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株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(8)

配信日時:2025/09/10 18:08 配信元:FISCO
*18:08JST 株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(8) ヘッドウォータース<4011>

主力事業の進捗と戦略的提携を含む成長戦略についてご説明いたします。

現在、当社の事業の中心に位置づけられているのが「AIエージェント」分野であり、本日もその取り組みについて繰り返しご説明している通り、当社のメインテーマとなっています。このAIエージェント事業の拡大によって、当社におけるAI関連売上は前年同期比で150%以上の成長を遂げており、極めて好調に推移しております。加えて、AI市場全体を俯瞰しても、今後2030年まで年平均成長率(CAGR)40%超と予測されており、非常に高い成長余地がある分野です。
当社は、そうした拡大するAI市場の「ど真ん中」で、最先端のテクノロジーを活用したサービス提供に取り組んでおり、このポジションを活かして、今後も持続的な企業成長の実現を目指してまいります。
現在、金融業界をはじめとして、さまざまな分野でAIエージェントに対するニーズが急速に高まっております。
私自身の考えとしても、どれほど優れた技術や体制を有していても、企業が本当に成長するためには「成長している市場」で勝負することが不可欠だと考えています。私たちヘッドウォータースはグロース市場に参入している以上、当然ながら、主戦場は常に拡大していくマーケットに置くべきだと捉えています。そうした方針のもと、我々はこれまでも、そしてこれからも、急成長が期待される領域の“ど真ん中”に自らを置き、その流れを牽引していく存在であることを目指してまいります。
特に、AIエージェント市場については、今後世界的に飛躍的な成長が見込まれている分野です。当社はこの分野の先駆者として、自らの手で市場をリードし、国内外におけるAIの社会実装をさらに推し進めてまいります。

そうした取り組みの一環として、昨年より当社独自の開発プラットフォーム「SyncLect」に、さまざまなAIエージェント機能や生成AI活用機能を順次組み込んでまいりました。これらの開発には、前期においても相応のコストを投じております。
その結果、例えば大和証券様との案件にも見られるように、他社では難しいような開発期間・内容の案件でも、当社では対応が可能となっております。一般的な企業であれば「4カ月では対応できません」「1年ほど時間をください」といったケースでも、当社では短期間で開発対応を実現しており、それに伴い付加価値の高い契約も獲得できるようになっています。SyncLectを活用することで、他社に先駆けてAIエージェントの提供や生成AIの業務活用を進められる体制を整備しており、競争優位性を確立しつつあります。

また、これらすべての取り組みは、Microsoft Azure上で構築・提供されており、Microsoft Azureのインフラやサービスと連携することで高い再現性と信頼性を実現しています。当社のこうした実績が評価され、マイクロソフト様からもお客様をご紹介いただける機会が増えています。
当社は「データ& AI」領域においてMicrosoftアワードを受賞しており、国内トップクラスのパートナーとしての地位を確立しています。
特にマイクロソフト関連では、出資先であるOpenAIが提供するChatGPTをはじめ、AI領域におけるプラットフォーマーとして世界トップクラスの地位を築いています。そうした中で、当社ヘッドウォータースは、同領域における日本の最前線を担う存在として位置付けられており、大手企業からの期待も非常に高まっています。
もっとも、こうしたポジショニングは確定的なものではなく、あくまで当社が全力で走り続けた結果として得られたものにすぎません。今後もスピード感をもって事業を展開し、国内のAI業界全体を牽引していくという意識を強く持ってまいります。
今年も、マイクロソフト社が主催する「トップパートナーエンジニアアワード」においても、当社は「データ & AI」領域で6名のエンジニアが受賞しており、これは日本企業として最多の受賞数となります。

事例の一つとして、大和証券様向けに提供しているAIエージェント、いわゆるAIオペレーターのプロジェクトがあります。こちらは何度かご紹介しているので簡潔に触れますが、非常に複雑な構成を持つため、一般的な小規模AIベンチャー、たとえば従業員20〜30名程度の会社では実現が難しい内容となっています。それだけ、当社の技術は広範かつ深度のあるものとなっております。
本プロジェクトでは、AIエージェントの領域において、高度なAI同士が共同作業を行えるような環境構築を実現しています。例えば、AIが事実と異なる発言をしないように、どのデータを参照し、どのように情報を発信するかを別のAIがチェックするといった仕組みを組み合わせて運用しています。このような複雑な構成のため、容易に真似できるものではありません。
2023年10月にリリースして以降、約1年が経過しますが、現時点の回答精度は99%に達しています。残り1%のケースについては人間のオペレーターに振り分ける運用とすることで、極めて実用的な形に仕上がっております。

株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(9)に続く

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