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午後:債券サマリー 先物は反発、10年債入札は強い結果に

配信日時:2025/09/02 15:45 配信元:MINKABU
 2日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。日銀による早期の追加利上げ観測がやや後退したほか、この日に実施された10年債入札が強い結果となったことが相場を押し上げた。  前日の欧州市場でドイツやフランスの長期金利が上昇したことが円債の重荷となったが、債券先物は寄り付き直後に137円23銭まで軟化したあとは押し目買いで切り返し。氷見野良三副総裁の道東地域金融経済懇談会における挨拶文が日銀のホームページに公開され、「経済・物価のメイン・シナリオが本当に実現していくかどうか、予断を持たずにみていきたい」と利上げにやや慎重な姿勢をみせたことが買いにつながった面もあった。午後に入って財務省が実施した10年債入札の結果が明らかになると、需要の強さが好感されるかたちで先物は一時137円62銭まで上伸。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は6銭と前回(8月5日)の14銭から縮小し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.92倍と前回の3.06倍を上回ったことで、警戒していた向きの買い戻しが入ったようだ。ただ、国内政局を巡る不透明感や財政拡張への懸念がくすぶっていることから一段の上値追いには慎重なムードがあった。  先物9月限の終値は、前日比22銭高の137円52銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.025%低い1.600%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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