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午後:債券サマリー 先物は続伸、日銀利上げを意識した売り一巡後は切り返す

配信日時:2025/07/31 15:45 配信元:MINKABU
 31日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。日銀の追加利上げを意識した売りに押される場面があったものの、売り持ち高を積み増す動きは乏しくプラス圏に切り返した。  債券先物は反落してスタート。前日に発表された米経済指標で景気の底堅さが示されたほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で「関税やインフレを巡る不確実性に対応するうえで政策金利は適切な水準にある」との見解を示し、米金利の先高観が強まったことが円債の重荷となった。日銀が金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決め、物価見通しを引き上げたことが分かると先物は一時137円75銭まで軟化。経済・物価情勢の展望(展望リポート)で25年度の生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)の前年度比上昇率の見通しを2.7%とし、4月時点(2.2%)から引き上げたことが早期の追加利上げ観測を後押した。ただ、物価見通しの上方修正は予想通りとの受け止めが広がるにつれ買い戻しが流入。夕方に行われる植田和男総裁の記者会見を前に持ち高を一方向には傾けにくいことに加え、次回会合での利上げには懐疑的な見方もあり、午後2時20分すぎには138円04銭まで上伸した。  先物9月限の終値は、前日比5銭高の138円03銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.005%低い1.550%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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