みんかぶニュース 市況・概況
16日香港・ハンセン指数=終値20286.85(-31.94)
配信日時:2024/10/16 17:27
配信元:MINKABU
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【投資部門別売買動向】自己売買が1兆2595億円を買い越す一方、海外勢や個人、信託銀は売り越す (9月第2週)
●自己売買が1兆2595億円を買い越す一方、海外勢や個人、信託銀は売り越す
東証が19日に発表した9月第2週(8日~12日)の投資部門別売買動向(現物)によると、次期政権への期待や半導体関連株の買い人気で、日経平均株価が前週末比1749円高の4万4768円と大幅に3週続伸して史上最高値を更新したこの週は、証券会社の自己売買が2週ぶりに買い越した。買越額は1兆2595億円と3月第4週以来およそ5ヵ月半ぶりの大きさだった。前週は306億円の売り越し。自社株買いが中心とみられる事業法人は24週連続で買い越し、買越額は2077億円と前週の3252億円から縮小した。
一方、海外投資家が2週ぶりに売り越し、売越額は6923億円と3月第4週以来の大きさだった。前週は1314億円の買い越しだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で3週ぶりに買い越した。買越額は6177億円だった。前週は54億円の売り越し。現物と先物の合算では2週ぶりに売り越し、売越額は745億円だった。個人投資家は4週ぶりに売り越し、売越額は4688億円だった。前週は1657億円の買い越しだった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は3週連続で売り越し、売越額は1301億円と前週の4220億円から大幅に減少した。
日経平均が大幅に3週続伸して史上最高値を更新する中、自己売買が1兆2595億円を買い越す一方、海外投資家や個人投資家、信託銀行は売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (9月8日~12日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全50社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
9月 ―――
第2週 ▲6,923 ▲1,301 ▲4,688 [ ▲4,252 ▲436 ] 44,768円 ( +1749 円)
第1週 1,314 ▲4,220 1,657 [ ▲659 2,317 ] 43,018円 ( +300 円)
8月 ―――
第4週 ▲3,031 ▲4,461 4,134 [ 1,453 2,681 ] 42,718円 ( +85 円)
第3週 ▲1,988 12 1,501 [ ▲2,201 3,703 ] 42,633円 ( -745 円)
第2週 5,737 ▲2,165 ▲11,253 [ ▲10,186 ▲1,067 ] 43,378円 ( +1557 円)
第1週 ▲53 ▲1,165 ▲5,780 [ ▲6,452 671 ] 41,820円 ( +1020 円)
7月 ―――
第5週 ▲1,892 ▲1,002 255 [ ▲1,891 2,146 ] 40,799円 ( -656 円)
第4週 6,023 385 ▲12,190 [ ▲10,214 ▲1,975 ] 41,456円 ( +1637 円)
第3週 1,875 107 ▲879 [ ▲2,154 1,274 ] 39,819円 ( +249 円)
第2週 4,030 ▲353 ▲665 [ ▲1,995 1,330 ] 39,569円 ( -241 円)
第1週 5,456 848 ▲603 [ ▲3,094 2,490 ] 39,810円 ( -339 円)
6月 ―――
第4週 3,398 ▲473 ▲5,917 [ ▲4,305 ▲1,611 ] 40,150円 ( +1747 円)
第3週 884 ▲1,073 ▲2,326 [ ▲2,822 496 ] 38,403円 ( +568 円)
第2週 997 ▲251 ▲40 [ ▲1,062 1,022 ] 37,834円 ( +92 円)
第1週 3,985 ▲4,738 1,618 [ 118 1,500 ] 37,741円 ( -223 円)
5月 ―――
第5週 6,165 ▲981 ▲3,567 [ ▲3,986 418 ] 37,965円 ( +804 円)
第4週 2,850 ▲359 ▲550 [ ▲1,696 1,145 ] 37,160円 ( -593 円)
第3週 6,232 ▲2,893 ▲2,579 [ ▲3,553 973 ] 37,753円 ( +250 円)
第2週 3,570 ▲2,680 ▲3,576 [ ▲3,250 ▲325 ] 37,503円 ( +672 円)
第1週 3,946 ▲2,299 ▲1,673 [ ▲2,241 568 ] 36,830円 ( +1124 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース
2025/09/20 06:50
みんかぶニュース 市況・概況
今週の【早わかり株式市況】4週続伸、米利下げ再開で最高値更新も週末波乱
■今週の相場ポイント
1.日経平均は4週続伸、4万5000円台乗せ
2.連休明け上昇スタート、米株高に追随
3.米利下げ再開、FOMC通過でリスクオン
4.日銀会合「現状維持」もETF売却に警戒
5.市場ムードは一変、全体相場は波乱展開に
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比277円(0.6%)高の4万5045円と、4週連続で上昇した。
今週は米国のハイテク株高・利下げ再開を追い風に日本株は最高値圏をまい進。半導体関連株を中心に値上がりした。良好な相場環境のまま推移するかに思われたが、週末の日銀会合がサプライズに。全体相場は波乱の様相を呈した。
敬老の日を含む3連休明け16日(火)の日経平均は上昇。日本が休場の間に広がりをみせていた米ハイテク株高の流れに追随した。値がさの半導体関連株が牽引役となり、取引時間中に一時4万5000円台を上回った。17日(水)は反落。日本時間翌未明に判明する米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見を控え、様子見ムードが広がった。18日(木)は大幅反発。注目されたFOMCでは市場予想通り0.25%の利下げが決定。パウエル議長の記者会見を経て年内の追加利下げに対する期待感が高まり、東京市場にもリスク選好ムードが波及した。日経平均は終値で4万5000円台に乗せ、過去最高値を更新した。19日(金)は値の荒い展開に。エヌビディアによるインテル出資計画を受け、前日の米国株市場では両銘柄をはじめハイテク株全般に買いが流入。この流れを引き継ぎ日経平均も前場こそプラス圏で推移していたが、昼ごろ判明した日銀金融政策決定会合の結果発表でムードが一変。政策金利の「現状維持」とともに保有ETF・REITの売却方針が明らかとなり、警戒感がにわかに台頭。後場に入り一時800円を超える下落に見舞われた。これまで相場を牽引してきた半導体関連株も乱高下。大引けにかけて下げ幅を縮小し、週間ではプラスを維持した。
■来週のポイント
来週は自民党総裁選の動向に注目したい。候補者が出揃うなか、政局動向が相場を左右する場面がありそうだ。日経平均は9月以降、驚異ともいえる強さを発揮しているが、19日は日銀のETF売却発表で動揺する場面があった。週明けトレンドに変化があるか、更に強さを発揮する展開となるか見極めたい。
重要イベントとしては、国内では25日朝に発表される日銀金融政策決定会合議事要旨が注目される。海外では22日に発表される中国9月最優遇貸出金利、23日のパウエルFRB議長講演、24日に発表される米国8月新築住宅販売件数、26日に発表される米国8月の個人所得と個人消費支出に注視が必要だろう。
■日々の動き(9月16日~9月19日)
【↑】 9月16日(火)―― 4日続伸、ハイテク株が買われ一時4万5000円台
日経平均 44902.27( +134.15) 売買高19億8545万株 売買代金 5兆481億円
【↓】 9月17日(水)―― 5日ぶり反落、欧米株安で利益確定売りが優勢
日経平均 44790.38( -111.89) 売買高20億7400万株 売買代金 4兆6178億円
【↑】 9月18日(木)―― 大幅反発、半導体関連株が買われ最高値更新
日経平均 45303.43( +513.05) 売買高17億4799万株 売買代金 4兆8546億円
【↓】 9月19日(金)―― 反落、日銀のETF売却発表で一時大幅安
日経平均 45045.81( -257.62) 売買高30億3750万株 売買代金 8兆7515億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、23業種が値下がり
(2)下落率トップは任天堂 <7974> などその他製品。
(3)ディフェンシブ株は東電HD <9501> など電気・ガスが大幅安、大塚HD <4578>など医薬品、京急 <9006> など陸運も売られた
(4)輸出株はまちまち。テルモ <4543> など精密機器が安いが、アドテスト <6857> など電機、スズキ <7269> など自動車は堅調
(5)金融株もまちまち。T&D <8795> など保険、松井 <8628> など証券が値下がりしたが三菱UFJ <8306> など銀行はしっかり
(6)リクルート <6098> などサービス、ファストリ <9983> など小売、東京エネシス <1945> など建設といった内需株は下落
(7)上昇率トップは出光興産 <5019> など石油
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(2) 人工知能 ── 政府のAI戦略本部が基本計画の骨子案提示
2(1) 下水道
3(3) データセンター ── 米オラクル受注急増で成長力を再認識
4(5) 半導体
5(6) 核融合発電
※カッコは前週の順位
株探ニュース
2025/09/20 06:40
みんかぶニュース 市況・概況
【投資部門別売買動向】自己売買が1兆2595億円を買い越す一方、海外勢や個人、信託銀は売り越す (9月第2週)
●自己売買が1兆2595億円を買い越す一方、海外勢や個人、信託銀は売り越す
東証が19日に発表した9月第2週(8日~12日)の投資部門別売買動向(現物)によると、次期政権への期待や半導体関連株の買い人気で、日経平均株価が前週末比1749円高の4万4768円と大幅に3週続伸して史上最高値を更新したこの週は、証券会社の自己売買が2週ぶりに買い越した。買越額は1兆2595億円と3月第4週以来およそ5ヵ月半ぶりの大きさだった。前週は306億円の売り越し。自社株買いが中心とみられる事業法人は24週連続で買い越し、買越額は2077億円と前週の3252億円から縮小した。
一方、海外投資家が2週ぶりに売り越し、売越額は6923億円と3月第4週以来の大きさだった。前週は1314億円の買い越しだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で3週ぶりに買い越した。買越額は6177億円だった。前週は54億円の売り越し。現物と先物の合算では2週ぶりに売り越し、売越額は745億円だった。個人投資家は4週ぶりに売り越し、売越額は4688億円だった。前週は1657億円の買い越しだった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は3週連続で売り越し、売越額は1301億円と前週の4220億円から大幅に減少した。
日経平均が大幅に3週続伸して史上最高値を更新する中、自己売買が1兆2595億円を買い越す一方、海外投資家や個人投資家、信託銀行は売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (9月8日~12日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全50社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
9月 ―――
第2週 ▲6,923 ▲1,301 ▲4,688 [ ▲4,252 ▲436 ] 44,768円 ( +1749 円)
第1週 1,314 ▲4,220 1,657 [ ▲659 2,317 ] 43,018円 ( +300 円)
8月 ―――
第4週 ▲3,031 ▲4,461 4,134 [ 1,453 2,681 ] 42,718円 ( +85 円)
第3週 ▲1,988 12 1,501 [ ▲2,201 3,703 ] 42,633円 ( -745 円)
第2週 5,737 ▲2,165 ▲11,253 [ ▲10,186 ▲1,067 ] 43,378円 ( +1557 円)
第1週 ▲53 ▲1,165 ▲5,780 [ ▲6,452 671 ] 41,820円 ( +1020 円)
7月 ―――
第5週 ▲1,892 ▲1,002 255 [ ▲1,891 2,146 ] 40,799円 ( -656 円)
第4週 6,023 385 ▲12,190 [ ▲10,214 ▲1,975 ] 41,456円 ( +1637 円)
第3週 1,875 107 ▲879 [ ▲2,154 1,274 ] 39,819円 ( +249 円)
第2週 4,030 ▲353 ▲665 [ ▲1,995 1,330 ] 39,569円 ( -241 円)
第1週 5,456 848 ▲603 [ ▲3,094 2,490 ] 39,810円 ( -339 円)
6月 ―――
第4週 3,398 ▲473 ▲5,917 [ ▲4,305 ▲1,611 ] 40,150円 ( +1747 円)
第3週 884 ▲1,073 ▲2,326 [ ▲2,822 496 ] 38,403円 ( +568 円)
第2週 997 ▲251 ▲40 [ ▲1,062 1,022 ] 37,834円 ( +92 円)
第1週 3,985 ▲4,738 1,618 [ 118 1,500 ] 37,741円 ( -223 円)
5月 ―――
第5週 6,165 ▲981 ▲3,567 [ ▲3,986 418 ] 37,965円 ( +804 円)
第4週 2,850 ▲359 ▲550 [ ▲1,696 1,145 ] 37,160円 ( -593 円)
第3週 6,232 ▲2,893 ▲2,579 [ ▲3,553 973 ] 37,753円 ( +250 円)
第2週 3,570 ▲2,680 ▲3,576 [ ▲3,250 ▲325 ] 37,503円 ( +672 円)
第1週 3,946 ▲2,299 ▲1,673 [ ▲2,241 568 ] 36,830円 ( +1124 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース
2025/09/19 20:00
みんかぶニュース 市況・概況
本日の【株主優待】情報 (19日 発表分)
9月19日に、株主優待制度について発表した銘柄を取り上げた。
■新設 ――――――――――――――
コンヴァノ <6574> [東証G] 決算月【3月】 9/19発表(場中)
毎年9月末と3月末時点で1000株以上を保有する株主を対象に、①ビットコイン(保有株数に応じて1000~5000円相当)、②ネイルサロン「FASTNAIL」の優待割引券(2000~1万円分)を年2回贈呈する。なお、26年3月期は特例として基準日を11月末、3月末とする。
■実施 ――――――――――――――
セレス <3696> [東証P] 決算月【12月】 9/19発表(場中)
25年12月末基準日の株主優待は、保有株数100株以上300株未満で暗号資産5000円相当(イーサリアムとジパングコイン各2500円相当)、300株以上保有で暗号資産2万円相当(イーサリアムとジパングコイン各1万円相当)を贈呈する。
■変更 ――――――――――――――
レントラックス <6045> [東証G] 決算月【3月】 9/19発表
26年3月末基準日から「継続保有期間半年以上」の要件を追加。
株探ニュース
2025/09/19 19:50
みんかぶニュース 市況・概況
本日の【新規公開(IPO)】情報 (19日大引け後 発表分)
●インフキュリオン <438A>
上場市場:東証グロース市場
上場予定日:10月24日
事業内容:さまざまな産業・企業のフィンテック・パートナーとして、
決済全域をカバーする組み込み型の金融・決済基盤の開発・
提供および関連コンサルティングの提供
仮条件決定日:10月8日
想定発行価格:1495円
上場時発行済み株式数:2036万9600株
公募:170万株
売り出し:434万7400株
オーバーアロットメントによる売り出し:上限90万7100株
ブックビルディング期間:10月9日~15日
公開価格決定日:10月16日
申込期間:10月17日~22日
払込日:10月23日
主幹事:SBI証券
[2025年9月19日]
株探ニュース
2025/09/19 19:45
みんかぶニュース 市況・概況
本日の【自社株買い】銘柄 (19日大引け後 発表分)
○レオパレス <8848> [東証P]
発行済み株式数の28.3%にあたる1億3204万6640株の自社株を消却する。消却予定日は9月19日。
○M&A総研 <9552> [東証P]
発行済み株式数の8.79%にあたる521万1458株の自社株を消却する。消却予定日は9月26日。
[2025年9月19日]
株探ニュース
2025/09/19 19:20
みんかぶニュース 市況・概況
東証投資部門別売買動向:9月第2週、外国人・現物6923億円と2週ぶり売り越し
東京証券取引所が19日に発表した9月第2週(9月8~12日)の投資部門別売買動向は、現物の海外投資家が6923億6719万円と2週ぶりの売り越しとなった。前週は1314億4585万円の買い越しだった。先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)では海外投資家は6089億円の買い越し。現物・先物の合計では834億円と2週ぶりに売り越した。前週は1244億円の買い越しだった。
現物での個人投資家は4688億9557万円と4週ぶりに売り越し。信託銀行は1301億545万円と3週連続で売り越した。事業法人は2077億3341万円と24週連続で買い越した。
この週の日経平均株価は終値ベースで1749円(4.1%)上昇している。
出所:MINKABU PRESS
2025/09/19 18:25
みんかぶニュース 市況・概況
【日銀ETF売却決定】日本株動揺も強気ムード健在、需給影響は軽微との見方が支配的
19日の東京株式市場で日経平均株価は高値波乱の展開となった。日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合で、ETF(上場投資信託)の売却を決め、少なからず市場参加者に動揺をもたらした。しかし売却ペース自体は市場においてある程度想定されていたスピードであり、企業による自社株買いの増加を背景に需給面での悪影響は軽微との受け止めが支配的だ。
この日の日経平均は朝方から上げ足を速め、取引時間中の史上最高値を連日で更新した。しかし日銀によるETF売却の決定が伝わってしばらくすると、海外短期筋の先物売りが膨らみ、下げ幅は800円を超える場面があった。後場後半は下げ幅を縮小し、4万5000円台を維持して終了したものの、日中値幅は1357円に広がった。
日銀の資料によると、ETFの売却ペースは簿価ベースで年間3300億円程度(時価ベースで6200億円程度)。市場全体の売買代金に占める売却割合は0.05%にとどまる。全てを売却するのには100年以上の時間が掛かる計算だ。もっとも、日銀がETFの売却を検討していること自体は複数のメディアで報じられており、売却ペースについて100年以上の時間が掛かると指摘する報道もあった。株価指数が過去最高値圏にあるなかで「いつ売却方針が示されてもおかしくはなかった」(中堅証券ストラテジスト)とみられていたのも確かだ。
今回の決定会合ではETFの売却決定以外に、高田創審議委員と田村直樹審議委員が政策金利0.5%の据え置きの方針に反対したことも明らかになった。次回会合以降の利上げの可能性が意識されることとなったが、仮に日銀が0.75%への利上げに踏み切ったとしても、先進国の政策金利との比較で低水準にとどまっている。上場企業による自社株買いの設定枠が1~5月の時点で約12兆1000億円の規模に膨らんでいることを踏まえると、ETF売却のもたらす悪影響は、資本効率の向上に向けた企業の自社株買いの活発化にかき消される公算が大きい。
三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト、市川雅浩氏は「ETFの売却方針は金額的にみても市場へのインパクトは小さく、投資家が身構える局面は早々に終了するだろう」としたうえで、「米国経済や米国株を巡る不透明感が高まらない限りは、日本株の上昇基調は続きそうだ」と話す。
コロナショックのあった2020年3月に日銀は1日あたりのETFの買い入れ額を2000億円超に増額し、その月の買い入れ額は1兆5000億円超に上った。結果として日経平均は同月安値(ザラ場ベース)の1万6358円を底値に上昇トレンドに復することとなり、「中銀に逆らうな」との格言の存在を多くの投資家に改めて印象付けることとなった。同じ格言を照らし合わせると、今回の日銀の決定を受けて売り時と考えることも可能だが、そのような声は少数派にとどまっている。米国株の上昇が止まらない足もとの地合いにおいて、株高に乗り遅れることへの恐怖心理のほうが強い状況にあるようだ。
出所:MINKABU PRESS
2025/09/19 18:20
みんかぶニュース 市況・概況
来週の株式相場に向けて=想定外の日銀ETF売却発表、なお焦点はAI関連株の行方に
19日の東京株式市場は乱高下する展開となった。朝方は、前日の米株高が好感され日経平均株価は500円を超える上昇で取引時間中の最高値となる4万5852円まで買われた。しかし、日銀金融政策決定会合で「保有するETFの売却」が発表されると、一転して相場は下げに転じ、日経平均株価の下落幅は一時800円を超えた。ただ、売り一巡後は下げ渋り、結局257円安の4万5045円で取引を終えた。1日の値幅は1300円を超え、売買代金も8兆円を超える大商いとなった。
今回の日銀会合では金融政策の現状維持が予想されていたが、「このタイミングでのETF売却決定はサプライズだった」(市場関係者)との声は多い。ETF売却に関しては利上げによる金融正常化が進展した後ともみられていただけに、ショック安に見舞われた格好だ。しかし、売却ペースは簿価で年間3300億円程度(時価6200億円程度)であり「あまり気にするほどの金額ではない」(アナリスト)とみられている。
もっとも、日銀が保有するETFの売却を完了するには100年以上かかってしまうほか、今後は一定水準の株価上昇局面では日銀によるETF売りが出ることも予想される。しかし、日銀ETF売却は相場のトレンドを変えるものではないだろう。
むしろ、きょうの相場でもソフトバンクグループ<9984.T>やアドバンテスト<6857.T>は上昇し、日経平均株価は4万5000円台を維持したことが関心を集めている。利下げによるAI関連の米テック株の上昇基調が続くかが、日本の株式相場を直接揺さぶる状況に変化はないだろう。また、10月4日の自民党総裁選を控え、政局動向からも目は離せない。日経平均株価が再び最高値を更新するかは、引き続き半導体などAI関連株の動向に左右されそうだ。
来週のスケジュールでは、海外では23日に米4~6月期経常収支、米9月S&Pグローバル米国製造業PMI、24日に米8月新築住宅販売件数、25日に米4~6月期GDP確定値、米8月耐久財受注、26日に米8月米個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。23日にマイクロン・テクノロジー<MU>、25日にアクセンチュア<ACN>、コストコ・ホールセール<COST>が決算発表を行う。
国内では22日に自民党総裁選が告示される。23日は秋分の日で休場。24日に9月S&Pグローバル日本製造業PMI、25日に7月開催分の日銀金融政策決定会合の議事要旨が公表される。26日は9月東京都区部消費者物価指数(CPI)が発表され、9月末権利付き最終日となる。22日にあさひ<3333.T>、24日にセキチュー<9976.T>、25日にオプトエレクトロニクス<6664.T>、26日にDCMホールディングス<3050.T>、ハローズ<2742.T>が決算発表を行う。25日にオリオンビール<409A.T>、GMOコマース<410A.T>、26日にUNICONホールディングス<407A.T>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは4万4400~4万5700円前後。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
2025/09/19 17:51
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