みんかぶニュース 市況・概況
【↓】日経平均 大引け| 6日続落、重要イベント控え売り買い交錯 (9月10日)
配信日時:2024/09/10 18:21
配信元:MINKABU
日経平均株価
始値 36386.12
高値 36537.03(10:38)
安値 36001.58(09:16)
大引け 36159.16(前日比 -56.59 、 -0.16% )
売買高 17億1349万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7829億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は6日続落、欧米株高も戻り足は鈍い
2.前日終値を挟んでの上下動に終始、引け際に軟化
3.欧米株高もメジャーSQ算出を控え先物主導の売り
4.トランプVSハリスの討論会を目前に手控えムード
5.値上がり・値下がり数は拮抗、売買代金4兆円割れ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比484ドル高と3日ぶりに反発した。前週に大きく値を下げた反動から主力株を中心に見直し買いが優勢となった。
東京市場では、売り買いが交錯し上下に不安定な値動きを強いられた。日経平均株価はプラス圏とマイナス圏を往来したが、結局大引けは安く引けている。
10日の東京市場は、模様眺めムードが強かった。前日の欧米株市場が総じて高かったことを受け、リスク選好の地合いが予想されたが、前日の後場に欧米株高を織り込む形で日経平均が先に下げ渋った経緯があり、その分上値が重くなった。今週末にメジャーSQ算出を控えており、先物主導のインデックス売りも警戒されたようだ。日本時間明日午前中に米国ではトランプ前大統領とハリス副大統領の討論会が予定されており、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。米半導体株高を受け、半導体製造装置関連の一角が買われたが、買い一巡後は値を消す銘柄もみられ、投資家の慎重姿勢を裏付けている。個別株をみるとプライム市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗したが、やや値上がりの方が多くなっている。なお、売買代金は4兆円台を下回った。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>がやや売りに押されたほか、第一三共<4568>は大幅安に売り込まれた。ファーストリテイリング<9983>が軟調、キーエンス<6861>も下値を探った。村田製作所<6981>も軟調、太陽誘電<6976>の下げが目立つ。リズム<7769>が急落し値下がり率首位となったほか、コーセー<4922>も大きく値を下げている。
半面、東京エレクトロン<8035>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。SCREENホールディングス<7735>も高い。日立製作所<6501>、ソニーグループ<6758>も買いが優勢だった。リクルートホールディングス<6098>が上値を追い、ニトリホールディングス<9843>も値を上げた。ACCESS<4813>が値上がり率トップに買われた。ビューティガレージ<3180>が値を飛ばし、西武ホールディングス<9024>も大幅高となっている。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、リクルート <6098>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約139円。うち75円は東エレク1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、ファストリ <9983>、テルモ <4543>、TDK <6762>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約124円。
東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)陸運業、(3)倉庫運輸関連、(4)空運業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)海運業、(3)精密機器、(4)繊維製品、(5)鉱業。
■個別材料株
△アルトナー <2163> [東証P]
5~7月期営業20%増益で同期間の過去最高更新。
△アールプラン <2983> [東証G]
販売棟数大幅増で25年1月期業績予想を上方修正。
△Bガレージ <3180> [東証P]
16万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△キャンバス <4575> [東証G]
米国で抗がん剤候補IDO/TDO阻害剤の特許査定を受領。
△プロディ <5580> [東証G]
音声から感情を分析する技術の特許取得。
△アスタリスク <6522> [東証G]
リニアモーター技術を活用した新搬送ロボットシステムを開発。
△ホーチキ <6745> [東証P]
売出価格決定で買い戻しの動き。
△ザイン <6769> [東証S]
データセンターの省エネ・低遅延化促す光半導体チップセット発表。
△アイスペース <9348> [東証G]
「ルナ・アドバイザリー・ボード」創設と発表。
△大運 <9363> [東証S]
大阪IR関連で投資資金の攻勢加速へ。
▼アスカネット <2438> [東証G]
5~7月期営業赤字で失望売り。
▼第一三共 <4568> [東証P]
肺がん患者向け新薬治験結果を改めてネガティブ視。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ACCESS <4813>、(2)Bガレージ <3180>、(3)Lドリンク <2585>、(4)西武HD <9024>、(5)パイロット <7846>、(6)オイシックス <3182>、(7)松竹 <9601>、(8)三浦工 <6005>、(9)ホットランド <3196>、(10)アルトナー <2163>。
値下がり率上位10傑は(1)リズム <7769>、(2)第一三共 <4568>、(3)シーイーシー <9692>、(4)コーセー <4922>、(5)宮越HD <6620>、(6)アイル <3854>、(7)フジコーポ <7605>、(8)くら寿司 <2695>、(9)太陽誘電 <6976>、(10)ミガロHD <5535>。
【大引け】
日経平均は前日比56.59円(0.16%)安の3万6159.16円。TOPIXは前日比3.19(0.12%)安の2576.54。出来高は概算で17億1349万株。東証プライムの値上がり銘柄数は802、値下がり銘柄数は787となった。東証グロース250指数は650.82ポイント(5.61ポイント高)。
[2024年9月10日]
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