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日本電技 Research Memo(1):事業環境良好、通期のみならず中長期目標も上方修正
配信日時:2024/12/23 16:11
配信元:FISCO
*16:11JST 日本電技 Research Memo(1):事業環境良好、通期のみならず中長期目標も上方修正
■要約
1. 「計装エンジニアリング」技術を強みに空調計装と産業システムを展開
日本電技<1723>は「計装エンジニアリング」専業企業である。計装(Instrumentation)とは、ビルや工場において、空調や生産ラインなどの各種設備・機械装置を、計測・監視・制御といった手法によってコントロールすることである。主力の空調計装関連事業では、空調設備を自動制御することでオフィスビルなど非居住用建築物の省エネ化を支援しており、自動制御機器大手であるアズビル<6845>の最大手特約店として、また業界の草分け的な存在として、豊富な実績と高い技術力を誇っている。成長が期待される産業システム関連事業では、スマートファクトリー化による最適化・省人化を支援するサービスを提供、工場の生産ラインや搬送ラインの自動化、ロボットの導入・運用などを手掛けている。
2. 2025年3月期第2四半期は受注環境が良好で採算が改善、大幅な営業増益
2025年3月期第2四半期の受注高は25,417百万円(前年同期比12.6%増)、売上高は14,987百万円(同3.8%減)、営業利益は2,318百万円(同32.6%増)となった。受注は、新設工事は半導体などの工場が好調を継続、都市再開発案件は地方の盛り上がりも見えてきた状況、既設工事は省エネやCO2排出量削減効果を目的とした改修が堅調で物件も大型化してきている。売上高は、前年同期に大型の首都圏再開発物件の完成が複数あったため減収となったが、原材料価格の高騰、待遇改善などによる労務コストや外注費、人件費の増加の一方、選別受注が進んだこと及び高採算工事が増えたことで大きく採算が改善、営業利益は大幅な増加となった。産業システム関連事業は、一時的に利益ミックスが改善し、若干ながら増益に貢献した。
3. 良好な事業環境による業績好調を受け、短期、中期、長期の目標を上方修正
2025年3月期の業績は、売上高42,500百万円(前期比9.3%増)、営業利益7,500百万円(同20.0%増)を見込んでいる。2025年3月期第2四半期業績が好調だったこと、期末へ向けて大型案件の完成が見込まれることから売上高で1,000百万円、好採算が続く見込みのため営業利益で1,300百万円の上方修正となっている。また、良好な事業環境を背景に、2025年3月期に始まった「第2フェーズ」の2028年3月期の財務目標を、ROEは10%以上から12.5%、売上高は420億円から450億円、営業利益は65億円から80億円へと上方修正した。また、「第3フェーズ」の2031年3月期目標も「第2フェーズ」の上方修正に伴い、ROEは10%以上から12.5%、売上高は450億円から525億円、営業利益は60億円から90億円へと上方修正した。
■Key Points
・「計装エンジニアリング」を強みに空調計装の受注を拡大、産業システム分野にも進出
・2025年3月期第2四半期は受注が好調で採算が改善、大幅な営業増益
・良好な事業環境を背景に、2025年3月期業績予想だけでなく中長期目標も上方修正
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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1. 「計装エンジニアリング」技術を強みに空調計装と産業システムを展開
日本電技<1723>は「計装エンジニアリング」専業企業である。計装(Instrumentation)とは、ビルや工場において、空調や生産ラインなどの各種設備・機械装置を、計測・監視・制御といった手法によってコントロールすることである。主力の空調計装関連事業では、空調設備を自動制御することでオフィスビルなど非居住用建築物の省エネ化を支援しており、自動制御機器大手であるアズビル<6845>の最大手特約店として、また業界の草分け的な存在として、豊富な実績と高い技術力を誇っている。成長が期待される産業システム関連事業では、スマートファクトリー化による最適化・省人化を支援するサービスを提供、工場の生産ラインや搬送ラインの自動化、ロボットの導入・運用などを手掛けている。
2. 2025年3月期第2四半期は受注環境が良好で採算が改善、大幅な営業増益
2025年3月期第2四半期の受注高は25,417百万円(前年同期比12.6%増)、売上高は14,987百万円(同3.8%減)、営業利益は2,318百万円(同32.6%増)となった。受注は、新設工事は半導体などの工場が好調を継続、都市再開発案件は地方の盛り上がりも見えてきた状況、既設工事は省エネやCO2排出量削減効果を目的とした改修が堅調で物件も大型化してきている。売上高は、前年同期に大型の首都圏再開発物件の完成が複数あったため減収となったが、原材料価格の高騰、待遇改善などによる労務コストや外注費、人件費の増加の一方、選別受注が進んだこと及び高採算工事が増えたことで大きく採算が改善、営業利益は大幅な増加となった。産業システム関連事業は、一時的に利益ミックスが改善し、若干ながら増益に貢献した。
3. 良好な事業環境による業績好調を受け、短期、中期、長期の目標を上方修正
2025年3月期の業績は、売上高42,500百万円(前期比9.3%増)、営業利益7,500百万円(同20.0%増)を見込んでいる。2025年3月期第2四半期業績が好調だったこと、期末へ向けて大型案件の完成が見込まれることから売上高で1,000百万円、好採算が続く見込みのため営業利益で1,300百万円の上方修正となっている。また、良好な事業環境を背景に、2025年3月期に始まった「第2フェーズ」の2028年3月期の財務目標を、ROEは10%以上から12.5%、売上高は420億円から450億円、営業利益は65億円から80億円へと上方修正した。また、「第3フェーズ」の2031年3月期目標も「第2フェーズ」の上方修正に伴い、ROEは10%以上から12.5%、売上高は450億円から525億円、営業利益は60億円から90億円へと上方修正した。
■Key Points
・「計装エンジニアリング」を強みに空調計装の受注を拡大、産業システム分野にも進出
・2025年3月期第2四半期は受注が好調で採算が改善、大幅な営業増益
・良好な事業環境を背景に、2025年3月期業績予想だけでなく中長期目標も上方修正
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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