みんかぶニュース コラム
明日の株式相場に向けて=ゲームチェンジ、変貌するAI関連を追う
配信日時:2025/01/29 17:30
配信元:MINKABU
きょう(29日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比397円高の3万9414円と4日ぶり反発。日経平均は朝高後に伸び悩んだが、終盤買い直される形となった。
前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が急反発し、ひとまず投資家の不安心理が後退した。しかし、AI用半導体については「既にゲームチェンジの流れに入った」(ネット証券アナリスト)とし、エヌビディアは戻り売り圧力から脱し得ないという見方が強い。米国はAI最強国の座を譲る気は毛頭なく、早くも中国との摩擦が激化しているが、元来AI技術の進化と半導体の進化はトレードオフの関係にはない。したがってAIバブル崩壊という定義には当たらないが、半導体の過剰投資のツケは回ってくることになる。
ディープシーク・ショックの余韻冷めやらぬなかも、半導体デバイスや半導体製造装置などのハード分野ではなく、AIを活用したシステム開発などを手掛けるソフト系の中小型株には足もとのゲームチェンジを追い風と捉える動きが顕在化してきた。週明け27日の当欄でも触れたように、ディープシークの登場を契機に「高度なAI開発には高額の半導体への投資が必須である」という既成概念が取り払われ、AI関連サービスを展開する企業にとっては福音となり得るというコンセンサスが醸成されつつある。AI開発投資のデフレ化はAI関連サービスを手掛ける企業にとって、足もとの業績云々ということよりも、ビジネスコスト低減に伴い中期的な観点での成長シナリオが描きやすくなる。
そうしたなか、きょうはAI開発のABEJA<5574.T>が前日に続き連日のストップ高と気を吐いた。同社の場合は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進するプロジェクトで大規模言語モデル(LLM)を活用して開発した小型化モデルが、複数の汎用言語性能指標で「GPT-4」を上回る性能に到達した、と発表したことが直接の買い材料である。だが、今の相場を取り巻く環境と共鳴し、投資マネーを強烈に誘引する形となったことは確かだ。一方、プライム市場ではAIアルゴリズム開発で先駆するPKSHA Technology<3993.T>が一時16%高と値を飛ばし、4195円まで一気に上値を伸ばすシーンがあった。イラスト制作ソフトを手掛けAI領域の開発投資に傾注するセルシス<3663.T>も取引時間中に15%を超える急騰を演じた。AI関連の中小型株は、間欠泉のようにあちらこちらで株価を噴き上げる銘柄のオンパレードとなってきた。
AI関連銘柄は裾野が広く、それだけに玉石混交とはいえる。しかし、足もとで利益が伴っていなくても成長性が開花することで飛躍的に収益を伸ばす可能性を持つ銘柄は多い。ディープシーク台頭によるゲームチェンジ効果を念頭に置き、目を向けておきたい銘柄をいくつかピックアップしてみる。製造業向けAI外観検査システムを手掛けるVRAIN Solution<135A.T>は戻り足が鮮明だが、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを形成するなか、底値離脱の初動段階に入ったといえそうだ。また、クラウドコンサルティングやAI開発によってDX支援を手掛ける豆蔵デジタルホールディングス<202A.T>や、AIプラットフォームを通じて顧客企業のデジタライゼーションを推進するエクサウィザーズ<4259.T>などもマークしたい。
更に需要予測などでAIソリューションを駆使し、研究開発パートナーとして大企業からも厚い信頼を得るJDSC<4418.T>の1000円未満は魅力がある。このほか、ファーストアカウンティング<5588.T>は経理業務AIモジュールで企業の経理DXに貢献し、生成AIサービス事業にも本腰を入れる。JTP<2488.T>は生成AIソリューション分野ではフロントランナーといってよく、旧社名の「日本サードパーティー」時代にエヌビディアのパートナー企業として熱視線が注がれた経緯がある。
あすのスケジュールでは、週間の対外・対内証券売買契約が朝方取引開始前に開示されるほか、午後取引時間中には12月の建機出荷が発表される。また、日銀の氷見野副総裁が一橋大学政策フォーラムで講演を行う予定。海外では10~12月期フィリピンGDP速報値、南アフリカ中銀の政策金利発表、10~12月期ユーロ圏GDP速報値、12月のユーロ圏失業率などが開示され、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見にマーケットの関心が高い。このほか、週間の米新規失業保険申請件数、10~12月期米GDP速報値、12月の米仮契約住宅販売指数など。(銀)
出所:MINKABU PRESS
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