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タイミー Research Memo(3):強みは働きぶりの良い人材が集まるプラットフォーム。積極投資で優位性築く(1)

配信日時:2025/01/22 14:03 配信元:FISCO
*14:03JST タイミー Research Memo(3):強みは働きぶりの良い人材が集まるプラットフォーム。積極投資で優位性築く(1) ■事業概要

1. サービス概要
タイミー<215A>が展開するタイミー事業は、ワーカーの「働きたい時間」とクライアントの「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービスである。ワーカーにとっては、面接なしで、すきな時間・すきな場所ですぐに働けるメリットがあり、雇用主にとっては、優良ワーカーを短時間で効率的に採用できるメリットがある。

2. ワーカーの属性と特徴
同社はマッチングプラットフォームを運営しており、広義の顧客は、ワーカーとクライアントである。ワーカーの年代別構成比は10代から30代までが50%と若年層に厚みがあるが、40代、50代もそれぞれ20%以上を構成しており、多様な世代で利用されている。男女別では男性が51%、女性が49%で、職業別ではパート・アルバイト・契約/派遣社員が33%と多く、正社員(の副業)が21%、学生が15%、自営業・フリーランスが10%と続く。ワーカーの事例としては、子育て中の主婦が家計を支えるためにタイミーを利用する、フリーターが趣味のイベントに参加するためシフトの柔軟性を重視してメインのアルバイトのほかにタイミーを利用するなどがある。2024年10月末時点で、950万人以上の登録ワーカー(前期末比58%増)がおり、年々増加している。

3. クライアントの業界分類
クライアントは、人手不足が深刻化している業界である。業界別構成比は、物流業界が42%と最大で、次いで小売業界29%、飲食業界17%となり、これらが主要業界である。要求されるスキルが低い業務が主で、物流業界では梱包、ピッキング、検品など、小売業界ではレジ、品出し、陳列など、飲食業界では、オーダー、洗い場、配膳などが典型的な業務である。2024年10月期末時点の登録拠点数は316千拠点で、前期末比で79%増と伸長している。

4. サービスの特徴
サービスの特徴として、以下の5点が挙げられる。

(1) 「労働時間の細分化」により潜在労働力を顕在化
労働時間を細分化し、従来の労働時間/シフト制では働くことができなかったワーカーを働けるようにしたのが同社サービスの画期的な側面である。
(2) スキマバイトを実現する即時マッチング
アプリにより、最短で応募したその日から勤務できる、シンプルな仕組みを構築した。具体的には、履歴書なし、面接なし、先着順に決定などである。
(3) スキマバイトに適した単純・簡易作業
(4) 履歴書なし・面接なしでもワーカーの働きぶりを担保する制度
ワーカー・クライアントの相互評価制度やペナルティ制度がある。結果として、無断欠勤率は約0.1%に抑制されており、極めて低い。
(5) ワーカーにとって魅力的な給与即日入金
ワーカーにはすぐにお金を稼ぎたいという強いニーズがあり、勤務後に給与の即日受け取りが可能な点は大きな魅力となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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