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<動意株・4日>(大引け)=巴川コーポ、コスモスイニ、アジュバンなど
配信日時:2025/07/04 15:32
配信元:MINKABU
巴川コーポレーション<3878.T>=マドを開け中段もみ合い上放れ。半導体実装用テープを手掛けており、対象となるのは最先端半導体ではなくレガシー半導体だが、エレクトロニクス武装が進む車載用で着実に需要を取り込んでおり、半導体関連の出遅れとして頭角を現している。26年3月期は前期比9%営業増益予想と回復色を示すなか、9倍台のPERだけでなく、会社解散価値の半値以下に放置された0.4倍台のPBRが水準訂正余地の大きさを示唆する。一方、株式需給面からのアプローチでは、信用買い残が低水準で戻り売り圧力が弱いことや、700円台後半まで累積売買代金の希薄なゾーンとなっていることも注目される。
コスモスイニシア<8844.T>=商い増勢のなか年初来高値にらむ。都市部を中心にマンション開発・販売を手掛けるほか、訪日外国人向けに長期滞在用アパートメントホテルなども展開し、インバウンドの追い風を享受している。旧リクルートコスモスで1990年のバブル期には6万7000円(修正後株価)の驚異的な高値に買われた過去がある。現在は大和ハウス工業<1925.T>の傘下で再生し、業績も高成長路線を走っている。今週1日に2025年分(1月1日時点)の路線価が4年連続で上昇し、上昇幅がリーマン・ショック後では最大となったことが国税庁の発表で明らかになったが、これが不動産関連株に資金が誘導される契機となった。大手だけでなく流動化ビジネスを手掛ける中小型株にも物色の矛先が向いており、そのなかバブル期に大相場を演じた同社株は再び投資マネーの食指を動かしている。なお、きょうは全66邸の新築分譲マンション「イニシア大田糀谷」の第1期1次の購入登録受付をあす5日から開始することを発表しており、これも株価の刺激材料となったようだ。
アジュバンホールディングス<4929.T>=急速人気にストップ高。同社はきょう午前10時、子会社が皮膚のシワや色素沈着、脱毛など加齢変化に関与するとみられるミトコンドリアDNAの損傷修復を促す原料を発見したと発表。これを好感した買いが入ったようだ。今後、発見した原料を配合したエイジングケア化粧品やスカルプケア製品の開発を進めるとともに、他の有用な原料との組み合わせによる相乗効果の検証にも取り組む。北海道大学大学院薬学研究院の山田勇磨教授とともに、2022年2月から共同研究を進めていた。
アニコム ホールディングス<8715.T>=急反発で新高値。犬や猫などのペット保険の最大手で動物病院運営などビジネス領域の拡大に傾注する一方、毎期増配を繰り返すなど株主還元にも前向きに取り組んでいる。そうしたなか、アクティビストとして名を馳せる米国の投資会社ダルトン インベストメンツが3日付で提出した大量保有報告書で、ダルトンのアニコムHD株式保有比率は5.08%と新たに5%を超過したことが判明した。ダルトン側では「発行者の株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて、発行者の株式を取得し長期的に保有する」としており、その際、株主価値向上につながる合理的な措置に関する重要提案行為などの可能性に言及している。これを受けて、同社株の株高修正に向けた期待感から投資マネーが集中した格好だ。
SCREENホールディングス<7735.T>=上げ足強め出遅れ返上。半導体製造装置メーカー大手でウエハー洗浄装置では世界で一頭地を抜く商品競争力を誇っている。半導体製造装置関連株の中では売買代金のランキング上位に顔を出すことが少なく、比較的目立たないが、ここにきて注目度が高まっており、きょうは6月30日につけた年初来高値1万2155円を上回り新値街道に復帰した。前日は同社が生成AI市場の拡大に照準を合わせ、最先端の組み立て装置に参入すると伝わったことが株価の刺激材料となったが、市場では「直近では外資系証券の目標株価引き上げの動きなどがこうした報道と共鳴し、物色人気を後押しした」(中堅証券ストラテジスト)としている。
放電精密加工研究所<6469.T>=大幅高で9連騰。年初来高値を更新した。3日の取引終了後、8月中間期連結業績予想について、営業利益を2億6300万円から3億2400万円(前年同期比94.7%増)へ、純利益を1億2700万円から1億4100万円(同75.6%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は70億5500万円(同18.5%増)の従来見通しを据え置いたものの、放電加工・表面処理事業の環境・エネルギー分野で計画外の高付加価値アイテムの売り上げがあった影響に加えて、経費削減活動の効果などが利益を押し上げる。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高144億100万円(前期比11.7%増)、営業利益7億1400万円(同3.6%増)、純利益3億9600万円(同32.0%減)の従来見通しを据え置いている。
霞ヶ関キャピタル<3498.T>=急伸。3日取引終了後に24年9月~25年5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比50.5%増の505億4900万円、営業利益は同2.6倍の93億7000万円だった。ホテル、物流、ヘルスケアの各事業とも順調に進捗した。あわせて、8月31日を基準日として1株を2株に分割すると発表。株式分割に伴い、株主優待として付与するポイントの設定も変更した。これらが好感され買いを呼び込んでいる。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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