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NY株式:NYダウは34ドル高、ヘルスケアが支える

配信日時:2025/08/16 05:37 配信元:FISCO
*05:37JST NY株式:NYダウは34ドル高、ヘルスケアが支える 米国株式市場はまちまち。ダウ平均は34.86ドル高の44946.12ドル、ナスダックは87.69ポイント安の21622.98で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)の利下げの行方が不透明となり、寄り付き後、まちまち。ダウは、ユナイテッドヘルス(UNH)の上昇がけん引し堅調に推移も、ミシガン大消費者信頼感指数が予想外に悪化したほか期待インフレ率の上昇で中盤にかけ失速した。一方、ナスダックはトランプ大統領が半導体200%-300%関税を近く発表すると警告したほか、半導体関連企業のアプライド・マテリアルズ(AMAT)決算を嫌気し同セクターの売りが重しとなり、終日軟調に推移し、まちまちで終了。セクター別ではヘルス機器・サービスが上昇した一方、銀行、半導体・同製造装置が下落した。

半導体のインテル(INTC)はトランプ政権が同社への出資を視野に検討しているとの報道を材料にした買いが続いた。ヘルスケアのユナイテッドヘルスグループ(UNH)は、著名投資家のバフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハザウエイ(BRK)や投資会社のアパルーサ・マネージメントが第2四半期に同社株を大口購入したことが当局への報告で明らかになり、買われた。

銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)や携帯端末のアップル(AAPL)はバークシャー・ハザウエイが保有していた株式の一部売却が明らかになりそれぞれ下落。ディスカウント小売のターゲット(TGT)はアナリストが投資判断を引下げ下落。コンピューター記憶装置メーカーのサンディスク(SNDK)は第4四半期決算の内容は予想を上回ったものの、純利益率見通しが予想を下回り、下落。半導体のエヌビディア(NVDA)などは高関税を警戒し、売られた。

シカゴ連銀のグールズビー総裁はサービスインフレの上昇に懸念を表明し、物価情勢判断において良好なインフレ指標がさらに必要と述べた。同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権を有する。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

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