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前場に注目すべき3つのポイント~アドバンテストの決算反応に関心が集まる~
配信日時:2024/10/31 08:46
配信元:FISCO
*08:46JST 前場に注目すべき3つのポイント~アドバンテストの決算反応に関心が集まる~
31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■アドバンテストの決算反応に関心が集まる
■東京電力HD、2Q営業利益 43.9%減 1990億円
■前場の注目材料:出光興産、社長・木藤俊一、国産水素を目指し当面輸入
■アドバンテストの決算反応に関心が集まる
31日の日本株市場は、売り先行ながら底堅さが意識される相場展開になりそうだ。30日の米国市場はNYダウが91ドル安、ナスダックは104ポイント安だった。民間部門の雇用統計が予想を上回ったほか、7-9月期国内総生産(GDP)も前四半期から伸び鈍化も依然堅調な成長を示したため、ソフトランディング期待から買われる場面もみられた。ただし、見通しが予想を下回ったアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が売られたことで他の半導体株へ売りが広がったほか、スーパー・マイクロ・コンピューターの急落によってAI関連への警戒感が高まったことが嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円安の39295円。円相場は1ドル153円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢の展開から始まりそうだ。AMDの下げについては前日の時間外取引での下げで織り込まれている状況であろう。ただし、SOX指数は3%超の下落となっていることから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には持ち高調整の売りが入りやすい。また、スーパー・マイクロが30%超の急落となったことで、AI関連には利益確定の売りが入りやすいだろう。日経平均株価は3日間で1360円超上昇していることもあり、戻り待ち狙いの売りも意識されそうである。
一方で、決算発表が本格化するなか、国内ではアドバンテスト<6857>の決算反応が注目されそうである。昨夕発表した2025年3月期第2四半期業績は、売上高、営業利益が中間期としての過去最高額を更新。また、先端プロセス品向けの需要が高まったことから、SoC半導体用試験装置の売上が大幅に増加した。あわせて25年3月期業績予想の上方修正を発表している。株価は最高値を更新するなかで一段高となるようだと、センチメントを明るくさせるだろう。米ハイテク株が弱いなかでアドバンテストが強い動きをみせてくるようだと、売り方も仕掛けづらくなりそうだ。
米大統領選挙を控えているほか、決算発表が本格化するなかで積極的な買いは手控えられていると考えられるが、押し目狙いの買いが入りやすい。昨日の日経平均株価はマドを空けての上昇となり、一時39400円台を回復した。ボリンジャーバンドの+1σ(39397円)を捉えてきたことで、いったんは利食いが入りやすい水準である。39000円辺りでの底堅さがみられるようだと、押し目買いの動きが強まる可能性もありそうだ。
なお、昨夕に決算を発表したところでは、アドバンテストのほかゲンキGDC<9828>、エージーピー<9377>、ドライケミ<1909>、カゴメ<2811>、マキタ<6586>、LIXIL<5938>、ウェルネット<2428>、ネットワン<7518>、北陸電力<9505>、アステラス薬<4503>、FDK<6955>などが注目される。
■東京電力HD、2Q営業利益 43.9%減 1990億円
東京電力HD<9501>が発表した2025年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比4.5%減の3兆3549億5700万円、営業利益は同43.9%減の1990億1200万円だった。コンセンサス(2180億円程度)を下回る。資源価格の下落で増えた「期ずれ差益」が減少したほか、福島第一原子力発電所の事故に関わる損害賠償費用も重荷となった。なお、25年3月期通期の業績予想は、柏崎刈羽原発の再稼働時期が見通せないとして未定としている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(39277.39、+373.71)
・1ドル=153.20-30円
・米原油先物は上昇(68.61、+1.40)
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・出光興産<5019>社長・木藤俊一、国産水素を目指し当面輸入
・住友化学<4005>成長軌道へ回帰、石化関連、構造改革で成果
・三菱電機<6503>送配電に日米160億円、製品供給力を拡大
・スズキ<7269>トヨタと協業深化、SUV型EVをOEM供給
・京セラ<6971>KDDI株の一部売却、5000億円調達
・南海電鉄<9044>26年4月めど鉄道分社化、不動産を成長の主軸に
・アルプスアルパイン<6770>アイルランドでの車載部品生産、27年度めど終了
・スズキ<7269>インド4輪子会社を集約
・ローム<6963>オーディオ向けデジアナ変換回路チップの量産開始、音質で差別化
・竹田iPHD<7875>社長・木全幸治氏、半導体・海外事業で攻勢
・NEC<6701>丸喜産業と、AIで廃プラ配合・調色、初心者も作業時間半減
・TIS<3626>SaaS提供開始、自動で商談結果報告
・大王製紙<3880>自動運転トラックで輸送、高速道路実証
・カーリット<4275>群馬で第3期工事に着手、過塩素酸アンモニウム増産
・大林組<1802>タイのオフィスビルでWELL認証取得
・KHネオケム<4189>製薬などに「糖鎖」応用、研究情報を積極発信
・大成建設<1801>超高層ビルで風力発電、チャレナジーなど3社で、来年4月から実証
・三菱マテリアル<5711>リサイクル金属の提案加速、ブランド第1弾
・東洋紡<3101>資源循環スキーム構築、工程用フィルムをリサイクル
・旭化成<3407>独立新会社、薬物送達基剤活用、がん治療法確立へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 9月鉱工業生産(前月比予想:+0.8%、8月:-3.3%)
<海外>
・09:30 豪・9月小売売上高(前月比予想:+0.3%、8月:+0.7%)
・10:30 中・10月製造業PMI(予想:49.9、9月:49.8)
・10:30 中・10月非製造業PMI(予想:50.3、9月:50.0) <ST>
■アドバンテストの決算反応に関心が集まる
■東京電力HD、2Q営業利益 43.9%減 1990億円
■前場の注目材料:出光興産、社長・木藤俊一、国産水素を目指し当面輸入
■アドバンテストの決算反応に関心が集まる
31日の日本株市場は、売り先行ながら底堅さが意識される相場展開になりそうだ。30日の米国市場はNYダウが91ドル安、ナスダックは104ポイント安だった。民間部門の雇用統計が予想を上回ったほか、7-9月期国内総生産(GDP)も前四半期から伸び鈍化も依然堅調な成長を示したため、ソフトランディング期待から買われる場面もみられた。ただし、見通しが予想を下回ったアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が売られたことで他の半導体株へ売りが広がったほか、スーパー・マイクロ・コンピューターの急落によってAI関連への警戒感が高まったことが嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円安の39295円。円相場は1ドル153円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢の展開から始まりそうだ。AMDの下げについては前日の時間外取引での下げで織り込まれている状況であろう。ただし、SOX指数は3%超の下落となっていることから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には持ち高調整の売りが入りやすい。また、スーパー・マイクロが30%超の急落となったことで、AI関連には利益確定の売りが入りやすいだろう。日経平均株価は3日間で1360円超上昇していることもあり、戻り待ち狙いの売りも意識されそうである。
一方で、決算発表が本格化するなか、国内ではアドバンテスト<6857>の決算反応が注目されそうである。昨夕発表した2025年3月期第2四半期業績は、売上高、営業利益が中間期としての過去最高額を更新。また、先端プロセス品向けの需要が高まったことから、SoC半導体用試験装置の売上が大幅に増加した。あわせて25年3月期業績予想の上方修正を発表している。株価は最高値を更新するなかで一段高となるようだと、センチメントを明るくさせるだろう。米ハイテク株が弱いなかでアドバンテストが強い動きをみせてくるようだと、売り方も仕掛けづらくなりそうだ。
米大統領選挙を控えているほか、決算発表が本格化するなかで積極的な買いは手控えられていると考えられるが、押し目狙いの買いが入りやすい。昨日の日経平均株価はマドを空けての上昇となり、一時39400円台を回復した。ボリンジャーバンドの+1σ(39397円)を捉えてきたことで、いったんは利食いが入りやすい水準である。39000円辺りでの底堅さがみられるようだと、押し目買いの動きが強まる可能性もありそうだ。
なお、昨夕に決算を発表したところでは、アドバンテストのほかゲンキGDC<9828>、エージーピー<9377>、ドライケミ<1909>、カゴメ<2811>、マキタ<6586>、LIXIL<5938>、ウェルネット<2428>、ネットワン<7518>、北陸電力<9505>、アステラス薬<4503>、FDK<6955>などが注目される。
■東京電力HD、2Q営業利益 43.9%減 1990億円
東京電力HD<9501>が発表した2025年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比4.5%減の3兆3549億5700万円、営業利益は同43.9%減の1990億1200万円だった。コンセンサス(2180億円程度)を下回る。資源価格の下落で増えた「期ずれ差益」が減少したほか、福島第一原子力発電所の事故に関わる損害賠償費用も重荷となった。なお、25年3月期通期の業績予想は、柏崎刈羽原発の再稼働時期が見通せないとして未定としている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(39277.39、+373.71)
・1ドル=153.20-30円
・米原油先物は上昇(68.61、+1.40)
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・出光興産<5019>社長・木藤俊一、国産水素を目指し当面輸入
・住友化学<4005>成長軌道へ回帰、石化関連、構造改革で成果
・三菱電機<6503>送配電に日米160億円、製品供給力を拡大
・スズキ<7269>トヨタと協業深化、SUV型EVをOEM供給
・京セラ<6971>KDDI株の一部売却、5000億円調達
・南海電鉄<9044>26年4月めど鉄道分社化、不動産を成長の主軸に
・アルプスアルパイン<6770>アイルランドでの車載部品生産、27年度めど終了
・スズキ<7269>インド4輪子会社を集約
・ローム<6963>オーディオ向けデジアナ変換回路チップの量産開始、音質で差別化
・竹田iPHD<7875>社長・木全幸治氏、半導体・海外事業で攻勢
・NEC<6701>丸喜産業と、AIで廃プラ配合・調色、初心者も作業時間半減
・TIS<3626>SaaS提供開始、自動で商談結果報告
・大王製紙<3880>自動運転トラックで輸送、高速道路実証
・カーリット<4275>群馬で第3期工事に着手、過塩素酸アンモニウム増産
・大林組<1802>タイのオフィスビルでWELL認証取得
・KHネオケム<4189>製薬などに「糖鎖」応用、研究情報を積極発信
・大成建設<1801>超高層ビルで風力発電、チャレナジーなど3社で、来年4月から実証
・三菱マテリアル<5711>リサイクル金属の提案加速、ブランド第1弾
・東洋紡<3101>資源循環スキーム構築、工程用フィルムをリサイクル
・旭化成<3407>独立新会社、薬物送達基剤活用、がん治療法確立へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 9月鉱工業生産(前月比予想:+0.8%、8月:-3.3%)
<海外>
・09:30 豪・9月小売売上高(前月比予想:+0.3%、8月:+0.7%)
・10:30 中・10月製造業PMI(予想:49.9、9月:49.8)
・10:30 中・10月非製造業PMI(予想:50.3、9月:50.0) <ST>
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