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15日の株式相場見通し=頑強な値動きか、米PPI上振れも米株底堅く安心感

配信日時:2025/08/15 08:00 配信元:MINKABU
 15日の東京株式市場は強弱観対立のなかも根強い押し目買いが入り、日経平均株価は頑強な値動きとなりそうだ。前日は7日ぶりに反落し下げ幅は600円を超えたが、きょうは出遅れた向きの買いが下値を支えそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、ドイツの主要株価指数であるDAXや仏CAC40などはいずれも上昇、英FTSE100もしっかりした値動きを維持した。引き続き米国での利下げ期待を拠りどころとする買いや、ウクライナとロシアの間で続く紛争が終結に向かうことへの思惑が全体相場を支えている。米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに朝方は軟調にスタートした。この日取引開始前に発表された7月の米生産者物価指数(PPI)は事前の予想から大きく上振れ、過度な利下げ期待が後退し、目先利益確定の売りを誘発した。PPIは前月比で0.9%上昇と市場予想の0.2%を大幅に上回ったほか、食品・エネルギーを除くコアも予想の0.3%に対し0.9%の上昇と企業サイドではインフレ圧力が非常に強いことが確認された。FRBによる大幅な利下げ期待に水を差される格好となり、持ち高調整の売りを誘う形に。しかし、アマゾン・ドット・コムなどをはじめ大手ハイテク株への買いが下支えする形となり、下値は思った以上に底堅かった。なお、S&P500指数はわずかながらプラス圏で着地し最高値を更新した。東京市場では、大幅に上振れた米PPIを受けても米株市場がわずかな下げにとどまったことから、一段の下値を売り込むような地合いとはならず、目先押し目買いの動きが活発化しそうだ。外国為替市場でドル安・円高に歯止めがかかっていることも輸出セクターを中心に追い風となり、日経平均は4万2000円台後半で強調展開が見込まれる。  14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比11ドル01セント安の4万4911ドル26セントと小幅反落。ナスダック総合株価指数は同2.48ポイント安の2万1710.66だった。  日程面では、きょうは4~6月期国内総生産(GDP)速報値、週間の対外・対内証券売買契約、3カ月物国庫短期証券の入札及び10年物物価連動国債の入札、6月の鉱工業生産(確報値)が発表される。海外では7月の中国70都市新築住宅価格、7月の中国小売売上高、7月の中国工業生産高、1~7月の中国固定資産投資、1~7月の中国不動産開発投資、7月の米小売売上高、7月の米輸出入物価指数、8月のNY連銀製造業景況指数、7月の米鉱工業生産・設備稼働率、6月の企業在庫、8月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)、6月の対米証券投資など。 出所:MINKABU PRESS

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