寄り付き概況

日経平均は66円高でスタート、サイバーやレーザーテックなどが上昇

配信日時:2025/04/17 09:30 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33987.01;+66.61TOPIX;2499.47;+1.44


[寄り付き概況]

 17日の日経平均は66.61円高の33987.01円と反発して取引を開始した。前日16日の米国株式市場は続落。ダウ平均は699.57ドル安の39669.39ドル、ナスダックは516.01ポイント安の16307.16で取引を終了した。半導体エヌビディア(NVDA)や受注低迷を受けた同業ASMLホールディングの下落が重しとなり、寄り付き後、下落。その後、戻りなく、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、関税を巡る不確実性により当面金融政策を据え置く方針を再表明、さらに、関税がインフレにつながり、長期化する可能性に言及し利下げ期待が後退したため売りがさらに加速した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に下落したが、株価下落の要因の一つとなった米国による対中半導体規制や蘭ASMLの受注低迷は、東京市場では昨日の下げですでに織り込まれているとの見方もあり、改めて売り急ぐ動きは限定的だった。また、今日から始まる日米関税交渉に期待する向きもあり、株価下支え要因となった。一方、昨日の米株下落は東京市場の株価の重しとなった。また、今月下旬から25年3月期決算発表が本格化するが、今期業績予想への米関税政策の影響を警戒する向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は4月6-12日に国内株を2週連続で買い越した。買越額は1兆437億円だった。同じく取引開始前に発表された3月の貿易収支は5441億円の黒字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は4609億円の黒字だった。

 セクター別では、石油石炭製品、保険業、精密機器、銀行業、非鉄金属などが値上がり率上位、空運業、医薬品、ゴム製品、水産・農林業、倉庫運輸関連などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、サイバー<4751>、TDK<6762>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、フジHD<4676>、三菱電<
6503>、ディスコ<6146>、川崎重<7012>、ルネサス<6723>、IHI<7013>、ホンダ<7267>、リクルートHD<6098>などが上昇。他方、ニトリHD<9843>、サンリオ<8136>、キーエンス<6861>、武田薬<4502>、りそなHD<8308>、フジクラ<5803>、デンソー<6902>、第一三共<4568>、KDDI<9433>などが下落している。

<CS>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ