注目トピックス 市況・概況

NY株式:NYダウは71ドル高、堅調な成長や雇用指標を好感

配信日時:2025/08/29 05:31 配信元:FISCO
*05:31JST NY株式:NYダウは71ドル高、堅調な成長や雇用指標を好感 米国株式市場は続伸。ダウ平均は71.67ドル高の45636.90ドル、ナスダックは115.02ポイント高の21705.16で取引を終了した。

国内総生産(GDP)が予想を上回ったほか、新規失業保険申請件数も減少し、良好なデータを好感した買いに、寄り付き後、上昇。ロシアによるウクライナ攻撃強化で終戦期待が後退、さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事がトランプ大統領による解任通告を不服として提訴するなど、FRBを巡り独立性維持への懸念や混乱が嫌気され、ダウは下落に転じた。長期金利の低下が支援し、ナスダックは終日堅調。ダウも底堅い経済への期待に終盤にかけてプラス圏を回復し、過去最高値を更新し、終了した。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器、メディア・娯楽が上昇、自動車・自動車部品が下落。

ソフトウエア・ソリューション会社のスノーフレーク(SNOW)は第2四半期決算で、人工知能(AI)プロジェクトが奏功し調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、見通し引き上げが好感され、上昇。防衛のRTX(RTX)は地政学的リスクの高止まりで需要増加の思惑に買われた。

食品加工メーカーのホーメルフーズ(HRL)は四半期決算で増収増益を発表も最高経営責任者(CEO)が投入原価の上昇が響いた利益を「期待はずれ」と指摘、年内もコスト高止まりが収益を圧迫し続けるとの悲観的な見解を示し、下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は欧州の売り上げが中国競合の躍進が影響し、前年比40%減と不振が続き、売られた。家電のベスト・バイ(BBY)は第2四半期決算で通期見通しを確認したが、年後半も粗利益を巡る圧力が継続すると警告し、売られた。半導体のエヌビディア(NVDA)は第2四半期決算での業績予想が投資家の期待に満たず、下落。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は再編の一環でコーポレート従業員の1%未満を削減すると発表し、下落した。

ソフトウエアメーカーのオートデスク(ADSK)は取引終了後に四半期決算を発表。通期見通し引き上げ、時間外取引で買われている。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ