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新興市場見通し:幕間つなぎの物色が継続か、グロース250指数は200日線を意識
配信日時:2024/11/23 13:32
配信元:FISCO
*13:32JST 新興市場見通し:幕間つなぎの物色が継続か、グロース250指数は200日線を意識
■内需株が多い新興市場は相対的にしっかり
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が-0.93%だったのに対して、グロース市場指数は+1.71%、グロース市場250指数は+1.42%と新興市場の強さが目立った。トランプ次期政権によるネガティブな影響への懸念がプライム市場の重しとなったが、内需株が多い新興市場は相対的にしっかりとなった。注目されたエヌビディアの決算内容や時間外取引の動向を受けて、プライム市場は手掛けにくい地合いが続いたが、新興市場では時価総額上位銘柄中心に堅調に推移した。外部環境に左右されにくく出遅れ感のある内需株が多い新興株へ、幕間つなぎの物色が広がったようだ。
時価総額上位銘柄では、トライアルHD<141A>、カバー<5253>などが堅調推移となったほか、自社株買いを発表したGMOフィナンシャルゲート<4051>が急騰する場面も見られた。また、「闇バイト」対策が後手に回り上場来安値更新が続いていたタイミー<215A>は、複数の企業との業務提携を発表し反発した。一方、フリー<4478>は弱く、7日連続で陰線を残したほか、ispace<9348>、ジーエヌアイグループ<2160>、ウェルスナビ<7342>がさえなかった。
■時価総額が大きい主力処が主軸か
来週の新興市場は、引き続きプライム市場が手掛けにくいことから、幕間つなぎの物色が続きそうだ。グロース市場250指数は10月25日の直近安値からの反発が継続しており、25日移動平均線(25MA)を上放れている。上値抵抗線として意識されている200日移動平均線(200MA)が660pt水準に位置していることから、4-5%ほど上値余地があると考えることもできよう。7月以降、幾度もこの水準で上昇が止まっていることから、200日移動平均線超えは期待しにくいが、目先のターゲットとしては意識されやすい。
幕間つなぎとはいえ、売買代金がコンスタントに1000億円超できていることから、今週も堅調に推移したトライアルHDやカバーなど時価総額が大きい主力処が主軸となりそうだ。週末に会社分割による一部事業の承継を発表したGENDA<9166>に関心が向かう可能性があるほか、安値圏からの戻りを試しているタイミーは、10月29日の戻り高値1294円をクリアすると反発基調が強まりそうだ。
来週は、28日にAIを活用した企業不動産に関するソリューションの提供などを手掛けるククレブ・アドバイザーズ<276A>、29日にコンサルティング事業を手掛けるグロービング<277A>がそれぞれグロース市場に上場することから、初値形成が注目されよう。なお、半導体メモリ大手のキオクシアHD<285A>の上場が12月18日に決定した。想定時価総額は7000億円と、10月に上場した東京地下鉄<9023>同様の大型IPOとなる。需給面への警戒感がある一方、キオクシアHDの初値形成が順調となった場合、半導体関連などへの刺激材料となろう。
<FA>
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が-0.93%だったのに対して、グロース市場指数は+1.71%、グロース市場250指数は+1.42%と新興市場の強さが目立った。トランプ次期政権によるネガティブな影響への懸念がプライム市場の重しとなったが、内需株が多い新興市場は相対的にしっかりとなった。注目されたエヌビディアの決算内容や時間外取引の動向を受けて、プライム市場は手掛けにくい地合いが続いたが、新興市場では時価総額上位銘柄中心に堅調に推移した。外部環境に左右されにくく出遅れ感のある内需株が多い新興株へ、幕間つなぎの物色が広がったようだ。
時価総額上位銘柄では、トライアルHD<141A>、カバー<5253>などが堅調推移となったほか、自社株買いを発表したGMOフィナンシャルゲート<4051>が急騰する場面も見られた。また、「闇バイト」対策が後手に回り上場来安値更新が続いていたタイミー<215A>は、複数の企業との業務提携を発表し反発した。一方、フリー<4478>は弱く、7日連続で陰線を残したほか、ispace<9348>、ジーエヌアイグループ<2160>、ウェルスナビ<7342>がさえなかった。
■時価総額が大きい主力処が主軸か
来週の新興市場は、引き続きプライム市場が手掛けにくいことから、幕間つなぎの物色が続きそうだ。グロース市場250指数は10月25日の直近安値からの反発が継続しており、25日移動平均線(25MA)を上放れている。上値抵抗線として意識されている200日移動平均線(200MA)が660pt水準に位置していることから、4-5%ほど上値余地があると考えることもできよう。7月以降、幾度もこの水準で上昇が止まっていることから、200日移動平均線超えは期待しにくいが、目先のターゲットとしては意識されやすい。
幕間つなぎとはいえ、売買代金がコンスタントに1000億円超できていることから、今週も堅調に推移したトライアルHDやカバーなど時価総額が大きい主力処が主軸となりそうだ。週末に会社分割による一部事業の承継を発表したGENDA<9166>に関心が向かう可能性があるほか、安値圏からの戻りを試しているタイミーは、10月29日の戻り高値1294円をクリアすると反発基調が強まりそうだ。
来週は、28日にAIを活用した企業不動産に関するソリューションの提供などを手掛けるククレブ・アドバイザーズ<276A>、29日にコンサルティング事業を手掛けるグロービング<277A>がそれぞれグロース市場に上場することから、初値形成が注目されよう。なお、半導体メモリ大手のキオクシアHD<285A>の上場が12月18日に決定した。想定時価総額は7000億円と、10月に上場した東京地下鉄<9023>同様の大型IPOとなる。需給面への警戒感がある一方、キオクシアHDの初値形成が順調となった場合、半導体関連などへの刺激材料となろう。
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