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<動意株・15日>(大引け)=ヘリオス、リネットJ、インバPFなど

配信日時:2025/08/15 15:32 配信元:MINKABU
 ヘリオス<4593.T>=後場切り返す。同社はきょう正午、獲得免疫並びに自然免疫に対して耐性を持つ低免疫原性iPS細胞「ヘリオスUDC」に関し、日本特許庁から特許査定の通知を受けたと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。ヘリオスUDCは他家iPS細胞から拒絶反応を引き起こすHLA遺伝子を除去し、免疫抑制関連遺伝子及び安全装置としての自殺遺伝子を導入したもの。免疫拒絶のリスクを低減するiPS細胞であり、再生医療などの製品創出につながる次世代の技術プラットフォームとして期待されているという。特許に関しては欧米や中国などでも出願済みで、各国での審査についても順調に進んでいるとしている。  リネットジャパングループ<3556.T>=物色の矛先向かいストップ高。600円台のもみ合いを一気に離脱する展開となった。ネット専業のリユース製品売買や、パソコンなど小型電子機器の宅配回収ビジネスを展開し、障がい者支援ビジネスなども手掛ける。足もとの業績は好調で、14日取引終了後に発表した25年9月期第3四半期(24年10月~25年6月)決算は経常損益が2億8000万円(前年同期は10億3000万円の赤字)と黒字化し、通期計画の2億5000万円を超過した。更に同日、株主優待制度の拡充を発表しており、これも株価を強烈に刺激している。来年2月末から開始する新制度では、毎年2月末と8月末時点で1000株以上を保有する株主を対象に、デジタルギフト1万5000円分を年2回贈呈するというもの。併せて、創業25周年記念株主優待を実施することも発表した。来年2月末時点で300株以上を保有する株主に対し、デジタルギフト3万円分を贈呈するほか、100株以上保有者に黒田武志社長の著書を無料進呈する。これらを材料視した投資マネーを呼び込んでいる。  インバウンドプラットフォーム<5587.T>=上昇加速で新値追い。同社は14日取引終了後、25年9月期第3四半期(24年10月~25年6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比2.1倍の2億6400万円となり、通期計画の2億5300万円を超過した。売上高は同33.0%増の22億9100万円で着地。ライフメディアテック事業の持続的な成長に加え、モバイルネットワーク事業及びキャンピングカー事業が堅調だったことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。  アミューズ<4301.T>=急動意。22年8月以来、3年ぶりとなる2000円台を一時回復する場面があった。14日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高が620億円から650億円(前期比4.7%減)へ、営業利益を25億2000万円から38億円(同35.8%増)へ、純利益を15億円から25億円(同51.7%増)へ上方修正したことが好感されている。サザンオールスターズや星野源をはじめとしたアーティストの大型コンサートツアーなどに係るイベント収入や商品売り上げ収入が好調だったほか、ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」の開催などによりイベント収入も大幅に増加したことで、第1四半期業績が好調に推移したことが寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高226億5700万円(前年同期比28.4%増)、営業利益35億5400万円(同4.0倍)、純利益23億4700万円(同17.4倍)だった。  ティーケーピー<3479.T>=大幅高で一気に新高値。14日の取引終了後に26年2月期連結業績予想について、売上高を1030億円から1040億円(前期比75.7%増)へ、営業利益を70億円から90億円(同52.2%増)へ、純利益を32億円から36億円(同5.0%減)へ上方修正した。コロナ禍のリモートワークから出社勤務へ戻る「オフィス回帰」のトレンドや、会議やセミナー、研修などを対面で実施する需要の高まりを受けて、収益性の高い期間貸し案件の受注が好調なことが売上高・利益を押し上げる。また、コロナ禍で外注化したオペレーションを再び内製化したことによる原価率の改善が進捗していることや、グループ子会社の事業も好調に推移し、収益性が改善していることも寄与する。  コンヴァノ<6574.T>=ストップ高。同社は首都圏・関東エリアを中心にネイルサロンを展開するが、低価格かつスピーディーなサービスを特長としており、回転率の向上によって利益の伸びが顕著となっている。14日取引終了後、26年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来の15億2000万円から30億3500万円(前期は1億3500万円)と大幅増額したことで、これがポジティブサプライズとなって上値を見込んだ投資資金が集中する格好となった。急騰習性があり、株式分割後の今月初旬に上場来高値1620円の高値をつけた経緯があるが、きょうは大量の買い注文に再び最高値を視野に入れる勢いで水準を切り上げている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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