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【↓】日経平均 大引け| 続急落、米関税の不透明感と円高で売り優勢 (6月2日)

配信日時:2025/06/02 18:27 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  37651.18 高値  37651.18 安値  37320.72 大引け 37470.67(前日比 -494.43 、 -1.30% ) 売買高  17億43万株 (東証プライム概算) 売買代金 3兆8398億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は続急落、500円近い下げで3万7000円台半ばへ  2.前週末の欧米株市場が高安まちまちで、ドル安円高も嫌気  3.トランプ米大統領の鉄鋼・アルミの追加関税表明が逆風に  4.日経平均は後場先物主導で600円超に下げ幅広げる場面も  5.中小型株は高い銘柄も多く、値下がり数は6割にとどまる ■東京市場概況  前週末の米国市場では、NYダウは前日比54ドル高と続伸した。30日発表の物価指標を受けインフレ懸念が和らぐとの見方から買いが優勢となった。  週明けの東京市場では、主力株を中心にリスクオフの流れが続いた。日経平均株価は500円近い下げで前週末と合わせ960円あまり水準を切り下げた。  2日の東京市場は、前週末に続きリスク回避目的の売りが大型株中心にかさむ展開となった。前週末の欧州株市場が高安まちまちだったほか、米国株市場でもNYダウが小幅続伸したものの不安定な値動きで、ザラ場に300ドルあまり下落する場面があった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反落となった。トランプ関税の先行きに対する警戒感がくすぶるなか上値が重く、東京市場でも買い手控えムードが波及した。トランプ米大統領が鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税を25%から50%に引き上げる方針を示したことも嫌気されている。外国為替市場で円高方向に振れたことも市場センチメントを冷やした。日経平均は後場に先物主導で600円超の下落を示す場面もあったが、その後は下げ渋った。中小型株には買われる銘柄も多く、プライム市場の値下がり銘柄数は全体の6割強を占めるにとどまっている。  個別では、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などが安く、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。キオクシアホールディングス<285A>の下げが目立つ。ソフトバンクグループ<9984>が軟調、リクルートホールディングス<6098>も下落した。キーエンス<6861>も下値を探った。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が大幅安、パーク24<4666>も商いを膨らませ大きく水準を切り下げた。GMOインターネット<4784>も大幅下落となった。  半面、売買代金トップとなったサンリオ<8136>が全体相場に逆行高をみせ、フジクラ<5803>も堅調。IHI<7013>が上値を伸ばしたほか、川崎重工業<7012>も頑強な値動き。富士通<6702>も物色人気を集めた。アドウェイズ<2489>が急騰、JCRファーマ<4552>、東京計器<7721>も大幅高。このほか、NJS<2325>も活況裏に上値を追った。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、コナミG <9766>、富士通 <6702>、野村総研 <4307>、住友不 <8830>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約36円。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約241円。  東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)倉庫・運輸、(2)建設業、(3)保険業、(4)不動産業、(5)石油・石炭。一方、下落率の上位5業種は(1)化学、(2)機械、(3)サービス業、(4)ガラス・土石、(5)鉄鋼。 ■個別材料株 △ポスプラ <198A> [東証G]  商品先物取引業者として許可受けサービス開始へ。 △オカムラ食品 <2938> [東証S]  6月末を基準日として1→3の株式分割へ。 △令和AH <296A> [東証G]  上限3.9%の自社株買いを実施。 △カイゼン <4170> [東証G]  生成AIを活用してフォーム入力を自動化するAIエージェントをリリース。 △MCPs <4360> [東証S]  26年3月期営業黒字転換へ。 △JCRファ <4552> [東証P]  新たな遺伝子治療法を確立。 △アサカ理研 <5724> [東証S]  リチウムイオン電池再生事業への参入を発表。 △クラダシ <5884> [東証G]  環境省の家庭系食品ロス削減推進モデル事業に採択。 △協栄産 <6973> [東証S]  加賀電子 <8154> がTOB。 △日本通信 <9424> [東証P]  ウェルネット <2428> の「支払秘書」での本人認証機能実装。 ▼ナトコ <4627> [東証S]  4月中間期は経常減益で着地。 ▼パーク24 <4666> [東証P]  16日予定の第2四半期決算発表を延期。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アドウェイズ <2489>、(2)JCRファ <4552>、(3)東京計器 <7721>、(4)NJS <2325>、(5)日ヒュム <5262>、(6)日本通信 <9424>、(7)ラウンドワン <4680>、(8)ニーズウェル <3992>、(9)住友ファーマ <4506>、(10)SHIFT <3697>。  値下がり率上位10傑は(1)IRジャパン <6035>、(2)ラックランド <9612>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)大黒天 <2791>、(5)パーク24 <4666>、(6)マーケットE <3135>、(7)GMOインタ <4784>、(8)キオクシア <285A>、(9)TOREX <6616>、(10)ミガロHD <5535>。 【大引け】  日経平均は前日比494.43円(1.30%)安の3万7470.67円。TOPIXは前日比24.28(0.87%)安の2777.29。出来高は概算で17億43万株。東証プライムの値上がり銘柄数は562、値下がり銘柄数は1012となった。東証グロース250指数は746.00ポイント(0.76ポイント高)。 [2025年6月2日] 株探ニュース

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