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【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、次期政権への期待でリスク選好継続 (9月8日)

配信日時:2025/09/08 18:30 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  43451.07 高値  43838.60 安値  43343.58 大引け 43643.81(前日比 +625.06 、 +1.45% ) 売買高  19億4793万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆4989億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は大幅高、取引時間中は最高値上回る場面も  2.石破首相退陣表明で次期政権への期待が株価押し上げ  3.週末のメジャーSQをにらみ先物主導で上げ足強める  4.米雇用統計受けた米経済減速懸念で利食い圧力も意識  5.全体の78%の銘柄が上昇、TOPIXは最高値を更新 ■東京市場概況  前週末の米国市場では、NYダウは前日比220ドル安と反落した。8月の米雇用統計で労働市場が一段と減速していることを受け景気減速を懸念した売りが優勢となった。  週明けの東京市場では、主力株をはじめリスク選好の地合いが加速する格好となり、日経平均株価は上げ足を強め、一時最高値圏に突入する場面もあった。  8日の東京市場は、前日に石破茂首相が辞意を表明したことを受け一気にリスクオンに傾いた。次期政権が財政出動を伴う政策に動くとの期待が全体を押し上げる形となっている。今週末にメジャーSQ算出を控えるなか、株価指数先物に思惑的な買いが入り全体指数に浮揚力が加わった。日経平均は一時800円を超える上昇で8月18日に終値でつけた4万3714円を上回って推移する場面があった。だが、その後は前週末に開示された8月の米雇用統計の結果を受けた米経済減速への警戒感なども意識されるなか、利益確定の売り圧力が表面化し、大引けは最高値に届かなかった。なお、TOPIXの方は最高値を更新して取引を終えている。業種別では33業種すべてが上昇、個別株も値上がり銘柄数が1200を上回り、プライム市場全体の78%が上昇する買い気の強い地合いとなった。  個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が買われ、三菱重工業<7011>も商いを伴い堅調。アドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>も上値追いが鮮明。任天堂<7974>が頑強、ファーストリテイリング<9983>、東京電力ホールディングス<9501>なども値を上げた。ペプチドリーム<4587>が値上がり率トップとなり、ジンズホールディングス<3046>、ソシオネクスト<6526>も値を飛ばした。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、レノバ<9519>なども大幅高。  半面、ディスコ<6146>が冴えず、サンリオ<8136>も売りに押される展開に。キーエンス<6861>、良品計画<7453>も軟調な値動き。エイチームホールディングス<3662>が急落したほか、日本コンクリート工業<5269>が利食われ、曙ブレーキ工業<7238>、ラウンドワン<4680>なども水準を切り下げた。エービーシー・マート<2670>も下落した。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約318円。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、ディスコ <6146>、キーエンス <6861>、良品計画 <7453>、SMC <6273>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約14円。  東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)その他製品、(2)不動産業、(3)非鉄金属、(4)医薬品、(5)機械。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)サービス業、(3)空運業、(4)銀行業、(5)鉱業。 ■個別材料株 △情報戦略テク <155A> [東証G]  東証が信用取引に関する臨時措置を解除。 △Hmcomm <265A> [東証G]  SBI証券とAIエージェント研究開始。 △JINSHD <3046> [東証P]  8月既存店売上高は31ヵ月連続でのプラス成長に。 △DMP <3652> [東証G]  行動認識AIプラットフォームの本格提供を開始。 △デジプラ <3691> [東証G]  「デジタルウォレット」が「Vプリカギフト」と連携へ。 △FFRI <3692> [東証G]  高市トレードで大幅高、次期総裁選を前に思惑買い。 △JET <6228> [東証S]  半導体テーマのNHKスペシャルで取り上げられる。 △コンヴァノ <6574> [東証G]  26年3月期通期業績予想の上方修正を発表。 △さいか屋 <8254> [東証S]  石破首相辞任表明で「進次郎銘柄」に関心が向かう。 △スマバ <9417> [東証S]  47万株を上限とする自社株買いを実施へ。 ▼エイチーム <3662> [東証P]  26年7月期最終減益予想をネガティブ視。 ▼アピリッツ <4174> [東証S]  外注費膨らみ26年1月期利益予想を下方修正。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ペプドリ <4587>、(2)JINSHD <3046>、(3)ソシオネクス <6526>、(4)マツダ <7261>、(5)大阪チタ <5726>、(6)レノバ <9519>、(7)JX金属 <5016>、(8)OKI <6703>、(9)霞ヶ関C <3498>、(10)太平洋工 <7250>。  値下がり率上位10傑は(1)エイチーム <3662>、(2)日コン <5269>、(3)ブレーキ <7238>、(4)日本ハウス <1873>、(5)カナモト <9678>、(6)栗本鉄 <5602>、(7)ミガロHD <5535>、(8)ABCマート <2670>、(9)日本MDM <7600>、(10)ラウンドワン <4680>。 【大引け】  日経平均は前日比625.06円(1.45%)高の4万3643.81円。TOPIXは前日比32.89(1.06%)高の3138.20。出来高は概算で19億4793万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1258、値下がり銘柄数は289となった。東証グロース250指数は774.37ポイント(7.74ポイント高)。 [2025年9月8日] 株探ニュース

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