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午前:債券サマリー 先物は小幅続落、長期金利は1.625%に上昇

配信日時:2025/08/27 11:30 配信元:MINKABU
 27日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は小幅続落した。米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性への懸念が広がるなか、財政不安の高まりを背景としたフランス国債価格の下落(金利の上昇)が続いたこともあって、債券への買い手控えムードが強まった。  欧州市場のなかでもフランス国債に対しては、日本の機関投資家のプレゼンスが高いとされるが、バイル首相による内閣信任投票の実施の表明で、財政再建シナリオに不透明感が高まったと受け止められている。米国市場では2年債入札が無難な結果となり、中期債相場を下支えし、米長期金利は小幅に低下した一方、超長期ゾーンの30年債は売られ利回りは上昇した。FRBのクック理事の解任騒動を受けた利下げ観測は2年債の買い意欲を強めたものの、インフレ高進リスクが懸念された。  東京市場で長期債と連動性を持つ先物9月限は米長期金利の低下の流れを受けて買いが先行し、一時137円40銭まで上昇したが、やがて値を消す展開となった。この日、日銀は定例の国債買い入れオペを5本、通告した。対象は「残存期間3年超5年以下」と「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」と「同25年超」、物価連動債。オファー額はいずれも予定通りとなった。オペについては弱めの結果となることを警戒する向きも一部にあるようだ。  先物9月限は前営業日比1銭安の137円35銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント高い1.625%に上昇した。 出所:MINKABU PRESS

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