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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米政策据え置きも目先のイベントを見極め

配信日時:2025/05/07 17:25 配信元:FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米政策据え置きも目先のイベントを見極め 7日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の維持が織り込まれ、ドル買いに振れやすい。ただ、今後の米中貿易交渉や日米関税協議を見極めようと、ドルの上昇は限定的となりそうだ。

前日開かれたドイツ議会でメルツ・キリスト教民主同盟(CDU)党首の首相選出は難航し、ユーロ買いは限定的となった。一方、この日発表された米貿易収支は赤字額拡大が鮮明になり、ドル売り先行。ユーロ・ドルは1.1310ドル付近から1.1380ドルまで値を上げ、ドル・円は142円30銭台まで下落後は値ごろ感による買戻しで下げ渋った。本日アジア市場で米中貿易交渉への期待感でドル・円は142円30銭付近から1円程度上昇後、やや失速した。

この後の海外市場は米金融政策と米中関係とが焦点。FOMCでは政策金利の据え置きが見込まれ、目先の追加利下げに慎重ならドル選好地合いとなる見通し。ただ、トランプ氏の連邦準備制度理事会(FRB)に対する緩和圧力が見込まれ、過度なドル買いを抑制。他方、9-12日の日程で米中貿易交渉が開かれる予定。両国の対立解消に向けた動きを好感したドル買いが入りやすいものの、紆余曲折も予想される。日米協議でのドル高・円安是正の思惑も根強く、ドルの上値を抑える。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・3月小売利上高(予想:前月比-0.1%、2月:+0.3%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)会合(2日目)(政策金利は現状維持の予想)
・03:30 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見予定


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