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後場に注目すべき3つのポイント~相互関税発表を前に様子見ムード強い地合い
配信日時:2025/04/02 12:37
配信元:FISCO
*12:37JST 後場に注目すべき3つのポイント~相互関税発表を前に様子見ムード強い地合い
2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は小幅続伸、相互関税発表を前に様子見ムード強い地合い
・ドル・円は伸び悩み、米金利にらみ
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は小幅続伸、相互関税発表を前に様子見ムード強い地合い
日経平均は小幅続伸。前日比15.33円高(+0.04%)の35639.81円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている。
1日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は11.80ドル安の41989.96ドル、ナスダックは150.60ポイント高の17449.89で取引を終了した。4月2日のトランプ政権による相互関税発表を控えた警戒感に売りが先行し、寄り付き後、下落。さらに、ISM製造業景況指数やJOLT求人件数が予想を下回り、成長鈍化懸念も強まり売りに一段と拍車がかかった。ただ、関税措置が流動的との観測に売りも続かずハイテクセクターの上昇が支援し、相場は回復。ナスダックはプラス圏に回復したが、ダウは小幅安のまちまちで終了。
米国株が高安まちまちだったことなどから、東京市場も方向感に乏しいスタートとなり、売り買い一巡後の日経平均は前日終値水準での小動きが続いた。引き続き東京時間3日未明のトランプ大統領による相互関税に関する演説を前に積極的な売買は手控えられている。前場のプライム市場の売買代金は1.7兆円に留まった。
日経平均採用銘柄では、アジアの医薬品事業の譲渡を発表した住友ファーマ<4506>は買い一巡後に失速し売り優勢となった。また、3月既存店売上高が前年同月比で減少したことから三越伊勢丹<3099>、J.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>など百貨店株がさえない。このほか、東京電力HD<9501>、楽天グループ<4755>、エーザイ<4523>、NRI<4307>、アステラス製薬<4503>、出光興産<5019>などが売られた。
月次発表を控えているファーストリテ<9983>が上昇。指数インパクトが大きい東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>も買われた。また、古河電工<5801>、フジクラ<5803>、住友電工<5802>など電線株が反発。このほか、太陽誘電<6976>、オムロン<6645>、村田製作所<6981>、富士フイルム<4901>、コナミグループ<9766>、アルプスアルパイン<6770>などが買われた。
業種別では、非鉄金属、輸送用機器、その他製品、機械、サービスの5セクターのみ上昇した一方、鉱業、電気・ガス、鉄鋼、医薬品、銀行などが下落。
トランプ大統領が3日5時に演説を行うことから、後場の東京市場も引き続き様子見ムードの強い地合いとなろう。プライム市場の7割強が下落しているが、指数インパクトが大きいファーストリテなどが上昇しており先物中心の相場展開となっている。日経平均は前日終値水準での小動きを想定。上下に動きにくくトレードチャンスに乏しい相場が続きそうだ。
■ドル・円は伸び悩み、米金利にらみ
2日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。149円60銭から149円95銭まで値を上げたが、米10年債利回りの伸び悩みで、ドル買いは失速。節目付近の売りも出やすい。一方、日経平均株価やアジアの主要指数はプラスを維持し、円買いは後退した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は149円60銭から149円95銭、ユーロ・円は161円47銭から161円95銭、ユーロ・ドルは1.0787ドルから1.0808ドル。
■後場のチェック銘柄
・イントランス<3237>、トヨコー<341A>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・3月マネタリーベース:前年比-3.1%(2月:-1.8%)
【要人発言】
・ベッセント米財務長官
「明日発表される額は関税が最高額となる」
「(関税発表後)他国は(対米)関税引き下げを講じることができる」
・植田日銀総裁
「(米相互関税に関し)規模によって各国の貿易活動に大きな影響が及ぶ可能性」
「長い目で見て不確実性が高い」
・ケント豪準備銀行総裁補佐
「すべての新規公開市場操作でレポの金利を目標より5-10bp引き上げる」
「政策変更は金融政策の姿勢に影響を及ぼさない」
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<CS>
・日経平均は小幅続伸、相互関税発表を前に様子見ムード強い地合い
・ドル・円は伸び悩み、米金利にらみ
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は小幅続伸、相互関税発表を前に様子見ムード強い地合い
日経平均は小幅続伸。前日比15.33円高(+0.04%)の35639.81円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている。
1日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は11.80ドル安の41989.96ドル、ナスダックは150.60ポイント高の17449.89で取引を終了した。4月2日のトランプ政権による相互関税発表を控えた警戒感に売りが先行し、寄り付き後、下落。さらに、ISM製造業景況指数やJOLT求人件数が予想を下回り、成長鈍化懸念も強まり売りに一段と拍車がかかった。ただ、関税措置が流動的との観測に売りも続かずハイテクセクターの上昇が支援し、相場は回復。ナスダックはプラス圏に回復したが、ダウは小幅安のまちまちで終了。
米国株が高安まちまちだったことなどから、東京市場も方向感に乏しいスタートとなり、売り買い一巡後の日経平均は前日終値水準での小動きが続いた。引き続き東京時間3日未明のトランプ大統領による相互関税に関する演説を前に積極的な売買は手控えられている。前場のプライム市場の売買代金は1.7兆円に留まった。
日経平均採用銘柄では、アジアの医薬品事業の譲渡を発表した住友ファーマ<4506>は買い一巡後に失速し売り優勢となった。また、3月既存店売上高が前年同月比で減少したことから三越伊勢丹<3099>、J.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>など百貨店株がさえない。このほか、東京電力HD<9501>、楽天グループ<4755>、エーザイ<4523>、NRI<4307>、アステラス製薬<4503>、出光興産<5019>などが売られた。
月次発表を控えているファーストリテ<9983>が上昇。指数インパクトが大きい東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>も買われた。また、古河電工<5801>、フジクラ<5803>、住友電工<5802>など電線株が反発。このほか、太陽誘電<6976>、オムロン<6645>、村田製作所<6981>、富士フイルム<4901>、コナミグループ<9766>、アルプスアルパイン<6770>などが買われた。
業種別では、非鉄金属、輸送用機器、その他製品、機械、サービスの5セクターのみ上昇した一方、鉱業、電気・ガス、鉄鋼、医薬品、銀行などが下落。
トランプ大統領が3日5時に演説を行うことから、後場の東京市場も引き続き様子見ムードの強い地合いとなろう。プライム市場の7割強が下落しているが、指数インパクトが大きいファーストリテなどが上昇しており先物中心の相場展開となっている。日経平均は前日終値水準での小動きを想定。上下に動きにくくトレードチャンスに乏しい相場が続きそうだ。
■ドル・円は伸び悩み、米金利にらみ
2日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。149円60銭から149円95銭まで値を上げたが、米10年債利回りの伸び悩みで、ドル買いは失速。節目付近の売りも出やすい。一方、日経平均株価やアジアの主要指数はプラスを維持し、円買いは後退した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は149円60銭から149円95銭、ユーロ・円は161円47銭から161円95銭、ユーロ・ドルは1.0787ドルから1.0808ドル。
■後場のチェック銘柄
・イントランス<3237>、トヨコー<341A>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・3月マネタリーベース:前年比-3.1%(2月:-1.8%)
【要人発言】
・ベッセント米財務長官
「明日発表される額は関税が最高額となる」
「(関税発表後)他国は(対米)関税引き下げを講じることができる」
・植田日銀総裁
「(米相互関税に関し)規模によって各国の貿易活動に大きな影響が及ぶ可能性」
「長い目で見て不確実性が高い」
・ケント豪準備銀行総裁補佐
「すべての新規公開市場操作でレポの金利を目標より5-10bp引き上げる」
「政策変更は金融政策の姿勢に影響を及ぼさない」
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
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