明確に伝わる事例の発信にも力を入れていきたいと考えております。
質問
事業は順調に進んでいるように見受けられますが、株価については、出来高が少ないうえに、日経平均が大きく上昇している局面でも下落が続いています。今後、株価対策として具体的にどのような方針をお持ちでしょうか。
■ヘッドウォータース 篠田様
本質論で言いますと、やはり2年スパンの中でプライム市場を目指すというのが大きなテーマです。というのも、日経平均に組み込まれるような、いわゆる機関投資家が投資対象とする銘柄になるためには、やっぱりプライムに上がるというのが前提になりますし、それなしでは時価総額1,000億、2,000億というのはなかなか難しいと思っています。
そのためには、売上100億、営業利益で10〜15%といった水準をきちんと出していく必要がありますし、やはり中身も大事で、成長性のない企業が売上100億・営業利益20億あっても、そこで株価は止まってしまいます。その為、そこは当然、AIエージェント領域という年率40〜50%で伸びている市場の真ん中にいて、我々自身もそのペースで成長していくということが重要だと思っています。
まずはステップとして売上100億円を超えて、10〜15%の利益を出す。その上でプライムに上がって、そこでようやく機関投資家の投資対象として組み込まれていくという流れが現実的な株価上昇に繋がると考えています。
何かちょっとした施策で株価を上げる、という話で言えば、先ほどの株主優待なども選択肢として「なくはない」と考えていますし、そういった部分も検討はしていきます。ただ、それは本質ではないという認識です。
皆様がご期待されているような株価を実現していくには、やはり成長性・収益性・市場評価のすべてを満たす企業になっていく必要があります。国内外の機関投資家にしっかり訴求できるような企業体を目指して、しっかりと取り組んでまいりたいと考えています。
質問
LogTech社とのM&Aについては、人材確保が主な目的だと理解しましたが、投資家としては、技術面や顧客基盤の拡充など、他のシナジーにも関心があります。今後のM&A戦略において、人材以外で特に注目される領域があればお聞かせください。あるいは、引き続き人材確保中心となるのでしょうか。
■ヘッドウォータース 篠田様
人材確保が「中心」というわけではありません。先ほど申し上げた通り、採用に関しては年間100名程度は自力で確保できる状況にありますし、そこにAIエージェントを2体、3体と掛け合わせていくことの方が、ここ1〜2年は急務だと考えています。単純に「人を増やす」ことだけを目的にしたM&Aは基本的に考えていません。
むしろ、どう“盤面”を埋めていくか、つまりAI領域で勝ち抜いていくために、どの領域を取りに行くべきかという視点で考えています。我々は既に大企業と一緒に、他社がやっていないようなAIの先端事例を実際のサービスとして提供できているわけです。
たとえば、大和証券様向けのAIエージェントであったり、JAL様向けのSLMであったり、あれは世界初の事例です。それを実験じゃなく、実運用ベースでリリースしている。そういうことができるのが我々の強みであり、それを活かして、盤面のどこを取りに行くかという視点でM&Aは考えたいと思っています。
単に傘を増やすようなM&Aはやらないと思います。それよりも我々の成長性を担保しながら、市場をどう取っていけるかが重要です。
特に注目しているのは、モダナイゼーションの領域です。今、日本のシステムインテグレーション市場は、関連領域含めて13兆〜15兆円規模あると思いますが、その大半がまだレガシー環境です。オンプレミスで古い技術のまま止まっている。これが一気に「モダン」に移っていくと、その13兆円が丸ごとAI・クラウド・SaaS側にシフトしていく。それができる会社がほとんど存在しない中、我々がそのトップランナーになれる大きなチャンスだと思っています。それに必要な体制をどう作っていくか。ただし、ここでも「人を増やす」ということだけじゃなくて、AIエージェントを活用した“AI駆動開発”によって、これまでにない生産性で市場を奪取していく、そういった戦略で取り組んでいきたいと考えています。
株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(13)に続く
<KM>
■質疑応答
質問
現時点で、株主還元策について何かご検討されていることはありますか。
例えば、株主優待の新設などの可能性について教えてください。
■ヘッドウォータース 篠田様
株主優待については、現時点で確定的なお知らせができる段階ではありませんが、社内ではかなり議論を重ねております。可能性は十分にあると認識しています。
もっとも、株主還元施策の実施にあたっては、当然ながら利益水準とのバランスや、現在進行中のBBD様との連携など、資金の最適な使い道を総合的に検討する必要があります。そのうえで、適切なタイミングで、かつ皆さまに喜んでいただける内容が予算的にも実現可能であると判断できた場合には、導入に前向きに取り組みたいと考えております。
質問
AI業界の競争が激化する中、ヘッドウォータースが持つ強みはどこにあるとお考えでしょうか。端的にお願いします。
■ヘッドウォータース 篠田様
端的に申し上げると、当社の強みはアライアンス力と実装力の2点に集約されます。
まず1つ目は、マイクロソフト様との強固なアライアンスです。Microsoft AzureやOpenAIといった最先端技術を駆使した統合的な開発体制は、当社ならではの強みであり、この点においては他社に劣ることはないと自負しております。
2つ目は、AI領域・システム開発の豊富な実績です。当社はAIに10年以上、システム開発には20年近く携わっており、これだけの経験をもとに、企業の基幹システムにAIを本格的に組み込んで運用まで行える体制を持っている企業は、国内外を見渡してもほとんど存在しないと考えています。
BtoB領域は分かりづらい部分も多いかと思いますが、実際にお客様の課題に深く入り込み、他社では対応できない領域を担っているケースが多くあります。今後はそうした競争優位性が明確に伝わる事例の発信にも力を入れていきたいと考えております。
質問
事業は順調に進んでいるように見受けられますが、株価については、出来高が少ないうえに、日経平均が大きく上昇している局面でも下落が続いています。今後、株価対策として具体的にどのような方針をお持ちでしょうか。
■ヘッドウォータース 篠田様
本質論で言いますと、やはり2年スパンの中でプライム市場を目指すというのが大きなテーマです。というのも、日経平均に組み込まれるような、いわゆる機関投資家が投資対象とする銘柄になるためには、やっぱりプライムに上がるというのが前提になりますし、それなしでは時価総額1,000億、2,000億というのはなかなか難しいと思っています。
そのためには、売上100億、営業利益で10〜15%といった水準をきちんと出していく必要がありますし、やはり中身も大事で、成長性のない企業が売上100億・営業利益20億あっても、そこで株価は止まってしまいます。その為、そこは当然、AIエージェント領域という年率40〜50%で伸びている市場の真ん中にいて、我々自身もそのペースで成長していくということが重要だと思っています。
まずはステップとして売上100億円を超えて、10〜15%の利益を出す。その上でプライムに上がって、そこでようやく機関投資家の投資対象として組み込まれていくという流れが現実的な株価上昇に繋がると考えています。
何かちょっとした施策で株価を上げる、という話で言えば、先ほどの株主優待なども選択肢として「なくはない」と考えていますし、そういった部分も検討はしていきます。ただ、それは本質ではないという認識です。
皆様がご期待されているような株価を実現していくには、やはり成長性・収益性・市場評価のすべてを満たす企業になっていく必要があります。国内外の機関投資家にしっかり訴求できるような企業体を目指して、しっかりと取り組んでまいりたいと考えています。
質問
LogTech社とのM&Aについては、人材確保が主な目的だと理解しましたが、投資家としては、技術面や顧客基盤の拡充など、他のシナジーにも関心があります。今後のM&A戦略において、人材以外で特に注目される領域があればお聞かせください。あるいは、引き続き人材確保中心となるのでしょうか。
■ヘッドウォータース 篠田様
人材確保が「中心」というわけではありません。先ほど申し上げた通り、採用に関しては年間100名程度は自力で確保できる状況にありますし、そこにAIエージェントを2体、3体と掛け合わせていくことの方が、ここ1〜2年は急務だと考えています。単純に「人を増やす」ことだけを目的にしたM&Aは基本的に考えていません。
むしろ、どう“盤面”を埋めていくか、つまりAI領域で勝ち抜いていくために、どの領域を取りに行くべきかという視点で考えています。我々は既に大企業と一緒に、他社がやっていないようなAIの先端事例を実際のサービスとして提供できているわけです。
たとえば、大和証券様向けのAIエージェントであったり、JAL様向けのSLMであったり、あれは世界初の事例です。それを実験じゃなく、実運用ベースでリリースしている。そういうことができるのが我々の強みであり、それを活かして、盤面のどこを取りに行くかという視点でM&Aは考えたいと思っています。
単に傘を増やすようなM&Aはやらないと思います。それよりも我々の成長性を担保しながら、市場をどう取っていけるかが重要です。
特に注目しているのは、モダナイゼーションの領域です。今、日本のシステムインテグレーション市場は、関連領域含めて13兆〜15兆円規模あると思いますが、その大半がまだレガシー環境です。オンプレミスで古い技術のまま止まっている。これが一気に「モダン」に移っていくと、その13兆円が丸ごとAI・クラウド・SaaS側にシフトしていく。それができる会社がほとんど存在しない中、我々がそのトップランナーになれる大きなチャンスだと思っています。それに必要な体制をどう作っていくか。ただし、ここでも「人を増やす」ということだけじゃなくて、AIエージェントを活用した“AI駆動開発”によって、これまでにない生産性で市場を奪取していく、そういった戦略で取り組んでいきたいと考えています。
株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(13)に続く
<KM>
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