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新興市場見通し:ステーブルコイン関連銘柄への物色の広がりに注目
配信日時:2025/08/23 13:50
配信元:FISCO
*13:50JST 新興市場見通し:ステーブルコイン関連銘柄への物色の広がりに注目
■ジャクソンホール前に持ち高調整
今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が-1.71%だったのに対して、グロース市場指数は-0.07%、グロース市場250指数は-0.77%。日経平均株価は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げに慎重な姿勢を見せる中、ジャクソンホール会議での講演を前に持ち高調整が強まった。大型株に資金がシフトするなかでグロース指数、グロース250指数は、相対的に小幅な下げに。時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は、週間ベースで-3.32%だった。
時価総額上位銘柄では、Synspective<290A>の週間下落率が12%を超えた。8月15日からMSワラントの行使が始まり、下限行使価格(736円)が意識される形になったようだ。QPS研究所<5595>は同10%超の下落。21日に提出された大量保有報告で、15日時点における野村証券などの保有比率が5%を割り込んだことが確認された。先週にプライム市場への区分変更申請の発表が材料視された弁護士ドットコム<6027>は、換金売りが強まった。一方、AIロボティクス<247A>は株式分割を手掛かりにした物色が続き、週間の上昇率は15%を超えた。
その他、AppBank<6177>が週間で333%超の上昇。東京大学発のAIスタートアップである2WINSなどと、企業や大学などの教育機関向けAIソリューションの開発契約を締結したとの発表が材料視された。米国店頭市場への上場計画を策定したコンヴァノ<6574>は、同87%上昇した。
今週はIPOがなかった。15日に上場したアクセルスペースホールディングス<402A>は、20日に1141円まで買われたが、週後半にかけて軟化し853円で終えている。
■押し目狙いの買いが意識されやすい
来週の新興市場は、買いが先行することになろう。パウエルFRB議長の講演内容がハト派と受け止められ、21日の米国市場は大幅に上昇し、NYダウは最高値を更新。これを受けた日経平均株価の上昇が見込まれる中、新興市場においても時価総額の大きい銘柄へは買い戻しの動きが入りやすいだろう。グロースコア指数は、18日に976.51まで上昇して2月以来の年初来高値更新後に軟化したが、その後の下げで25日線や13週線といったテクニカル面で支持線として意識される水準まで調整しており、押し目狙いの買いが意識されやすいだろう。
日本円連動ステーブルコイン「JPYC」を発行するJPYCは今週、18日付で資金決済に関する法律に基づく「資金移動業者」の登録を取得した。「JPYC」は、日本円と1:1で交換可能な日本円建ステーブルコインであり、決済手段として企業間決済や国際送金がスムーズかつ低コストで実現することも期待されている。この発表をきっかけに、関連する企業は連日でストップ高を交えての急伸となった。過剰反応に対する反動を警戒しつつも、ステーブルコインはWeb3エコシステムにおいて重要な役割を果たしている。そのため、ユナイテッド<2497>などJPYCに出資している企業のほか、非代替性トークン(NFT)などに関連する銘柄に物色が広がりをみせてくるかが注目されよう。
主な関連銘柄として、イオレ<2334>、アクセルマーク<3624>、デジタルプラス<3691>、ビーマップ<4316>、フーバーブレイン<3927>などの動向には注目しておきたいところだろう。
なお、来週はIPOが予定されていない。
<FA>
今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が-1.71%だったのに対して、グロース市場指数は-0.07%、グロース市場250指数は-0.77%。日経平均株価は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げに慎重な姿勢を見せる中、ジャクソンホール会議での講演を前に持ち高調整が強まった。大型株に資金がシフトするなかでグロース指数、グロース250指数は、相対的に小幅な下げに。時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は、週間ベースで-3.32%だった。
時価総額上位銘柄では、Synspective<290A>の週間下落率が12%を超えた。8月15日からMSワラントの行使が始まり、下限行使価格(736円)が意識される形になったようだ。QPS研究所<5595>は同10%超の下落。21日に提出された大量保有報告で、15日時点における野村証券などの保有比率が5%を割り込んだことが確認された。先週にプライム市場への区分変更申請の発表が材料視された弁護士ドットコム<6027>は、換金売りが強まった。一方、AIロボティクス<247A>は株式分割を手掛かりにした物色が続き、週間の上昇率は15%を超えた。
その他、AppBank<6177>が週間で333%超の上昇。東京大学発のAIスタートアップである2WINSなどと、企業や大学などの教育機関向けAIソリューションの開発契約を締結したとの発表が材料視された。米国店頭市場への上場計画を策定したコンヴァノ<6574>は、同87%上昇した。
今週はIPOがなかった。15日に上場したアクセルスペースホールディングス<402A>は、20日に1141円まで買われたが、週後半にかけて軟化し853円で終えている。
■押し目狙いの買いが意識されやすい
来週の新興市場は、買いが先行することになろう。パウエルFRB議長の講演内容がハト派と受け止められ、21日の米国市場は大幅に上昇し、NYダウは最高値を更新。これを受けた日経平均株価の上昇が見込まれる中、新興市場においても時価総額の大きい銘柄へは買い戻しの動きが入りやすいだろう。グロースコア指数は、18日に976.51まで上昇して2月以来の年初来高値更新後に軟化したが、その後の下げで25日線や13週線といったテクニカル面で支持線として意識される水準まで調整しており、押し目狙いの買いが意識されやすいだろう。
日本円連動ステーブルコイン「JPYC」を発行するJPYCは今週、18日付で資金決済に関する法律に基づく「資金移動業者」の登録を取得した。「JPYC」は、日本円と1:1で交換可能な日本円建ステーブルコインであり、決済手段として企業間決済や国際送金がスムーズかつ低コストで実現することも期待されている。この発表をきっかけに、関連する企業は連日でストップ高を交えての急伸となった。過剰反応に対する反動を警戒しつつも、ステーブルコインはWeb3エコシステムにおいて重要な役割を果たしている。そのため、ユナイテッド<2497>などJPYCに出資している企業のほか、非代替性トークン(NFT)などに関連する銘柄に物色が広がりをみせてくるかが注目されよう。
主な関連銘柄として、イオレ<2334>、アクセルマーク<3624>、デジタルプラス<3691>、ビーマップ<4316>、フーバーブレイン<3927>などの動向には注目しておきたいところだろう。
なお、来週はIPOが予定されていない。
<FA>
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