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ジーデップアドバンス Research Memo(4):生成AI関連の設備投資需要、案件規模の大型化などにより大幅増収
配信日時:2024/11/20 12:04
配信元:FISCO
*12:04JST ジーデップアドバンス Research Memo(4):生成AI関連の設備投資需要、案件規模の大型化などにより大幅増収
■業績動向
1. 2024年5月期通期業績の概要
ジーデップ・アドバンス<5885>の2024年5月期通期の連結業績は、売上高が前期比17.0%増の4,421百万円、営業利益が同19.0%増の662百万円、経常利益が同14.7%増の652百万円、当期純利益が同14.3%増の432百万円となり、大幅な増収増益を達成した。
売上高は、生成AI関連の設備投資需要が堅調であったことなどから過去最高額を更新した。主要顧客の大学や研究機関の需要が変わらず旺盛であるのに加え、スタートアップや医療業界などとの取引が伸長した。売上総利益率は前期から0.6ポイント減少の23.3%となった。販管費は外形標準課税や東京オフィス移転などの増加要因があったもののその多くが固定費のため、増収効果により販管費率は0.8ポイント減少の8.3%となった。結果として営業利益は前期比19.0%増となり、9期連続の増益となった。
2. 2025年5月期第1四半期業績の概要
2025年5月期第1四半期の業績は、売上高が前年同期比73.8%増の1,249百万円、営業利益が同57.7%増の176百万円、経常利益が同68.7%増の164百万円、四半期純利益が同68.5%増の113百万円となり、売上高および各利益での急成長が続いている。
売上高は、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)を含む生成AIの設備投資需要の高まり及び案件規模の大型化により、前年同期比で73.8%増と大幅な増加となった。売上総利益率に関しては、案件規模の大型化に伴い低下し前年同期比4.8ポイント減の22.4%となった。販管費は人件費や減価償却費の増加により金額ベースでは増加したものの、増収効果により3.3ポイント減少の8.3%となった。結果として、営業利益は同57.7%増と大幅増益となった。なお、業績としては順調ではあるが、案件規模の大型化により受注までのリードタイムは長期化する傾向にある。
無借金経営により安全性の高い財務体質。ROE22.1%、ROA18.5%と収益性・効率性も高い
3. 財務状況と経営指標
2025年5月期第1四半期末の資産合計は4,072百万円(2023年5月期末比1,341百万円増)のとなり、資産規模は1年3ヶ月で大幅に拡大した。流動資産は3,953百万円(同1,290百万円増)であったが、これは商品の1,921百万円増が主な要因である。固定資産は、118百万円(同51百万円増)と大きな変化はなかった。
負債合計は1,657百万円(同449百万円増)となった。これは前受金や支払手形及び買掛金の増加などが要因である。固定負債は748百万円(同213百万円増)となった。これは長期前受金の増加が要因である。純資産合計は、2,415百万円(同892百万円増)となった。東証スタンダード市場への上場による資本金及び資本準備金の増加、当期純利益の計上による利益剰余金の増加が主な要因である。有利子負債はゼロである。
安全性に関する経営指標については、流動比率が435.0%(2025年5月期1Q末)、自己資本比率が59.3%(同)となっており、財務の安全性は極めて高い。ROEで22.1%(2024年5月期)、ROAで18.5%(同)、ROSで15.0%(同)と収益性・効率性も高い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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1. 2024年5月期通期業績の概要
ジーデップ・アドバンス<5885>の2024年5月期通期の連結業績は、売上高が前期比17.0%増の4,421百万円、営業利益が同19.0%増の662百万円、経常利益が同14.7%増の652百万円、当期純利益が同14.3%増の432百万円となり、大幅な増収増益を達成した。
売上高は、生成AI関連の設備投資需要が堅調であったことなどから過去最高額を更新した。主要顧客の大学や研究機関の需要が変わらず旺盛であるのに加え、スタートアップや医療業界などとの取引が伸長した。売上総利益率は前期から0.6ポイント減少の23.3%となった。販管費は外形標準課税や東京オフィス移転などの増加要因があったもののその多くが固定費のため、増収効果により販管費率は0.8ポイント減少の8.3%となった。結果として営業利益は前期比19.0%増となり、9期連続の増益となった。
2. 2025年5月期第1四半期業績の概要
2025年5月期第1四半期の業績は、売上高が前年同期比73.8%増の1,249百万円、営業利益が同57.7%増の176百万円、経常利益が同68.7%増の164百万円、四半期純利益が同68.5%増の113百万円となり、売上高および各利益での急成長が続いている。
売上高は、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)を含む生成AIの設備投資需要の高まり及び案件規模の大型化により、前年同期比で73.8%増と大幅な増加となった。売上総利益率に関しては、案件規模の大型化に伴い低下し前年同期比4.8ポイント減の22.4%となった。販管費は人件費や減価償却費の増加により金額ベースでは増加したものの、増収効果により3.3ポイント減少の8.3%となった。結果として、営業利益は同57.7%増と大幅増益となった。なお、業績としては順調ではあるが、案件規模の大型化により受注までのリードタイムは長期化する傾向にある。
無借金経営により安全性の高い財務体質。ROE22.1%、ROA18.5%と収益性・効率性も高い
3. 財務状況と経営指標
2025年5月期第1四半期末の資産合計は4,072百万円(2023年5月期末比1,341百万円増)のとなり、資産規模は1年3ヶ月で大幅に拡大した。流動資産は3,953百万円(同1,290百万円増)であったが、これは商品の1,921百万円増が主な要因である。固定資産は、118百万円(同51百万円増)と大きな変化はなかった。
負債合計は1,657百万円(同449百万円増)となった。これは前受金や支払手形及び買掛金の増加などが要因である。固定負債は748百万円(同213百万円増)となった。これは長期前受金の増加が要因である。純資産合計は、2,415百万円(同892百万円増)となった。東証スタンダード市場への上場による資本金及び資本準備金の増加、当期純利益の計上による利益剰余金の増加が主な要因である。有利子負債はゼロである。
安全性に関する経営指標については、流動比率が435.0%(2025年5月期1Q末)、自己資本比率が59.3%(同)となっており、財務の安全性は極めて高い。ROEで22.1%(2024年5月期)、ROAで18.5%(同)、ROSで15.0%(同)と収益性・効率性も高い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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