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後場に注目すべき3つのポイント~値がさ半導体株が下支えに
配信日時:2025/01/30 12:48
配信元:FISCO
*12:48JST 後場に注目すべき3つのポイント~値がさ半導体株が下支えに
30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は小幅続伸、値がさ半導体株が下支えに
・ドル・円は弱含み、米金利の低下で
・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は小幅続伸、値がさ半導体株が下支えに
日経平均は小幅続伸。前日比83.79円高(+0.21%)の39498.57円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。
29日の米国市場は反落。ダウ平均は136.83ドル安の44713.52ドル、ナスダックは101.27ポイント安の19632.32で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を警戒し寄り付き後、小動き。その後、貿易赤字の拡大や低調な経済指標を受け成長減速懸念に、売りが強まった。終盤にかけ連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り利下げ見送りを決定、声明ではインフレの高止まりや強い経済が強調されため下げ幅を拡大。パウエル議長が会見で、声明でのインフレ鈍化進展を巡る文言削除が政策シグナルではないと確認、様子見姿勢を表明したため、下げ幅を縮小し終了した。
米国株安やエヌビディア株安などが意識されて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は前日終値を下回ってスタートした後は、値がさ半導体株の上昇などが影響して切り返す展開に。ただ、為替がじりじりと円高に推移したことなどが重しとなり上値は限定的。中国新興AI企業「DeepSeek」の影響を見極めたいとするムードは引き続き強く、積極的な買いは手控えられた。
日経平均採用銘柄では、10-12月期営業利益が693億円で前年同期比2.6倍となり、通期予想を従来の1650億円から2260億円、前期比2.8倍にまで上方修正したアドバンテスト<6857>が上昇したほか、サイバー<4751>も決算が材料視されて買われた。また、三菱重<7011>、IHI<7013>、川崎重<7012>など防衛関連が買われたほか、古河電工<5801>、住友電工<5802>、フジクラ<5803>など電線株もしっかり。証券会社のポジティブなレポートでパナHD<6752>も上昇した。このほか、日野自動車<7205>、日産自<7201>、日立<6501>、東京エレクトロン<8035>などが買われた。
一方、為替が1ドル154円台前半、1ユーロが160円台入りするなど円高が嫌気されて、キーエンス<6861>、安川電機<6506>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、太陽誘電<6976>、日東電工<6988>、村田製作所<6981>、NEC<6701>など機械や電気機器関連銘柄の一角が弱い。このほか、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体株の一角も売られた。
業種別では、ゴム製品、石油・石炭製品、海運、非鉄金属、空運などが上昇した一方、不動産、精密機器、繊維、建設、金属などが下落した。
アジア市場の多くが春節に伴う休場となっていることも影響し、後場の東京市場は静かな展開となろう。日経平均は前日終値水準でのもみ合いが続くと想定するが、値がさ半導体株頼みの状況となっており心許ない様子。じりじりとした円高推移が続けば、後場の日経平均は本日の安値圏である39200円水準での推移となろう。
■ドル・円は弱含み、米金利の低下で
30日午前の東京市場でドル・円は弱含み、155円24銭から154円29銭まで値を下げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定を受け米10年債利回りは低下し、ドル売りに振れた。節目155円を割り込んでもドルの買戻しは続かず、値を下げる展開に。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は154円29銭から155円24銭、ユーロ・円は160円84銭から161円80銭、ユーロ・ドルは1.0418ドルから1.0429ドル。
■後場のチェック銘柄
・Synspective<290A>、AGS<3648>など4銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・NZ・12月貿易収支:-2.19億NZドル(11月:-4.35億NZドル←-4.37億NZドル)
【要人発言】
・ジョリー・カナダ外相
「関税協議について慎重で楽観的」
<国内>
・15:00 日本銀行氷見野副総裁が講演予定
<海外>
・特になし
<CS>
・日経平均は小幅続伸、値がさ半導体株が下支えに
・ドル・円は弱含み、米金利の低下で
・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は小幅続伸、値がさ半導体株が下支えに
日経平均は小幅続伸。前日比83.79円高(+0.21%)の39498.57円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。
29日の米国市場は反落。ダウ平均は136.83ドル安の44713.52ドル、ナスダックは101.27ポイント安の19632.32で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を警戒し寄り付き後、小動き。その後、貿易赤字の拡大や低調な経済指標を受け成長減速懸念に、売りが強まった。終盤にかけ連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り利下げ見送りを決定、声明ではインフレの高止まりや強い経済が強調されため下げ幅を拡大。パウエル議長が会見で、声明でのインフレ鈍化進展を巡る文言削除が政策シグナルではないと確認、様子見姿勢を表明したため、下げ幅を縮小し終了した。
米国株安やエヌビディア株安などが意識されて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は前日終値を下回ってスタートした後は、値がさ半導体株の上昇などが影響して切り返す展開に。ただ、為替がじりじりと円高に推移したことなどが重しとなり上値は限定的。中国新興AI企業「DeepSeek」の影響を見極めたいとするムードは引き続き強く、積極的な買いは手控えられた。
日経平均採用銘柄では、10-12月期営業利益が693億円で前年同期比2.6倍となり、通期予想を従来の1650億円から2260億円、前期比2.8倍にまで上方修正したアドバンテスト<6857>が上昇したほか、サイバー<4751>も決算が材料視されて買われた。また、三菱重<7011>、IHI<7013>、川崎重<7012>など防衛関連が買われたほか、古河電工<5801>、住友電工<5802>、フジクラ<5803>など電線株もしっかり。証券会社のポジティブなレポートでパナHD<6752>も上昇した。このほか、日野自動車<7205>、日産自<7201>、日立<6501>、東京エレクトロン<8035>などが買われた。
一方、為替が1ドル154円台前半、1ユーロが160円台入りするなど円高が嫌気されて、キーエンス<6861>、安川電機<6506>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、太陽誘電<6976>、日東電工<6988>、村田製作所<6981>、NEC<6701>など機械や電気機器関連銘柄の一角が弱い。このほか、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体株の一角も売られた。
業種別では、ゴム製品、石油・石炭製品、海運、非鉄金属、空運などが上昇した一方、不動産、精密機器、繊維、建設、金属などが下落した。
アジア市場の多くが春節に伴う休場となっていることも影響し、後場の東京市場は静かな展開となろう。日経平均は前日終値水準でのもみ合いが続くと想定するが、値がさ半導体株頼みの状況となっており心許ない様子。じりじりとした円高推移が続けば、後場の日経平均は本日の安値圏である39200円水準での推移となろう。
■ドル・円は弱含み、米金利の低下で
30日午前の東京市場でドル・円は弱含み、155円24銭から154円29銭まで値を下げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定を受け米10年債利回りは低下し、ドル売りに振れた。節目155円を割り込んでもドルの買戻しは続かず、値を下げる展開に。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は154円29銭から155円24銭、ユーロ・円は160円84銭から161円80銭、ユーロ・ドルは1.0418ドルから1.0429ドル。
■後場のチェック銘柄
・Synspective<290A>、AGS<3648>など4銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・NZ・12月貿易収支:-2.19億NZドル(11月:-4.35億NZドル←-4.37億NZドル)
【要人発言】
・ジョリー・カナダ外相
「関税協議について慎重で楽観的」
<国内>
・15:00 日本銀行氷見野副総裁が講演予定
<海外>
・特になし
<CS>
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