注目トピックス 日本株
はてな Research Memo(3):UGCサービスの技術とノウハウ生かし、法人向けサービスへ事業領域拡大(2)
配信日時:2024/10/09 12:33
配信元:FISCO
*12:33JST はてな Research Memo(3):UGCサービスの技術とノウハウ生かし、法人向けサービスへ事業領域拡大(2)
■はてな<3930>の事業概要
3. テクノロジーソリューションサービス
UGCサービスで蓄積したサービス開発力やITインフラ構築力等を生かして、企業のオウンドメディアをスクラッチで開発・構築する受託サービスや、企業がクラウド環境やデータセンターで利用するサーバーやソフトウェアの状態をSaaS型で監視するサービス(クラウド支援サービス)を展開している。
(1) 受託サービス
出版業を中心とする顧客向けに、ブラウザやアプリでマンガ・小説などを閲覧・購読できるサービスや、一般ユーザーが投稿できるサービスの開発・運用を受託している。売上高は受託開発料のほか保守・運用料、運用するメディア上での課金等のレベニューシェアが含まれており、テクノロジーソリューションサービスの7割弱(2024年7月期)を占めている。なかでも主力サービスとなっているのは、2017年より提供を開始したマンガビューワ「GigaViewer」で、2024年7月期末時点で16社、25メディア(Web版23メディア、アプリ版2メディア)で利用されるまでに拡大している。Web版マンガビューワとしてはデファクトスタンダードとなっており、今後はアプリ版での導入拡大が見込まれている。そのほかの開発・導入実績としては、任天堂<7974>の「イカリング2」、「スマプラス」、「イカリング3※1」のほか、KADOKAWA<9468>の「カクヨム」※2などがある。
※1 「イカリング3」は2022年9月にリリースされた任天堂ゲームソフト『スプラトゥーン3』をより快適に楽しめる機能を備えたゲーム連動サービスで、スマートフォンアプリ「Nintendo Switch Online」をダウンロードすることで利用できる。
※2 「カクヨム」は無料で小説を公開し、読むことができる小説投稿サイトで、2016年にKADOKAWAと同社が共同開発した。新人作家発掘の場となっている。
同社の強みは、ユーザーによる投稿や閲覧行動を顧客企業のビジネスに生かすサービスを構想し実装に落とし込む企画力や、拡張性のある設計を迅速に実装できる開発力を有していること、また、サービスの規模が拡大しても表示速度等のパフォーマンスを落とすことなく、ローコスト運営を維持することが可能なITインフラの設計・構築・運営力を有していることにある。
(2) クラウド支援サービス
2014年より提供を開始したサーバー監視サービス「Mackerel」は、サーバーやアプリケーションサービスの稼働状況を、異なるクラウドサービスやデータセンターサービスであっても一元的に監視できるほか、使いやすいUIと効率的なAPI(Application Programming Interface)機能により簡単に導入・運用できることが特長である。従来、企業は自社サーバーの監視に関しては自前で監視ツールを構築して運用することが多かったが、クラウドコンピューティング市場の普及拡大や技術進化、IT人材の不足を背景に、使い勝手の良い「Mackerel」等の専用ツールを導入する企業が増えている。
導入企業は、多くのサーバー運用が必要とされるインターネットサービス企業やゲーム制作企業、アドテク企業が多いが、エンタープライズ領域における利用も試行されている。月額利用料が比較的安価な水準(監視サーバー1台当たり月額1,833円から)で導入できるほか、監視業務の負担が大幅に軽減されることなどから、導入後の解約率も極めて低い。主なクライアントは、サイバーエージェント<4751>、任天堂、クレディセゾン<8253>、GMOペパボ<3633>、メルカリ<4385>、グリー<3632>、KDDI<9433>、(株)NTTドコモ、ビッグローブ(株)等が挙げられ、導入実績は1,000社以上となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
3. テクノロジーソリューションサービス
UGCサービスで蓄積したサービス開発力やITインフラ構築力等を生かして、企業のオウンドメディアをスクラッチで開発・構築する受託サービスや、企業がクラウド環境やデータセンターで利用するサーバーやソフトウェアの状態をSaaS型で監視するサービス(クラウド支援サービス)を展開している。
(1) 受託サービス
出版業を中心とする顧客向けに、ブラウザやアプリでマンガ・小説などを閲覧・購読できるサービスや、一般ユーザーが投稿できるサービスの開発・運用を受託している。売上高は受託開発料のほか保守・運用料、運用するメディア上での課金等のレベニューシェアが含まれており、テクノロジーソリューションサービスの7割弱(2024年7月期)を占めている。なかでも主力サービスとなっているのは、2017年より提供を開始したマンガビューワ「GigaViewer」で、2024年7月期末時点で16社、25メディア(Web版23メディア、アプリ版2メディア)で利用されるまでに拡大している。Web版マンガビューワとしてはデファクトスタンダードとなっており、今後はアプリ版での導入拡大が見込まれている。そのほかの開発・導入実績としては、任天堂<7974>の「イカリング2」、「スマプラス」、「イカリング3※1」のほか、KADOKAWA<9468>の「カクヨム」※2などがある。
※1 「イカリング3」は2022年9月にリリースされた任天堂ゲームソフト『スプラトゥーン3』をより快適に楽しめる機能を備えたゲーム連動サービスで、スマートフォンアプリ「Nintendo Switch Online」をダウンロードすることで利用できる。
※2 「カクヨム」は無料で小説を公開し、読むことができる小説投稿サイトで、2016年にKADOKAWAと同社が共同開発した。新人作家発掘の場となっている。
同社の強みは、ユーザーによる投稿や閲覧行動を顧客企業のビジネスに生かすサービスを構想し実装に落とし込む企画力や、拡張性のある設計を迅速に実装できる開発力を有していること、また、サービスの規模が拡大しても表示速度等のパフォーマンスを落とすことなく、ローコスト運営を維持することが可能なITインフラの設計・構築・運営力を有していることにある。
(2) クラウド支援サービス
2014年より提供を開始したサーバー監視サービス「Mackerel」は、サーバーやアプリケーションサービスの稼働状況を、異なるクラウドサービスやデータセンターサービスであっても一元的に監視できるほか、使いやすいUIと効率的なAPI(Application Programming Interface)機能により簡単に導入・運用できることが特長である。従来、企業は自社サーバーの監視に関しては自前で監視ツールを構築して運用することが多かったが、クラウドコンピューティング市場の普及拡大や技術進化、IT人材の不足を背景に、使い勝手の良い「Mackerel」等の専用ツールを導入する企業が増えている。
導入企業は、多くのサーバー運用が必要とされるインターネットサービス企業やゲーム制作企業、アドテク企業が多いが、エンタープライズ領域における利用も試行されている。月額利用料が比較的安価な水準(監視サーバー1台当たり月額1,833円から)で導入できるほか、監視業務の負担が大幅に軽減されることなどから、導入後の解約率も極めて低い。主なクライアントは、サイバーエージェント<4751>、任天堂、クレディセゾン<8253>、GMOペパボ<3633>、メルカリ<4385>、グリー<3632>、KDDI<9433>、(株)NTTドコモ、ビッグローブ(株)等が挙げられ、導入実績は1,000社以上となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況
