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スマサポ Research Memo(1):2024年9月期は上方修正した業績計画を、売上・利益ともに過達して着地
配信日時:2024/12/24 12:31
配信元:FISCO
*12:31JST スマサポ Research Memo(1):2024年9月期は上方修正した業績計画を、売上・利益ともに過達して着地
■要約
スマサポ<9342>は、2012年に大阪の不動産管理会社を母体に設立した。不動産管理会社向けのソリューション提供、賃貸物件の入居者向けアプリの運営などの事業を展開している。同社の主要サービスは、賃貸物件の入居者に対する新生活の総合サポートサービスである「スマサポサンキューコール」、契約情報の確認やチャットによる問い合わせなどができる入居者アプリ「totono(ととの)」である。
1. 2024年9月期の業績概要
2024年9月期の業績は、売上高が前期比37.2%増の2,674百万円、営業利益が108百万円(前期は133百万円の損失)、経常利益が112百万円(同143百万円の損失)、当期純利益が106百万円(同147百万円の損失)となった。同社は2024年8月9日に業績計画を上方修正したが、いずれの項目も過達した。売上高は、主要サービス「スマサポサンキューコール」「totono」の好調により大幅拡大した。営業利益は、増収効果に加え取引条件の見直しや各種アライアンスによる業務効率化などにより黒字転換した。
2. 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期の業績は、売上高が前期比12.1%増の3,000百万円、営業利益が同84.5%増の200百万円、経常利益が同77.1%増の200百万円、当期純利益が同58.3%増の168百万円と、売上高・利益ともに過去最高を更新する見通しである。売上面は「スマサポサンキューコール」は入居者へのコンタクト数増、1コンタクト当たりの商材の販売単価増による売上拡大を計画する。「totono」は「スマサポサンキューコール」の顧客へのコンタクト強化による導入社数増により売上拡大を計画する。利益面では、事業拡大に伴い計画どおりの人件費や外注費の増加を見込んでいるが、営業利益率は増収効果により2.6ポイント改善する計画である。
3. 今後の成長戦略
同社は、「スマサポサンキューコール」の顧客基盤をベースとしつつ「totono」の事業育成に注力し、中長期的な収益成長を目指す。主な成長戦略は「スマサポサンキューコール」の拡大による安定収益の強化、「totono」の管理世帯数の増加による収益基盤の拡大、「totono」の他社提携などによる収益機会の拡大、の3つである。
「スマサポサンキューコール」については大手不動産管理会社への導入、電子申込システムの連携により収益拡大を目指しており、大型案件の安定稼働に注力しながらさらなる大型受注をねらう。「totono」は、積極的な広告宣伝などにより管理世帯数を拡大するとともに、入居者に必要な情報や商品をタイムリーに提供するため他業種との提携を強化する。また、同社は2025年9月期以降、「totono」のビジネスモデルの変革を計画しており、中長期的な収益成長が期待される。
■Key Points
・不動産管理会社向けのソリューション、入居者向けアプリの運営事業を展開
・2024年9月期は「スマサポサンキューコール」「totono」が好調に推移し、会社計画を過達
・2025年9月期は売上高・利益ともに過去最高を更新へ
・育成中の「totono」のビジネスモデルの変革により、中長期的な成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
<HN>
スマサポ<9342>は、2012年に大阪の不動産管理会社を母体に設立した。不動産管理会社向けのソリューション提供、賃貸物件の入居者向けアプリの運営などの事業を展開している。同社の主要サービスは、賃貸物件の入居者に対する新生活の総合サポートサービスである「スマサポサンキューコール」、契約情報の確認やチャットによる問い合わせなどができる入居者アプリ「totono(ととの)」である。
1. 2024年9月期の業績概要
2024年9月期の業績は、売上高が前期比37.2%増の2,674百万円、営業利益が108百万円(前期は133百万円の損失)、経常利益が112百万円(同143百万円の損失)、当期純利益が106百万円(同147百万円の損失)となった。同社は2024年8月9日に業績計画を上方修正したが、いずれの項目も過達した。売上高は、主要サービス「スマサポサンキューコール」「totono」の好調により大幅拡大した。営業利益は、増収効果に加え取引条件の見直しや各種アライアンスによる業務効率化などにより黒字転換した。
2. 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期の業績は、売上高が前期比12.1%増の3,000百万円、営業利益が同84.5%増の200百万円、経常利益が同77.1%増の200百万円、当期純利益が同58.3%増の168百万円と、売上高・利益ともに過去最高を更新する見通しである。売上面は「スマサポサンキューコール」は入居者へのコンタクト数増、1コンタクト当たりの商材の販売単価増による売上拡大を計画する。「totono」は「スマサポサンキューコール」の顧客へのコンタクト強化による導入社数増により売上拡大を計画する。利益面では、事業拡大に伴い計画どおりの人件費や外注費の増加を見込んでいるが、営業利益率は増収効果により2.6ポイント改善する計画である。
3. 今後の成長戦略
同社は、「スマサポサンキューコール」の顧客基盤をベースとしつつ「totono」の事業育成に注力し、中長期的な収益成長を目指す。主な成長戦略は「スマサポサンキューコール」の拡大による安定収益の強化、「totono」の管理世帯数の増加による収益基盤の拡大、「totono」の他社提携などによる収益機会の拡大、の3つである。
「スマサポサンキューコール」については大手不動産管理会社への導入、電子申込システムの連携により収益拡大を目指しており、大型案件の安定稼働に注力しながらさらなる大型受注をねらう。「totono」は、積極的な広告宣伝などにより管理世帯数を拡大するとともに、入居者に必要な情報や商品をタイムリーに提供するため他業種との提携を強化する。また、同社は2025年9月期以降、「totono」のビジネスモデルの変革を計画しており、中長期的な収益成長が期待される。
■Key Points
・不動産管理会社向けのソリューション、入居者向けアプリの運営事業を展開
・2024年9月期は「スマサポサンキューコール」「totono」が好調に推移し、会社計画を過達
・2025年9月期は売上高・利益ともに過去最高を更新へ
・育成中の「totono」のビジネスモデルの変革により、中長期的な成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
<HN>
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