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NexTone Research Memo(6):著作権使用料の徴収額シェアを中期的に10%、長期的には50%まで拡大へ
配信日時:2024/12/11 16:16
配信元:FISCO
*16:16JST NexTone Research Memo(6):著作権使用料の徴収額シェアを中期的に10%、長期的には50%まで拡大へ
■NexTone<7094>の今後の見通し
1. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比48.9%増の20,000百万円、営業利益が同54.1%増の1,000百万円、経常利益が同53.0%増の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.0%増の600百万円と、増収増益を予想している。
事業セグメント別では、著作権管理事業は売上高が前期比28.2%増の15.9億円、営業利益が同42.3%増の7.4億円、DD事業は売上高が同34.9%増の102.0億円、営業利益が同34.2%増の10.6億円、音楽配信事業は売上高が同86.7%増の74.3億円、営業利益が同2.7倍の16.3億円、その他は売上高が同35.1%増の17.7億円、営業損失が同2.3億円悪化の3.1億円の予想である。
2025年3月期の営業利益予想に対する中間期の進捗率は37.8%であるが、利益は下期偏重の計画である。加えて中間期は売上高・営業利益ともに会社計画を上回って推移している。著作権管理楽曲数及び取扱原盤数は順調に積み上がっており、好調な市場環境を背景として、通期計画の達成が見込まれる。
2. 中期業績計画
同社は2025年3月期から2027年3月期までの中期業績計画を開示している。2ケタ増収増益基調が続く見通しであり、2024年3月期実績が売上高134億円、営業利益6億円、営業利益率4.9%に対し、2027年3月期には売上高270億円、営業利益24億円、営業利益率8.9%を目標としている。
また、同社が経営上重要視している経営指標を事業KPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)と財務KPIに分けて開示している。事業KPIについては、取扱高が伸長率10~20%、著作権使用料の徴収額シェアが中期的に10%、長期的に50%、管理楽曲数が毎期10万曲以上増加、取扱原盤数が毎期23万原盤以上増加である。財務KPIについては、2027年3月期をターゲットとして、売上高が270億円以上、売上高の前期比増減率が10~20%、営業利益率が9%以上である。
また、同社は2027年3月期の東証プライム市場への上場を目指している。現在同市場への移行のボトルネックとなっているのは、収益基盤の項目「連結経常利益が直近2年間で合計25億円」であるが、2026年3月期までに同要件を充足する計画である。
同社は2024年4月1日付でJASRACからの移管により、有名女性アイドルグループの楽曲の一部を管理開始しており、引き続きアイドル系楽曲の新規管理受託及び移管に向けた営業を強化していく。また、現時点では未参入のカラオケ演奏管理においても、監督官庁(文化庁)などに働きかけを行い、参入実現を目指す。さらに、著作権管理事業とDD事業を軸とした安定事業の継続成長に加え、成長ドライバーとしてキャスティングやエージェントなどの業務支援を行うビジネスサポート事業に注力して、強力で総合的な「オンリーワン・エージェント」を目指す。長期目標として音楽著作権管理市場で市場シェア50%を掲げる同社の持続的な成長に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
<HN>
1. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比48.9%増の20,000百万円、営業利益が同54.1%増の1,000百万円、経常利益が同53.0%増の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.0%増の600百万円と、増収増益を予想している。
事業セグメント別では、著作権管理事業は売上高が前期比28.2%増の15.9億円、営業利益が同42.3%増の7.4億円、DD事業は売上高が同34.9%増の102.0億円、営業利益が同34.2%増の10.6億円、音楽配信事業は売上高が同86.7%増の74.3億円、営業利益が同2.7倍の16.3億円、その他は売上高が同35.1%増の17.7億円、営業損失が同2.3億円悪化の3.1億円の予想である。
2025年3月期の営業利益予想に対する中間期の進捗率は37.8%であるが、利益は下期偏重の計画である。加えて中間期は売上高・営業利益ともに会社計画を上回って推移している。著作権管理楽曲数及び取扱原盤数は順調に積み上がっており、好調な市場環境を背景として、通期計画の達成が見込まれる。
2. 中期業績計画
同社は2025年3月期から2027年3月期までの中期業績計画を開示している。2ケタ増収増益基調が続く見通しであり、2024年3月期実績が売上高134億円、営業利益6億円、営業利益率4.9%に対し、2027年3月期には売上高270億円、営業利益24億円、営業利益率8.9%を目標としている。
また、同社が経営上重要視している経営指標を事業KPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)と財務KPIに分けて開示している。事業KPIについては、取扱高が伸長率10~20%、著作権使用料の徴収額シェアが中期的に10%、長期的に50%、管理楽曲数が毎期10万曲以上増加、取扱原盤数が毎期23万原盤以上増加である。財務KPIについては、2027年3月期をターゲットとして、売上高が270億円以上、売上高の前期比増減率が10~20%、営業利益率が9%以上である。
また、同社は2027年3月期の東証プライム市場への上場を目指している。現在同市場への移行のボトルネックとなっているのは、収益基盤の項目「連結経常利益が直近2年間で合計25億円」であるが、2026年3月期までに同要件を充足する計画である。
同社は2024年4月1日付でJASRACからの移管により、有名女性アイドルグループの楽曲の一部を管理開始しており、引き続きアイドル系楽曲の新規管理受託及び移管に向けた営業を強化していく。また、現時点では未参入のカラオケ演奏管理においても、監督官庁(文化庁)などに働きかけを行い、参入実現を目指す。さらに、著作権管理事業とDD事業を軸とした安定事業の継続成長に加え、成長ドライバーとしてキャスティングやエージェントなどの業務支援を行うビジネスサポート事業に注力して、強力で総合的な「オンリーワン・エージェント」を目指す。長期目標として音楽著作権管理市場で市場シェア50%を掲げる同社の持続的な成長に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
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