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5月のくりっく365、ドル・円は上値の重い展開、豪ドル・円は上げ渋りか
配信日時:2025/05/09 16:05
配信元:FISCO
*16:05JST 5月のくりっく365、ドル・円は上値の重い展開、豪ドル・円は上げ渋りか
東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、4月の取引数量が前月比1.3%増の226万7041枚、1日の平均取引数量は10万3049枚と前月比でわずかに減少した。4月末時点の証拠金預託額は5313.74億円と前月比で28.22億円減少した。取引通貨量では、米ドル、メキシコペソ、豪ドル、トルコリラ、南アフリカランドの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、4月の取引数量が前月比13.8%増の757万8350枚、1日の平均取引数量は35万5270枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は916.32億円となり、前月比で66.51億円の減少となった。
取引数量トップは米ドル・円で86万3506枚(前月比61.6%増)であった。4月2日(日本時間3日午前5時)に米トランプ政権が公表した相互関税の内容が想定以上に厳しい内容だったことから、米ドル資産の売却が急速に進んだ。また、日米関税交渉にあたり円安是正について協議される可能性が警戒され円高進行が強まったほか、トランプ大統領によるパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長解任リスクの高まりでドル売りが進み、4月22日には昨年9月ぶりに一時1ドル=140円を下回った。その後、日米財務相会談で為替水準についての議論がなかったことが好感され、ドル・円は1ドル=140円台前半へ回復した。NZドル・円は6万5051枚(前月比69.6%増)であった。トランプ政権の発表した相互関税内容によりドルがほとんどすべての通貨に対し売られる状態となったことから、NZドル・円は大幅に下落、一時1NZドル=80円を下回った。4月9日にニュージーランド中央銀行は5会合連続の利下げを決定し、追加利下げの可能性も示唆したが、利下げ幅が25bpと大幅なものにはならなかったことで、NZドルは持ち直す形に。米中貿易摩擦激化などへの警戒感が上値を抑えつつも、NZドル・円は月末にかけて1NZドル=84~85円水準へ回復した。
5月のドル・円は上値の重い展開か。日米財務相会談で「通貨目標」についての議論がなかったことや日銀利上げ観測の後退から、円買い圧力は後退しつつあるものの、トランプ関税を発端としたドル売り基調はまだ継続するとみられる。ただ、過去のトランプ大統領やベッセント財務長官の発言から、米国側は現在の円高・ドル安基調を歓迎していると推察され、円安進行の急激な進行には警戒感も大きいと考える。豪ドル・円は上げ渋りか。5月20日に予定されている豪準備銀行(中央銀行)金融政策決定会合において、市場では利下げが再開されると想定されており、市場では既に織り込まれているとみられ、利下げが決定しても影響は限定的か。米中対立緩和への期待感も豪ドル買いを支えているが、関税交渉の難航で再び世界的にリスクオフムードに転じれば、豪ドルは売られやすくなると考える。
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取引数量トップは米ドル・円で86万3506枚(前月比61.6%増)であった。4月2日(日本時間3日午前5時)に米トランプ政権が公表した相互関税の内容が想定以上に厳しい内容だったことから、米ドル資産の売却が急速に進んだ。また、日米関税交渉にあたり円安是正について協議される可能性が警戒され円高進行が強まったほか、トランプ大統領によるパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長解任リスクの高まりでドル売りが進み、4月22日には昨年9月ぶりに一時1ドル=140円を下回った。その後、日米財務相会談で為替水準についての議論がなかったことが好感され、ドル・円は1ドル=140円台前半へ回復した。NZドル・円は6万5051枚(前月比69.6%増)であった。トランプ政権の発表した相互関税内容によりドルがほとんどすべての通貨に対し売られる状態となったことから、NZドル・円は大幅に下落、一時1NZドル=80円を下回った。4月9日にニュージーランド中央銀行は5会合連続の利下げを決定し、追加利下げの可能性も示唆したが、利下げ幅が25bpと大幅なものにはならなかったことで、NZドルは持ち直す形に。米中貿易摩擦激化などへの警戒感が上値を抑えつつも、NZドル・円は月末にかけて1NZドル=84~85円水準へ回復した。
5月のドル・円は上値の重い展開か。日米財務相会談で「通貨目標」についての議論がなかったことや日銀利上げ観測の後退から、円買い圧力は後退しつつあるものの、トランプ関税を発端としたドル売り基調はまだ継続するとみられる。ただ、過去のトランプ大統領やベッセント財務長官の発言から、米国側は現在の円高・ドル安基調を歓迎していると推察され、円安進行の急激な進行には警戒感も大きいと考える。豪ドル・円は上げ渋りか。5月20日に予定されている豪準備銀行(中央銀行)金融政策決定会合において、市場では利下げが再開されると想定されており、市場では既に織り込まれているとみられ、利下げが決定しても影響は限定的か。米中対立緩和への期待感も豪ドル買いを支えているが、関税交渉の難航で再び世界的にリスクオフムードに転じれば、豪ドルは売られやすくなると考える。
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