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前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開~
配信日時:2025/03/12 08:56
配信元:FISCO
*08:56JST 前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開~
12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開
■三井ハイテク、25/1営業利益 11.6%減 160億円、26/1予想 18.8%減 130億円
■前場の注目材料:日産自、新経営体制発足、業績立て直しに構造改革急務
■売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開
12日の日本株市場は、売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが478ドル安、ナスダックは32ポイント安だった。カナダによる国内電力価格引き上げに対抗措置としてトランプ米大統領は、カナダ産鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを警告し、貿易摩擦拡大への懸念から大幅続落となった。その後、ウクライナがトランプ政権の停戦案を受け入れる用意があると発表、トランプ大統領がウクライナへの情報共有と安全保障支援再開で合意したとの報道を受け、地政学リスクが和らぐなか、下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比235円安の36525円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領のSNS投稿に振らされる状況であるが、カナダは電力に対する追加料金を停止すると伝わっており、落ち着きをみせそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面もみられたが、その後は下落幅を縮めている。為替市場では円相場が1ドル=147円80銭台と前日から円安に振れていることもあり、売り一巡後は押し目を拾う動きが意識されやすいだろう。
週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。短期筋の売買に振らされやすい面はあるが、前日の36000円割れで目先底が意識されやすく、売り仕掛け的な動きは手控えられやすいだろう。また、ロシアの出方次第ではあるものの、ウクライナ政府が米国の30日間の停戦を受け入れることで、地政学リスクの後退が下支えとなる可能性がありそうだ。
物色はエヌビディアが小幅ながら買われた流れもあり、ハイテク株への買い戻しが意識されやすい。昨日はアドバンテスト<6857>が売り一巡後に上昇に転じていたこともあり、本日も底堅さがみられてくるようであれば、センチメント改善につながることになるだろう。また、円高一服を背景に自動車など輸出関連への買い戻しも意識されるほか、米系証券で格上げが観測されている金融株の一角の動向も注目される。
■三井ハイテク、25/1営業利益 11.6%減 160億円、26/1予想 18.8%減 130億円
三井ハイテク<6966>が発表した2025年1月期業績は、売上高が前期比9.7%増の2148億9000万円、営業利益は同11.6%減の160億1700万円だった。電子部品事業については、円安の影響はあったものの、半導体の最終需要回復の遅れによる受注減少の影響があった。また、金型・工作機械事業については、金型の受注減少が影響した。2026年1月期業績は、売上高が前期比7%増の2300億円、営業利益は同18.8%減の130億円を計画。
■前場の注目材料
・VIX指数は低下(26.92、-0.94)
・為替相場は円安・ドル高(147.70-80)
・米原油先物は上昇(66.25、+0.22)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・カネカ<4118>バイオものづくり早期実装へ、90社・団体が産学新組織
・日産自<7201>新経営体制発足、業績立て直しに構造改革急務
・住友電工<5802>大阪公立大と、ダイヤ基板上にGaNトランジスタ作製成功
・トヨタ自<7203>3工場4ラインの稼働停止継続、台数影響見通せず
・フルヤ金属<7826>悪臭物質幅広く除去、脱臭剤、触媒にルテニウム
・タチエス<7239>タイ工場拡張、東南ア事業が成長軌道に回帰
・日本精機<7287>新潟・東京2本社体制に、首都圏で事業増強
・明電舎<6508>中国電力ネットワークと連携、SF6レス真空遮断器を開発
・テラプローブ<6627>パワー半導体試験に参入、26年度下期めど
・IIJ<3774>河村電器産業と、モジュール型DCを開発、GPUサーバー対応
・ルネサス<6723>MPUに新製品、最大15TOPSのAI処理性能
・星和電機<6748>岡山大学と、アルミ電池を共同研究
・ENEOSHD<5020>グループのENEOSXplora、カナダ探鉱に出資、環境型ヘリウムを供給
・メタウォーター<9551>米で下水汚泥処理事業を拡大、現地社買収へ
・日本触媒<4114>熱硬化樹脂球状微粒子を来月から値上げ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月国内企業物価指数(予想:前年比+4.0%、1月:+4.2%)
<海外>
・特になし <ST>
■売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開
■三井ハイテク、25/1営業利益 11.6%減 160億円、26/1予想 18.8%減 130億円
■前場の注目材料:日産自、新経営体制発足、業績立て直しに構造改革急務
■売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開
12日の日本株市場は、売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが478ドル安、ナスダックは32ポイント安だった。カナダによる国内電力価格引き上げに対抗措置としてトランプ米大統領は、カナダ産鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを警告し、貿易摩擦拡大への懸念から大幅続落となった。その後、ウクライナがトランプ政権の停戦案を受け入れる用意があると発表、トランプ大統領がウクライナへの情報共有と安全保障支援再開で合意したとの報道を受け、地政学リスクが和らぐなか、下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比235円安の36525円。円相場は1ドル=147円80銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領のSNS投稿に振らされる状況であるが、カナダは電力に対する追加料金を停止すると伝わっており、落ち着きをみせそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面もみられたが、その後は下落幅を縮めている。為替市場では円相場が1ドル=147円80銭台と前日から円安に振れていることもあり、売り一巡後は押し目を拾う動きが意識されやすいだろう。
週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。短期筋の売買に振らされやすい面はあるが、前日の36000円割れで目先底が意識されやすく、売り仕掛け的な動きは手控えられやすいだろう。また、ロシアの出方次第ではあるものの、ウクライナ政府が米国の30日間の停戦を受け入れることで、地政学リスクの後退が下支えとなる可能性がありそうだ。
物色はエヌビディアが小幅ながら買われた流れもあり、ハイテク株への買い戻しが意識されやすい。昨日はアドバンテスト<6857>が売り一巡後に上昇に転じていたこともあり、本日も底堅さがみられてくるようであれば、センチメント改善につながることになるだろう。また、円高一服を背景に自動車など輸出関連への買い戻しも意識されるほか、米系証券で格上げが観測されている金融株の一角の動向も注目される。
■三井ハイテク、25/1営業利益 11.6%減 160億円、26/1予想 18.8%減 130億円
三井ハイテク<6966>が発表した2025年1月期業績は、売上高が前期比9.7%増の2148億9000万円、営業利益は同11.6%減の160億1700万円だった。電子部品事業については、円安の影響はあったものの、半導体の最終需要回復の遅れによる受注減少の影響があった。また、金型・工作機械事業については、金型の受注減少が影響した。2026年1月期業績は、売上高が前期比7%増の2300億円、営業利益は同18.8%減の130億円を計画。
■前場の注目材料
・VIX指数は低下(26.92、-0.94)
・為替相場は円安・ドル高(147.70-80)
・米原油先物は上昇(66.25、+0.22)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・カネカ<4118>バイオものづくり早期実装へ、90社・団体が産学新組織
・日産自<7201>新経営体制発足、業績立て直しに構造改革急務
・住友電工<5802>大阪公立大と、ダイヤ基板上にGaNトランジスタ作製成功
・トヨタ自<7203>3工場4ラインの稼働停止継続、台数影響見通せず
・フルヤ金属<7826>悪臭物質幅広く除去、脱臭剤、触媒にルテニウム
・タチエス<7239>タイ工場拡張、東南ア事業が成長軌道に回帰
・日本精機<7287>新潟・東京2本社体制に、首都圏で事業増強
・明電舎<6508>中国電力ネットワークと連携、SF6レス真空遮断器を開発
・テラプローブ<6627>パワー半導体試験に参入、26年度下期めど
・IIJ<3774>河村電器産業と、モジュール型DCを開発、GPUサーバー対応
・ルネサス<6723>MPUに新製品、最大15TOPSのAI処理性能
・星和電機<6748>岡山大学と、アルミ電池を共同研究
・ENEOSHD<5020>グループのENEOSXplora、カナダ探鉱に出資、環境型ヘリウムを供給
・メタウォーター<9551>米で下水汚泥処理事業を拡大、現地社買収へ
・日本触媒<4114>熱硬化樹脂球状微粒子を来月から値上げ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月国内企業物価指数(予想:前年比+4.0%、1月:+4.2%)
<海外>
・特になし <ST>
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