みんかぶニュース 市況・概況

【↓】日経平均 大引け| 3日続落、日米関税交渉の不透明要因が上値圧迫 (6月3日)

配信日時:2025/06/03 16:37 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  37598.31 高値  37729.45 安値  37446.81 大引け 37446.81(前日比 -23.86 、 -0.06% ) 売買高  16億6704万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆107億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.米中交渉の進展期待で買い戻し先行  2.防衛関連株が引き続き堅調に推移  3.日銀総裁発言受けた円安も支援材料に  4.日米関税交渉など不透明要因が上値圧迫  5.一時250円超高も下げ転換で安値引け ■東京市場概況  前日の米国市場では、NYダウは前週末比35ドル高と3日続伸した。貿易交渉の進展期待からハイテク株の一角に買いが向かった。  東京市場では、日経平均株価は小幅に3日続落。前日の米国株の上昇を受けて買いが先行したものの、上値を追う姿勢は限られた。大引けのタイミングで下げに転じ、安値引けとなった。  米中貿易交渉の進展期待が再燃し、前日の米国市場で主要株価3指数がプラス圏で取引を終えたことが序盤の日本株のサポート要因となった。日銀の植田和男総裁がこの日、参院財政金融委員会での半期報告で、利下げ余地確保のために無理に利上げする考えはないと述べたことを受け、外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=143円20銭台まで円安に振れた。円高基調が一服したことが輸出関連株への買い戻しを誘い、日経平均は一時250円を超す上昇となった。もっとも今後のトランプ米政権が発するメッセージや、日米関税交渉の動向を見極めたいとの姿勢は強く、上値を追う姿勢は限られた。後場は模様眺めの展開となり、持ち高調整目的の売りに押される形で軟化して取引を終えた。前日に続き防衛関連株の上昇が目立った。  個別銘柄ではトヨタ自動車<7203>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三菱商事<8058>が冴えない展開となり、第一三共<4568>や東京ガス<9531>、リクルートホールディングス<6098>が軟調推移。スズキ<7269>が下値を探り、サンリオ<8136>やフジクラ<5803>、ディー・エヌ・エー<2432>が値を下げた。任天堂<7974>や日立製作所<6501>、東京電力ホールディングス<9501>が安く、JCRファーマ<4552>が利益確定売りに押され、日本ヒューム<5262>が急落した。  一方、IHI<7013>や川崎重工業<7012>が大幅高となり、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>、三菱電機<6503>が堅調。エムスリー<2413>とソシオネクスト<6526>が急伸し、ラウンドワン<4680>や沖電気工業<6703>、伊藤園<2593>が株価水準を大きく切り上げた。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファストリ <9983>、エムスリー <2413>、日東電 <6988>、SMC <6273>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約105円。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、TDK <6762>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約89円。  東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)機械、(3)海運業、(4)石油・石炭、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)不動産業、(3)銀行業、(4)非鉄金属、(5)その他製品。 ■個別材料株 △エムスリー <2413> [東証P]  オアシスによる株式保有判明で思惑。 △伊藤園 <2593> [東証P]  今期の2ケタ営業増益・増配見通しを好感。 △ミライロ <335A> [東証G]  訪日外国人向け新サービスを材料視。 △リネットJ <3556> [東証G]  エボ ファンドと自社株価予約取引に係る契約締結。 △トゥルーD <4416> [東証G]  博報堂、DearOneと「Dual CX Loop for Retail」の提供開始へ。 △ブルーイノベ <5597> [東証G]  JUIDA監修の講習プログラムを今秋提供開始へ。 △インスペック <6656> [東証S]  半導体パッケージ基板検査装置の大型受注を獲得。 △IHI <7013> [東証P]  野村證券では投資判断を格上げ。 △フレアス <7062> [東証G]  ホスピス事業から撤退し一部施設を譲渡へ。 △内田洋 <8057> [東証P]  通期業績予想は再度の上方修正に。 ▼ピープル <7865> [東証S]  第1四半期は営業赤字拡大で着地。 ▼松屋 <8237> [東証P]  5月銀座店売上高は前年比22.6%減。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)OKI <6703>、(2)内田洋 <8057>、(3)伊藤園 <2593>、(4)ソシオネクス <6526>、(5)JMDC <4483>、(6)ラウンドワン <4680>、(7)東和薬品 <4553>、(8)IHI <7013>、(9)エムスリー <2413>、(10)川重 <7012>。  値下がり率上位10傑は(1)日ヒュム <5262>、(2)アドウェイズ <2489>、(3)JCRファ <4552>、(4)泉州電 <9824>、(5)スズキ <7269>、(6)松屋 <8237>、(7)ライト <1926>、(8)ミズノ <8022>、(9)富士急 <9010>、(10)テラスカイ <3915>。 【大引け】  日経平均は前日比23.86円(0.06%)安の3万7446.81円。TOPIXは前日比6.18(0.22%)安の2771.11。出来高は概算で16億6704万株。東証プライムの値上がり銘柄数は568、値下がり銘柄数は997となった。東証グロース250指数は756.50ポイント(10.50ポイント高)。 [2025年6月3日] 株探ニュース

Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

ニュースカテゴリ