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午後:債券サマリー 先物は反落、債券需給の緩みを意識
配信日時:2024/12/26 15:56
配信元:MINKABU
26日の債券市場で、先物中心限月3月限は反落。株高を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まったことや、「国債市中発行増」報道で需給の緩みが意識されたことが相場の重荷となった。
25日は欧米をはじめ多くの国がクリスマスの祝日で、きょうも欧州の主要国などが休みとなることから模様眺めムードが広がりやすく、債券先物は小安くスタートした。日銀の植田和男総裁が前日の講演で緩和的な金融環境を維持する姿勢を示したことが一定の下支えとなったが、19日の記者会見から大きな変化はなかったことから改めて買い材料視する動きは目立たず。新規の手掛かり材料に乏しいなか、日経平均株価が上げ幅を広げるにつれて安全資産とされる債券は徐々に売りが増えた。その後、ロイター通信が25年度の国債発行計画の概要が判明したと報じたことをきっかけに先物は下げ幅を拡大。報道によると「あらかじめ定期的に額を定めて入札により発行するカレンダーベースの市中発行額が、前年度当初予算と比べて1.3兆円増の172.3兆円になる」とされ、債券需給への影響が懸念されるかたちで、午後1時30分すぎには141円80銭まで下押す場面があった。なお、この日に財務省が実施した2年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が5厘と前回(11月29日)の1銭4厘から縮小し、応札倍率は3.95倍と前回の3.63倍を上回った。
先物3月限の終値は、前日比33銭安の141円90銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時、前日比0.030%上昇の1.095%をつけた。
出所:MINKABU PRESS
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