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<動意株・29日>(大引け)=エンプラス、南海辰村、アルメディオ、情報戦略テクなど

配信日時:2025/07/29 15:32 配信元:MINKABU
 エンプラス<6961.T>=ストップ高人気。樹脂系高機能デバイスの製造を中心に展開し、半導体テスト用ソケットなどが主力製品となっている。同社が28日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は、光通信部品などの低迷が足を引っ張るなか営業利益が前年同期比58%減の9億500万円と低調だった。しかし、足もとの業績悪は織り込み済みで、対通期予想に対する進捗率は36%に達しており、今期業績予想の上振れ余地が意識されている。株式需給面では貸株市場を通じた空売りが積み上がっており、その買い戻しを誘導した格好で予想外の急騰となったもようだ。  南海辰村建設<1850.T>=後場急伸。フシ目の400円にタッチし、2019年7月以来、6年ぶりの高値圏で推移している。同社はきょう午後2時、26年3月期第1四半期(4~6月期)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.3%増の114億1600万円、経常利益は同77.0%増の6億500万円となった。中間期の計画に対し、経常利益の進捗率は約81%とあって、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。追加工事の獲得や手持ち工事の順調な進捗が寄与した。受注高は前年同期比26.8%増の113億5500万円となった。  アルメディオ<7859.T>=物色の矛先向かう。午後2時ごろ、出願していた「カーボンナノファイバー含有組成物及び該カーボンナノファイバー含有組成物を含有する成型体」に関する特許を取得したと発表したことが好感されている。同技術は、同社のカーボンナノファイバー(CNF)がベース材料に含有された組成物、及びCNF含有組成物を用いた成型体または塗料に関するもので、今回との特許取得により、幅広い分野への適用が期待できるという。なお、26年3月期業績に与える影響は軽微としている。  情報戦略テクノロジー<155A.T>=上昇加速でストップ高。午前9時ごろ、サイバーセキュリティーサービスの提供を開始したと発表しており、好材料視されている。5月に発表したサイバーコマンド(大阪市北区)との業務提携の取り組みの一つとして行うもので、セキュリティートレーニングやセキュリティーコンサルティング、脆弱性診断・ペネトレーションテスト(侵入テスト)、セキュア開発などを提供。既に、業界最大手企業の共通認証認可基盤の構築プロジェクトに関して相談を受けているという。  No.1<3562.T>=破竹の10連騰。中小企業を主要顧客に情報セキュリティー関連機器の開発製造および販売を手掛けている。また、巧妙化するサイバー攻撃に対応して、不正アクセス防止に重点を置いた従来の単一的なセキュリティーではなく、不正アクセスによって脅威が侵入した後の対策も想定し、複数の防御層を設定する「多層防御」に対応した定額制のネットワークソリューションなども展開する。株主還元に前向きで、復配した19年2月期以降は毎期増配を繰り返しているほか、直近では前週末25日の株主優待制度の拡充に続いて、週明け28日取引終了後には自社株取得枠の設定を発表、きょうの立会外取引で27万9700株の自社株を取得する計画で、これを材料視する形で投資資金が攻勢を継続している。  野村総合研究所<4307.T>=切り返し急。前日は全体地合い悪に流され陰線を引いたが、きょうは改めて買いを誘導し5日移動平均線を足場に急速に上値を指向している。システムインテグレーター大手で金融機関向けを主軸に実績が高い。足もとの業績は金融業界の基幹システム更新需要などを背景に収益を伸ばしている。28日取引終了後に発表した25年4~6月期決算は最終利益が前年同期比17%増の260億円と2ケタ成長を達成した。26年3月期通期予想に対する進捗率もちょうど25%となり、順調に業績拡大トレンドをたどっていることを好感する買いを引き寄せている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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