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午後:債券サマリー 先物は反発、30年債入札は波乱なく通過

配信日時:2025/08/07 15:47 配信元:MINKABU
 7日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。米連邦準備理事会(FRB)による利下げが意識されていることや、財務省が実施した30年債入札を波乱なく通過したことが相場の支えとなった。  6日の米長期債相場は軟調な米10年債入札の結果を受けて続落(金利は上昇)したものの、同日に米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が利下げを容認する姿勢を示したことから米金利の先安観が円債の買い材料となっている様子。また、米ホワイトハウス高官が日本に15%の追加関税を課すことを6日明らかにし、日本からの輸入品は既存の税率に関係なく15%の関税を上乗せするとしていることで、日本経済への負担を懸念した債券買いもあったようだ。債券先物は日経平均株価の切り返しを受けて伸び悩む場面もあったが、前日に下落した反動もあって午前10時50分ごろには一時138円79銭まで上伸した。午後に入っても、10年債入札が一定の需要を集める結果となったことから堅調地合いが継続。ただ、8日に自民党両院議員総会を控えるなか、石破茂首相の退陣を想定した財政拡張への警戒感は根強く、引けにかけては伸び悩んだ。なお、30年債入札の結果は、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.43倍と前回(7月3日)の3.58倍を若干下回った半面、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は15銭でと前回の31銭から縮小した。  先物9月限の終値は、前日比5銭高の138円65銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.010%低い1.485%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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