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【↓】日経平均 大引け| 急反落、相互関税発動でリスク回避の売り優勢 (4月9日)
配信日時:2025/04/09 18:26
配信元:MINKABU
日経平均株価
始値 32529.23
高値 32565.84(09:01)
安値 31258.18(13:27)
大引け 31714.03(前日比 -1298.55 、 -3.93% )
売買高 27億5165万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆5295億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反落、一時1700円を超える暴落
2.米株安と円高でセンチメント悪化、米関税も警戒視
3.米国に対し中国も全面対決姿勢、リスクオフが加速
4.機関投資家の実需売りと信用の投げ売りで下げ助長
5.個別株は全体の9割が下落、売買代金は前日を上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比320ドル安と4日続落した。米政権による相互関税が発動されるのを踏まえ世界経済への悪化を懸念する売りが優勢となった。
東京市場では大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は一時1700円以上も下落する場面があった。その後は下げ渋ったものの引け際に大口売りが出て約1300円の大幅安で取引を終えている。
9日の東京市場は、再びリスクオフ一色に染まり、全体の90%の銘柄が下落する全面安商状となった。前日の米国株市場ではNYダウが朝高後に一貫して水準を切り下げ、結局300ドルあまりの下落となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も漸次下値を探る動きで2%超下げるなど引け味の悪い展開だった。これを受けて東京市場でも投資家のセンチメントが悪化している。外国為替市場で円高に振れたことも警戒された。トランプ米政権による相互関税が午後に発動され、中国を筆頭に世界経済への影響が懸念されるなか、幅広い銘柄に売りがかさんだ。相互関税に対し、中国も全面対決の姿勢をみせており、機関投資家の持ち高を減らす動きや、個人投資家の追い証発生に伴う投げ売りが下げを助長した。なお、プライム市場の売買代金は5兆5000億円台と前日を上回る水準をこなした。
個別では、売買代金首位となった三菱重工業<7011>が軟調なほか売買代金上位のIHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連の下げが目立つ。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも再び下値を探る展開に。ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体主力株やフジクラ<5803>なども大きく水準を切り下げた。ソフトバンクグループ<9984>も大幅安。リクルートホールディングス<6098>が大きく値を下げ、武田薬品工業<4502>も安い。武蔵精密工業<7220>が値下がり率トップに売り込まれ、安川電機<6506>も急落した。
半面、フジ・メディア・ホールディングス<4676>が高く、KDDI<9433>、ニトリホールディングス<9843>もしっかり。日本製鋼所<5631>が大きく買われた。神戸物産<3038>が値上がり率トップに買われ、パルグループホールディングス<2726>も大幅高。ロート製薬<4527>、グッドコムアセット<3475>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、ニトリHD <9843>、ベイカレント <6532>、日製鋼 <5631>、イオン <8267>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。うち7円はKDDI1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約421円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)陸運業、(2)食料品、(3)建設業、(4)小売業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の大きかった5業種は(1)非鉄金属、(2)保険業、(3)鉱業、(4)石油石炭製品、(5)繊維製品。
■個別材料株
△シンカ <149A> [東証G]
ドバイのポドバス氏が筆頭株主に浮上。
△パルHD <2726> [東証P]
M&A効果で26年2月期は12%営業増益を見込む。
△Sansan <4443> [東証P]
ジェフリーズ証券が投資判断を新規に「バイ」。
△ロート <4527> [東証P]
アセット・バリューが再生医療事業の縮小を要請。
△クオリプス <4894> [東証G]
iPS細胞由来心筋細胞シートの再生医療等製品製造販売承認を申請。
△フジHD <4676> [東証P]
村上世彰氏長女の筆頭株主浮上が判明。
△セルシード <7776> [東証G]
クオリプス <4894> 急騰で創薬関連銘柄に物色広がる。
△レック <7874> [東証P]
関税警戒のなか内需の生活防衛関連に資金シフト。
△JR西日本 <9021> [東証P]
大阪・関西万博による人の動き活発化に期待。
△売れるG <9235> [東証G]
中国ライブコマース市場へ本格参入。
▼INPEX <1605> [東証P]
WTI価格は時間外で一時56ドル台まで下落。
▼東レ <3402> [東証P]
「EUが車向け炭素繊維の原則禁止を検討」との報道。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)神戸物産 <3038>、(2)パルHD <2726>、(3)Lドリンク <2585>、(4)ロート <4527>、(5)グッドコムA <3475>、(6)レック <7874>、(7)Sansan <4443>、(8)日製鋼 <5631>、(9)スターマイカ <2975>、(10)フジHD <4676>。
値下がり率上位10傑は(1)武蔵精密 <7220>、(2)安川電 <6506>、(3)オプトラン <6235>、(4)スター精 <7718>、(5)NISSHA <7915>、(6)太陽誘電 <6976>、(7)ポールHD <3657>、(8)タダノ <6395>、(9)レーザーテク <6920>、(10)コニカミノル <4902>。
【大引け】
日経平均は前日比1298.55円(3.93%)安の3万1714.03円。TOPIXは前日比82.69(3.40%)安の2349.33。出来高は概算で27億5165万株。東証プライムの値上がり銘柄数は148、値下がり銘柄数は1473となった。東証グロース250指数は573.09ポイント(16.08ポイント安)。
[2025年4月9日]
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