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CSSHD Research Memo(1):新中期経営計画を発表。営業利益の3年平均成長率は16.8%
配信日時:2025/01/06 14:01
配信元:FISCO
*14:01JST CSSHD Research Memo(1):新中期経営計画を発表。営業利益の3年平均成長率は16.8%
■要約
CSSホールディングス<2304>は、東京証券取引所(以下、東証)スタンダード市場に上場する純粋持株会社である。傘下のグループ会社によって、「スチュワード」「フードサービス」「空間プロデュース」の3つの事業領域を展開する。スチュワード事業では、ホテル・レストランを中心に食器洗浄及び管理業務を全国展開する。フードサービス事業では、従業員食堂・レストラン運営の受託や外食事業を展開している。空間プロデュース事業では、BGMに加え映像・音響・放送・セキュリティに関する設計・販売・施行・管理・メンテナンスなどの事業を展開する。新中期経営計画の推進により、グループ全体のさらなる成長を目指している。
1. 2024年9月期の業績概要
2024年9月期の連結業績は、売上高で前期比18.9%増の17,631百万円、営業利益で同115.9%増の595百万円、経常利益で同100.9%増の630百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同86.4%増の429百万円と、大幅な増収増益となった。同社は第2四半期決算発表時に通期業績予想を上方修正していたが、修正予想をさらに上回る好決算で、中期経営計画(2022年9月期~2024年9月期)の業績目標を超過して着地した。修正予想も引き続き保守的な予想を発表していたが、結果的には3事業とも堅調で、スチュワード事業を中心に下期も好調に推移し、フードサービス事業は年間を通じて好調であった。好決算を受けて、1株当たり年間配当金を同13.0円増の30.0円(創業40周年記念配当10.0円を含む)に引き上げ、配当性向は34.9%となった。東証プライム・スタンダード・グロース市場に上場する全産業平均を上回り、株主還元に前向きであると弊社では評価する。また、自己資本比率は45.1%に上昇し、東証プライム・スタンダード・グロース市場の全産業平均を上回る強固な財務基盤を有している。
2. 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期の連結業績は、売上高で前期比7.9%増の19,018百万円、営業利益で同0.7%増の600百万円、経常利益で同2.7%減の613百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同5.8%増の453百万円の見通しだ。事業環境は引き続き好調であるものの、前期の高い成長率に比べると控えめな予想である。これは新中期経営計画(2025年9月期~2027年9月期)初年度に人材のX-value(クロスバリュー)活動への投入と外国人を含む採用強化、社会保障環境の動向を踏まえた働き方改革の推進、業務のスリム化及び効率アップのためのBRP(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)活動などに積極的な投資を計画しているためである。ただ、同社は期初に保守的な予想を発表する傾向があることに留意が必要だ。なお、おおむね横ばいの業績予想に基づき、1株当たり配当金は年間合計30.0円と、前期と同額を予想するが、普通配当ベースでは増配になる。株主還元に前向きなことを考えると、業績次第では期末配当の上乗せもありうると弊社では考えている。
3. 新中期経営計画
前中期経営計画では、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)により落ち込んだ業績の立て直しに注力する3期となったが、最終年度には売上高16,211百万円、親会社株主に帰属する当期純利益270百万円、ROE10%以上とする目標を超過して着地した。新中期経営計画では、売上高27,000百万円、営業利益950百万円、ROE15%以上を目標に掲げる。年平均成長率は、売上高は15.3%、営業利益は16.8%と意欲的な業績目標である。業績目標達成のための成長戦略では、3事業において「基軸事業の強化による収益力の向上」を目指すとともに、「X-valueユニットによる新たな価値創出」として新しい事業分野を開発することで各事業の業績に貢献することを見込んでいる。初年度の2025年9月期は、「人材育成の強化」「ESG課題への取り組み推進」に積極的に投資するため営業利益は横ばいに留まる予想だが、2026年9月期からは投資の効果が表れ、成長が加速する計画である。弊社では、今後の業績推移及び成長戦略への取り組み状況を注視したい。
■Key Points
・2024年9月期は3事業とも堅調。上方修正予想を上回る好決算
・2025年9月期予想は前期の成長率に比べると控えめな予想
・前中期経営計画は重点施策を着実に実施し、2度の上方修正後の業績目標を超過達成
・新中期経営計画の年平均成長率は売上高で15.3%、営業利益で16.8%と意欲的な業績目標を掲げる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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CSSホールディングス<2304>は、東京証券取引所(以下、東証)スタンダード市場に上場する純粋持株会社である。傘下のグループ会社によって、「スチュワード」「フードサービス」「空間プロデュース」の3つの事業領域を展開する。スチュワード事業では、ホテル・レストランを中心に食器洗浄及び管理業務を全国展開する。フードサービス事業では、従業員食堂・レストラン運営の受託や外食事業を展開している。空間プロデュース事業では、BGMに加え映像・音響・放送・セキュリティに関する設計・販売・施行・管理・メンテナンスなどの事業を展開する。新中期経営計画の推進により、グループ全体のさらなる成長を目指している。
1. 2024年9月期の業績概要
2024年9月期の連結業績は、売上高で前期比18.9%増の17,631百万円、営業利益で同115.9%増の595百万円、経常利益で同100.9%増の630百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同86.4%増の429百万円と、大幅な増収増益となった。同社は第2四半期決算発表時に通期業績予想を上方修正していたが、修正予想をさらに上回る好決算で、中期経営計画(2022年9月期~2024年9月期)の業績目標を超過して着地した。修正予想も引き続き保守的な予想を発表していたが、結果的には3事業とも堅調で、スチュワード事業を中心に下期も好調に推移し、フードサービス事業は年間を通じて好調であった。好決算を受けて、1株当たり年間配当金を同13.0円増の30.0円(創業40周年記念配当10.0円を含む)に引き上げ、配当性向は34.9%となった。東証プライム・スタンダード・グロース市場に上場する全産業平均を上回り、株主還元に前向きであると弊社では評価する。また、自己資本比率は45.1%に上昇し、東証プライム・スタンダード・グロース市場の全産業平均を上回る強固な財務基盤を有している。
2. 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期の連結業績は、売上高で前期比7.9%増の19,018百万円、営業利益で同0.7%増の600百万円、経常利益で同2.7%減の613百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同5.8%増の453百万円の見通しだ。事業環境は引き続き好調であるものの、前期の高い成長率に比べると控えめな予想である。これは新中期経営計画(2025年9月期~2027年9月期)初年度に人材のX-value(クロスバリュー)活動への投入と外国人を含む採用強化、社会保障環境の動向を踏まえた働き方改革の推進、業務のスリム化及び効率アップのためのBRP(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)活動などに積極的な投資を計画しているためである。ただ、同社は期初に保守的な予想を発表する傾向があることに留意が必要だ。なお、おおむね横ばいの業績予想に基づき、1株当たり配当金は年間合計30.0円と、前期と同額を予想するが、普通配当ベースでは増配になる。株主還元に前向きなことを考えると、業績次第では期末配当の上乗せもありうると弊社では考えている。
3. 新中期経営計画
前中期経営計画では、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)により落ち込んだ業績の立て直しに注力する3期となったが、最終年度には売上高16,211百万円、親会社株主に帰属する当期純利益270百万円、ROE10%以上とする目標を超過して着地した。新中期経営計画では、売上高27,000百万円、営業利益950百万円、ROE15%以上を目標に掲げる。年平均成長率は、売上高は15.3%、営業利益は16.8%と意欲的な業績目標である。業績目標達成のための成長戦略では、3事業において「基軸事業の強化による収益力の向上」を目指すとともに、「X-valueユニットによる新たな価値創出」として新しい事業分野を開発することで各事業の業績に貢献することを見込んでいる。初年度の2025年9月期は、「人材育成の強化」「ESG課題への取り組み推進」に積極的に投資するため営業利益は横ばいに留まる予想だが、2026年9月期からは投資の効果が表れ、成長が加速する計画である。弊社では、今後の業績推移及び成長戦略への取り組み状況を注視したい。
■Key Points
・2024年9月期は3事業とも堅調。上方修正予想を上回る好決算
・2025年9月期予想は前期の成長率に比べると控えめな予想
・前中期経営計画は重点施策を着実に実施し、2度の上方修正後の業績目標を超過達成
・新中期経営計画の年平均成長率は売上高で15.3%、営業利益で16.8%と意欲的な業績目標を掲げる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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