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ナック Research Memo(1):住まいと生活に密接した分野における多角化経営で成長
配信日時:2024/12/20 17:01
配信元:FISCO
*17:01JST ナック Research Memo(1):住まいと生活に密接した分野における多角化経営で成長
■要約
ナック<9788>は、「暮らしのお役立ち」を基本戦略として、ダスキン<4665>のフランチャイズ加盟店を主力とした「レンタル事業」のほか、宅配水「クリクラ」や浄水型ウォーターサーバー「feel free(フィールフリー)」、次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」の製造販売をする「クリクラ事業」を柱に、「建築コンサルティング事業」「住宅事業」「美容・健康事業」など、住まいと暮らしに関わる分野における多角化経営によって発展してきた企業である。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の業績は、売上高27,836百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益763百万円(同25.3%増)、経常利益755百万円(同9.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益107百万円(同61.6%減)となった。期初計画(中間期ベース)に対しては、売上高が0.6%未達、営業利益は30.5%未達、経常利益は31.3%未達、親会社株主に帰属する中間純利益は85.6%未達で着地した。売上高については、建築コンサルティング事業では地場工務店からの受注が減少し、ナックハウスパートナー(株)でも加盟店向けの部材売上減少により前年同期比11.1%減の減収となった。住宅事業は(株)ケイディアイや(株)ジェイウッドにおける住宅販売が大きく伸びたほか、新たに連結対象となった(株)秀和住研の売上が加わり、大幅な増収となった。美容・健康事業では一部部門が減収となったが、2025年3月期から通期で連結対象となったTOMOEワインアンドスピリッツ(株)の売上がカバーし、前年同期比増加した。利益面では美容・健康事業において(株)JIMOSの販売促進費圧縮効果もあって増益となったが、主力のクリクラ事業やレンタル事業は減益となった。また、建築コンサルティング事業や住宅事業では、前年同期以前から継続している営業損失の改善に取り組み、損失額を圧縮した。親会社株主に帰属する中間純利益は投資有価証券評価損(185百万円)の計上等により前年同期比で大きく減少した。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績は、売上高65,500百万円(前期比20.3%増)、営業利益4,000百万円(同74.1%増)、経常利益4,000百万円(同67.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,550百万円(同77.5%増)と期初業績予想を据え置いた。売上高については、クリクラ事業及びレンタル事業においては前期比微増だが、その他の事業では大幅な増収を計画している。建築コンサルティング事業や住宅事業といった住宅関連事業では、下期業績拡大を目指し、受注率向上に向けた営業活動を推進する。住宅事業では秀和住研の業績上積みを期待し、同社事業との連携によるシナジー発揮で業績面への寄与に期待がかかる。美容・健康事業では、JIMOSにおける新規顧客獲得、(株)トレミーにおける医薬部外品を対象としたODM(Original Design Manufacturing)商品の開発や協力工場との連携強化による新規受注増のほか、通期で連結対象となったTOMOEワインアンドスピリッツにおけるアップセールをはじめとした他事業との連携等により、シナジー発揮が業績面の押し上げとなることが期待される。利益面については増収効果に加え、2024年3月期までに新規出店により拡大した事業の投資回収により、利益拡大がプラス材料になることを見込む。
■Key Points
・2025年3月期中間期は増収、利益面は最終利益を除いて増益を確保
・新たに連結対象となった秀和住研やTOMOEワインアンドスピリッツが業績向上に貢献
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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ナック<9788>は、「暮らしのお役立ち」を基本戦略として、ダスキン<4665>のフランチャイズ加盟店を主力とした「レンタル事業」のほか、宅配水「クリクラ」や浄水型ウォーターサーバー「feel free(フィールフリー)」、次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」の製造販売をする「クリクラ事業」を柱に、「建築コンサルティング事業」「住宅事業」「美容・健康事業」など、住まいと暮らしに関わる分野における多角化経営によって発展してきた企業である。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の業績は、売上高27,836百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益763百万円(同25.3%増)、経常利益755百万円(同9.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益107百万円(同61.6%減)となった。期初計画(中間期ベース)に対しては、売上高が0.6%未達、営業利益は30.5%未達、経常利益は31.3%未達、親会社株主に帰属する中間純利益は85.6%未達で着地した。売上高については、建築コンサルティング事業では地場工務店からの受注が減少し、ナックハウスパートナー(株)でも加盟店向けの部材売上減少により前年同期比11.1%減の減収となった。住宅事業は(株)ケイディアイや(株)ジェイウッドにおける住宅販売が大きく伸びたほか、新たに連結対象となった(株)秀和住研の売上が加わり、大幅な増収となった。美容・健康事業では一部部門が減収となったが、2025年3月期から通期で連結対象となったTOMOEワインアンドスピリッツ(株)の売上がカバーし、前年同期比増加した。利益面では美容・健康事業において(株)JIMOSの販売促進費圧縮効果もあって増益となったが、主力のクリクラ事業やレンタル事業は減益となった。また、建築コンサルティング事業や住宅事業では、前年同期以前から継続している営業損失の改善に取り組み、損失額を圧縮した。親会社株主に帰属する中間純利益は投資有価証券評価損(185百万円)の計上等により前年同期比で大きく減少した。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績は、売上高65,500百万円(前期比20.3%増)、営業利益4,000百万円(同74.1%増)、経常利益4,000百万円(同67.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,550百万円(同77.5%増)と期初業績予想を据え置いた。売上高については、クリクラ事業及びレンタル事業においては前期比微増だが、その他の事業では大幅な増収を計画している。建築コンサルティング事業や住宅事業といった住宅関連事業では、下期業績拡大を目指し、受注率向上に向けた営業活動を推進する。住宅事業では秀和住研の業績上積みを期待し、同社事業との連携によるシナジー発揮で業績面への寄与に期待がかかる。美容・健康事業では、JIMOSにおける新規顧客獲得、(株)トレミーにおける医薬部外品を対象としたODM(Original Design Manufacturing)商品の開発や協力工場との連携強化による新規受注増のほか、通期で連結対象となったTOMOEワインアンドスピリッツにおけるアップセールをはじめとした他事業との連携等により、シナジー発揮が業績面の押し上げとなることが期待される。利益面については増収効果に加え、2024年3月期までに新規出店により拡大した事業の投資回収により、利益拡大がプラス材料になることを見込む。
■Key Points
・2025年3月期中間期は増収、利益面は最終利益を除いて増益を確保
・新たに連結対象となった秀和住研やTOMOEワインアンドスピリッツが業績向上に貢献
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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