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3日の株式相場見通し=売り優勢、欧米株全面安でリスク回避ムード

配信日時:2025/09/03 08:00 配信元:MINKABU
 3日の東京株式市場は主力株を中心に売り優勢の地合いとなりそうだ。日経平均株価は4万2000円台前半で弱含み、展開次第では4万1000円台を視界に入れる下押し圧力の強い地合いとなることが予想される。前日の欧州株市場はほぼ全面安商状となり、ドイツの主要株価指数であるDAXは2.3%安と大幅な下げで8月1日以来約1カ月ぶりの安値をつけた。フランスの政局不安に加え、英国の財政懸念も嫌気され欧州各国の長期金利が軒並み上昇、株式の相対的な割高感が意識された。半導体セクターが軟調なほか、大手不動産株などに売りが波及している。フランスでは来週8日に国民議会(下院)で内閣の信任投票が実施される予定で、政局不安が財政悪化リスクを助長することへの警戒感が高まっている。米国株市場ではレーバーデーの祝日をはさみ3連休明けとなったが、リスク回避ムードの強い地合いでNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下値を試す展開となった。米国でも長期金利上昇が顕著で、この日は一時4.3%まで水準を切り上げ株式市場に重荷となった。米連邦巡回区控訴裁判所が29日にトランプ米政権の相互関税などを憲法違反とした一審判決を支持したこともネガティブ視されている。ダウの下げ幅は一時600ドル近くに達したが、取引終盤は押し目買いや買い戻しの動きが強まり下げ渋った。8月の米ISM製造業景況感指数は好不況の分水嶺である50を6カ月連続で下回ったが、7月からは改善傾向を示しており、個別項目では「新規受注」が上向いたことで投資家の過度な不安心理が後退した面もあったようだ。きょうの東京市場では欧米株安を受け再びリスクオフの流れとなりそうだ。今週後半にADP全米雇用リポートや米雇用統計の発表を控えており、これも買い手控え感につながることが想定される。  2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比249ドル07セント安の4万5295ドル81セントと続落。ナスダック総合株価指数は同175.93ポイント安の2万1279.63だった。  日程面では、きょうは9月の日銀当座預金増減要因見込みなど。海外では8月の中国非製造業購買担当者景気指数、ポーランド中銀の政策金利発表、7月の雇用動態調査(JOLTS)、7月の米製造業受注、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。 出所:MINKABU PRESS

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