注目トピックス 日本株
unerry Research Memo(1):2025年6月期も引き続き売上・利益ともに高成長を見込む
配信日時:2024/12/12 14:01
配信元:FISCO
*14:01JST unerry Research Memo(1):2025年6月期も引き続き売上・利益ともに高成長を見込む
■要約
unerry<5034>は、「心地よい未来を、データとつくる。」というミッションの下、実社会のデータをAIで分析し、リアル空間を見える化することによって生活のUX※向上に貢献している。リアル行動ビッグデータプラットフォーム「Beacon Bank(R)」(以下、「Beacon Bank」)を通じて特定の個人を識別しない人流データを蓄積し、「分析・可視化」「行動変容」「One to One」という3つのサービスを顧客に提供している。
※ UX(ユーザーエクスペリエンス:ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られた体験)
1. 2024年6月期の業績概要
2024年6月期の業績は、売上高2,834百万円(前期比36.5%増)、営業利益179百万円(同409.3%増)、経常利益134百万円(同286.5%増)、当期純利益68百万円(同629.5%増)と増収増益で着地した。期初計画に対する達成率は、売上高は97.8%とわずかに未達となったものの、売上総利益は103.6%、営業利益は同153.0%、当期純利益は同104.6%と計画を達成した。リカーリング顧客数の堅調な伸びに加え、リカーリング顧客に対するクロスセル施策を着実に実行したことで高い顧客単価を維持したこと、リテールメディア事業・スマートシティ事業といった新事業が高い成長を実現したことが売上増に寄与した。利益面については、粗利率(売上総利益)37.6%(前期比3.8ポイント増)のほか、特に利益率の高い分析・可視化サービスが大きく伸びたことや、相対的に原価率の高い行動変容サービスの粗利率の改善が寄与した。営業利益については粗利率の改善に加えて、サーバー費用の削減効果(37百万円)、間接人件費や業務委託費の削減効果(25百万円)もあり、最高益を大きく更新した。経常利益については、2024年6月期において北米事業展開に想定以上の時間を要していることに伴い、投資全額に対する貸倒引当金(48百万円)を営業外費用に繰り入れたことにより営業利益の伸び率を下回った。
2. 2025年6月期の業績見通し
2025年6月期の業績予想は、売上高3,746百万円(前期比32.2%増)、営業利益240百万円(同34.2%増)、経常利益240百万円(同78.5%増)、当期純利益138百万円(同103.0%増)を見込んでいる。売上高は、リテールDXやリテールメディア事業において2024年6月期の新規顧客をリカーリング顧客化し、クロスセルやアップセルを着実に実行することで計画達成を目指す。分析・可視化サービスと行動変容サービスを成長のエンジンとして積極的に伸ばす計画だ。2024年6月期について、全顧客数203社のうち109社がリカーリング顧客、94社が新規または取引中の顧客となるが、2025年6月期には、新規または取引中94社のうち33社のリカーリング顧客化を目指す。新規顧客に関しては、分析・可視化サービス等をトリガーにリカーリング顧客化を進める。同社は、リカーリング顧客について、2024年6月期比で年間顧客単価は前期並みの23百万円、NRR※は前期比若干低下の119%を見積もっている。利益面では営業利益の増益を売上高の成長と同程度に見込む。売上原価に関し、売上増加に伴い、全体としてデータ量が増えインフラ費用が増加するほか、広告変容サービスでは広告原価が、One to Oneサービスでは外注費が膨らむものの、原価率は直近3期水準の64%程度を維持する。販管費については、後述のプロダクト開発投資に向けた採用強化により、人件費や業務委託費等の増加を見込んでおり、総額としては1,120百万円(前期比26.4%増)となるが、販管費率は増収効果により前期比で1.4ポイント低下と改善する見込みだ。
※ NRR:ネットレベニューリテンションレート=(前年度以前に獲得したリカーリング顧客の当期売上高)÷(当該顧客の前期売上高)。
3. 中期成長戦略の概要
2024年9月に「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」を発表し、2023年9月に中期成長戦略として掲げた目標2028年6月期売上高100億円への進捗状況を明らかにした。2023年6月期から2028年6月期までの年平均成長率を36%と計画しているが、2024年6月期は前期比37%の成長を見せており、計画は堅調に進捗している。2028年6月期の売上高100億円達成に向けては、データプラットフォームのデータの幅・量をグローバル水準まで引き上げることにより分析精度と適用サービスを拡大することで中期競争優位による潜在成長率を引き上げることと、「顧客獲得×リカーリング顧客単価向上」の成功方程式を推進する組織基盤整備を着実に推進する。求められる経営目標として「潜在成長率の向上」「新規顧客獲得」「リカーリング顧客化・単価向上」「組織の急成長」の4点を掲げ、それぞれの達成に向け4つの具体戦略を策定し、推進している。
■Key Points
・2024年6月期は期初予想をほぼ達成し、過去最高の収益利益を確保
・2025年6月期は売上・利益共引き続き高成長を見込む
・リテールDX・リテールメディア・スマートシティ・グローバル事業を加速度的に展開
・中期成長戦略達成に不可欠な4つの戦略を策定
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<HN>
unerry<5034>は、「心地よい未来を、データとつくる。」というミッションの下、実社会のデータをAIで分析し、リアル空間を見える化することによって生活のUX※向上に貢献している。リアル行動ビッグデータプラットフォーム「Beacon Bank(R)」(以下、「Beacon Bank」)を通じて特定の個人を識別しない人流データを蓄積し、「分析・可視化」「行動変容」「One to One」という3つのサービスを顧客に提供している。
※ UX(ユーザーエクスペリエンス:ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られた体験)
1. 2024年6月期の業績概要
2024年6月期の業績は、売上高2,834百万円(前期比36.5%増)、営業利益179百万円(同409.3%増)、経常利益134百万円(同286.5%増)、当期純利益68百万円(同629.5%増)と増収増益で着地した。期初計画に対する達成率は、売上高は97.8%とわずかに未達となったものの、売上総利益は103.6%、営業利益は同153.0%、当期純利益は同104.6%と計画を達成した。リカーリング顧客数の堅調な伸びに加え、リカーリング顧客に対するクロスセル施策を着実に実行したことで高い顧客単価を維持したこと、リテールメディア事業・スマートシティ事業といった新事業が高い成長を実現したことが売上増に寄与した。利益面については、粗利率(売上総利益)37.6%(前期比3.8ポイント増)のほか、特に利益率の高い分析・可視化サービスが大きく伸びたことや、相対的に原価率の高い行動変容サービスの粗利率の改善が寄与した。営業利益については粗利率の改善に加えて、サーバー費用の削減効果(37百万円)、間接人件費や業務委託費の削減効果(25百万円)もあり、最高益を大きく更新した。経常利益については、2024年6月期において北米事業展開に想定以上の時間を要していることに伴い、投資全額に対する貸倒引当金(48百万円)を営業外費用に繰り入れたことにより営業利益の伸び率を下回った。
2. 2025年6月期の業績見通し
2025年6月期の業績予想は、売上高3,746百万円(前期比32.2%増)、営業利益240百万円(同34.2%増)、経常利益240百万円(同78.5%増)、当期純利益138百万円(同103.0%増)を見込んでいる。売上高は、リテールDXやリテールメディア事業において2024年6月期の新規顧客をリカーリング顧客化し、クロスセルやアップセルを着実に実行することで計画達成を目指す。分析・可視化サービスと行動変容サービスを成長のエンジンとして積極的に伸ばす計画だ。2024年6月期について、全顧客数203社のうち109社がリカーリング顧客、94社が新規または取引中の顧客となるが、2025年6月期には、新規または取引中94社のうち33社のリカーリング顧客化を目指す。新規顧客に関しては、分析・可視化サービス等をトリガーにリカーリング顧客化を進める。同社は、リカーリング顧客について、2024年6月期比で年間顧客単価は前期並みの23百万円、NRR※は前期比若干低下の119%を見積もっている。利益面では営業利益の増益を売上高の成長と同程度に見込む。売上原価に関し、売上増加に伴い、全体としてデータ量が増えインフラ費用が増加するほか、広告変容サービスでは広告原価が、One to Oneサービスでは外注費が膨らむものの、原価率は直近3期水準の64%程度を維持する。販管費については、後述のプロダクト開発投資に向けた採用強化により、人件費や業務委託費等の増加を見込んでおり、総額としては1,120百万円(前期比26.4%増)となるが、販管費率は増収効果により前期比で1.4ポイント低下と改善する見込みだ。
※ NRR:ネットレベニューリテンションレート=(前年度以前に獲得したリカーリング顧客の当期売上高)÷(当該顧客の前期売上高)。
3. 中期成長戦略の概要
2024年9月に「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」を発表し、2023年9月に中期成長戦略として掲げた目標2028年6月期売上高100億円への進捗状況を明らかにした。2023年6月期から2028年6月期までの年平均成長率を36%と計画しているが、2024年6月期は前期比37%の成長を見せており、計画は堅調に進捗している。2028年6月期の売上高100億円達成に向けては、データプラットフォームのデータの幅・量をグローバル水準まで引き上げることにより分析精度と適用サービスを拡大することで中期競争優位による潜在成長率を引き上げることと、「顧客獲得×リカーリング顧客単価向上」の成功方程式を推進する組織基盤整備を着実に推進する。求められる経営目標として「潜在成長率の向上」「新規顧客獲得」「リカーリング顧客化・単価向上」「組織の急成長」の4点を掲げ、それぞれの達成に向け4つの具体戦略を策定し、推進している。
■Key Points
・2024年6月期は期初予想をほぼ達成し、過去最高の収益利益を確保
・2025年6月期は売上・利益共引き続き高成長を見込む
・リテールDX・リテールメディア・スマートシティ・グローバル事業を加速度的に展開
・中期成長戦略達成に不可欠な4つの戦略を策定
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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