みんかぶニュース 市況・概況
【↑】日経平均 大引け| 8日ぶり急反発、米株高と円安受け全面高 (9月12日)
配信日時:2024/09/12 18:02
配信元:MINKABU
日経平均株価
始値 36185.62
高値 36902.21(14:54)
安値 36172.26(09:00)
大引け 36833.27(前日比 +1213.50 、 +3.41% )
売買高 18億6465万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆2134億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は1200円超の上昇、3万7000円が視界に
2.米株高と円安受け、リスクオフの巻き戻しが入る
3.米CPIを嫌気しダウ朝方急落もその後切り返し急
4.米株市場の地合い引き継いで、半導体株が急反騰
5.値上がり銘柄は全体の94%を占め、全面高商状に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比124ドル高と反発した。8月の米消費者物価指数(CPI)でインフレの鈍化が確認されたとの見方から買いが優勢となった。
東京市場では、これまでの下落歩調から一変、日経平均株価は急速に切り返す展開となり、3万6000円台後半まで一気に水準を切り上げた。
12日の東京市場は、リスクオン一色に染まった。前日までの7営業日で3000円以上の下落をみせていたこともあり、足もとで空売り筋の買い戻しやリバウンドを見込んだ押し目買いが優勢となり、全体相場を押し上げた。前日の米国株市場では8月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数の伸びが加速したことを嫌気して、午前中はリスク回避ムードが強まったが、売り一巡後はエヌビディアをはじめ半導体関連株に買いが集中、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5%近い急騰をみせるなど、取引後半は相場の流れが大きく強気に傾いた。東京市場もその地合いを引き継ぐ格好で半導体セクター中心にショートカバーの動きが表面化した。外国為替市場でドル安・円高が一服したことも買いを助長する背景となっている。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の94%の銘柄が上昇する文字通りの全面高となった。
個別では、売買代金で群を抜いたレーザーテック<6920>を筆頭にディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>といった半導体製造装置の主力株が売買代金上位をほぼ独占し、軒並み値を飛ばした。また、ソフトバンクグループ<9984>が商い活況のなか急騰。三菱重工業<7011>が高く、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも値を上げた。さくらインターネット<3778>が大商いで値上がり率トップに買われる人気。消費関連ではファーストリテイリング<9983>が大幅高となったほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382>、メルカリ<4385>なども上昇した。ネットプロテクションズホールディングス<7383>、荏原<6361>なども急伸をみせている。
半面、第一三共<4568>が軟調、伊藤忠商事<8001>が冴えず、神戸物産<3038>も売りに押された。また、関電工<1942>、メディパルホールディングス<7459>、宮越ホールディングス<6620>、シュッピン<3179>なども軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、東エレク <8035>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約568円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、伊藤忠 <8001>、日清粉G <2002>、りそなHD <8308>、中部電 <9502>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約11円。うち11円は第一三共1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)電気機器、(2)機械、(3)非鉄金属、(4)輸送用機器、(5)海運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)医薬品、(2)食料品、(3)倉庫運輸関連、(4)電気・ガス業、(5)建設業。
■個別材料株
△カウリス <153A> [東証G]
不正アクセス検知サービスがビューカードに採用。
△アストロHD <186A> [東証G]
COSMICフェーズ2の契約獲得受け。
△セブン&アイ <3382> [東証P]
「クシュタールが買収提案額引き上げ協議」と報道。
△アセンテック <3565> [東証S]
為替差益計上によって経常利益予想は上方修正。
△さくらネット <3778> [東証P]
DC関連株人気に乗り戻り高値。
△荏原 <6361> [東証P]
「水素エネ向けポンプの試験施設建設」との報道。
△ユニポス <6550> [東証G]
日経BPと人的資本経営領域で業務提携。
△ポート <7047> [東証G]
株主優待を含む株主還元方針を好感。
△東エレク <8035> [東証P]
エヌビディア効果が東京市場にも波及。
△ソフトバンクG <9984> [東証P]
米株市場で傘下のアームが10%超の異彩高。
▼神戸物産 <3038> [東証P]
為替予約評価損膨らみ11~7月期経常利益3%減。
▼QPS研究所 <5595> [東証G]
小型衛星5号機に不具合確認。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)ネットプロ <7383>、(3)Jテック・C <3446>、(4)ネオジャパン <3921>、(5)荏原 <6361>、(6)IHI <7013>、(7)gumi <3903>、(8)アドテスト <6857>、(9)霞ヶ関C <3498>、(10)GDO <3319>。
値下がり率上位10傑は(1)関電工 <1942>、(2)太平電 <1968>、(3)メディパル <7459>、(4)宮越HD <6620>、(5)シンプレクス <4373>、(6)きんでん <1944>、(7)シュッピン <3179>、(8)第一三共 <4568>、(9)ノーリツ鋼機 <7744>、(10)モロゾフ <2217>。
【大引け】
日経平均は前日比1213.50円(3.41%)高の3万6833.27円。TOPIXは前日比61.83(2.44%)高の2592.50。出来高は概算で18億6465万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1550、値下がり銘柄数は77となった。東証グロース250指数は653.27ポイント(21.13ポイント高)。
[2024年9月12日]
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