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株価指数先物 【週間展望】 ―エヌビディア決算で抵抗線突破に期待

配信日時:2024/08/25 17:00 配信元:MINKABU
 今週の日経225先物は、28日に予定されるエヌビディアの決算に市場の関心が集まりやすく、日経平均型優位の展開からトレンドを強めてくるかが注目される。23日の米国市場は、主要な株価指数が上昇した。ジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演し、次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)における利下げを強く示唆した。  予想通りの内容ではあったが、発言を受けてNYダウは一時4万1200ドル台を付け、7月18日に付けた取引時間中の高値(4万1376ドル)が射程に入ってきた。また、米長期金利が低下し、為替市場では円買い・ドル売りが強まり、23日の円相場は2円近く変動し、1ドル=146円台から144円台前半へと円高に振れている。この影響によりナイトセッションの日経225先物は日中比130円安の3万8280円と下落して終えた。  週明けの日経225先物は売りが先行しそうだが、積極的なショートの動きは手控えられそうだ。ドル・円は円高に振れたものの、8月5日に付けた1ドル=141.70円までは円高に振れておらず、一段の円高を想定した動きは限られよう。また、8月の急落局面でヘッジファンドは持ち高をいったん解消しているとみられる。すぐに以前のポジションに戻す戦略変更は考えにくいが、調整局面でロングを入れてくる可能性はあろう。  日経225先物はナイトセッションで3万8140円まで売られる場面もみられたが、週末の日中安値(3万8040円)を上回っている。上値は75日移動平均線(3万8620円)が抵抗線として意識されているが、足もとのリバウンドでは下値切り上げのトレンドを継続している。3万8000円を下回ってくると、短期的にロングの解消が強まる可能性はあるものの、25日線(3万7180円)と200日線(3万7060円)処での押し目買い意欲は強いだろう。  一方で、75日線を明確に上放れてくると、短期のショートカバーを誘う流れが強まりやすく、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9080円)のほか、4万円の大台が射程に入ってくる。13週線(3万8550円)、26週線(3万8680円)なども75日線近辺に位置しているため、これら抵抗線を捉えた場合、上へのバイアスが強まろう。  そのきっかけとして期待されるのが、エヌビディアの決算である。AI(人工知能)向け次世代製品「ブラックウェル」の生産遅延が警戒されているが、足もとでの指数インパクトの大きい値がさハイテク株の値動きをみると、既に織り込まれていると考えられる。生産遅延が発生したとしても、AIの成長が続くなかでは旧型製品の売上増につながる。決算後のアク抜けも意識される可能性があろう。  そのため、日経225先物は3万8000円処での底堅さが意識されるなか、75日線突破を狙ったスタンスになりそうだ。オプション権利行使価格の3万8000円から3万9000円のレンジを想定する。エヌビディアの決算がネガティブ視される局面では、その後のカバーを狙った押し目狙いのロングでの対応に向かわせよう。  米国では9月FOMCでの利下げがほぼ確実となったが、利下げ幅に対する思惑が金利や為替動向に大きく影響する可能性がある。そのため、26日の米7月耐久財受注や27日の6月ケース・シラー米住宅価格指数、米8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米8月リッチモンド連銀製造業指数、29日の米4-6月期GDP改定値などが注目されそうだ。  なお、23日のVIX指数は15.86(前日は17.55)に低下した。先週はジャクソンホール会議でのFRB議長の講演を控え、22日には18.06まで上昇する場面もみられた。ただし、足もとで低下傾向を続けて支持線として意識される75日、200日線辺りまで下げてきたことで、いったんは反発が意識されやすいタイミングでもあった。不安心理が高まるとされる20.00を下回って推移するなかでは、ショートは仕掛けづらい。  なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.29倍に上昇した。前週は14.20倍辺りで推移する200日線での攻防をみせていたが、20日に同線を上放れ、その後は支持線として機能していた。エヌビディアの決算で指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い戻される可能性もあり、NTロングに振れやすいとみておきたい。  8月第2週(8月13日-16日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では5週ぶりの買い越しであり、買い越し額は681億円(8月第1週は7823億円の売り越し)だった。なお、現物は1872億円の買い越し(同4953億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は1190億円の売り越し(同1兆2777億円の売り越し)と5週連続の売り越し。個人は現物と先物の合算で5000億円の売り越しで2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2801億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。  経済スケジュールでは、26日に米国7月耐久財受注、27日に7月企業向けサービス価格指数、米国8月コンファレンスボード消費者信頼感指数、米国8月リッチモンド連銀製造業指数、29日に8月消費動向調査、米国4-6月期GDP確報値、30日に8月東京都区部消費者物価指数、7月完全失業率、7月鉱工業生産、米国7月個人所得、米国7月個人支出、米国8月シカゴ購買部協会景気指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 09月限 日経225 32921.39  TOPIX  2370.93 10月限 日経225 32360.91  TOPIX  2326.75 11月限 日経225 32454.88  TOPIX  2318.99 12月限 日経225 32639.57  TOPIX  2343.77 01月限 日経225 36025.97  TOPIX  2513.46 02月限 日経225 37018.07  TOPIX  2563.93 03月限 日経225 39863.92  TOPIX  2716.15 04月限 日経225 39820.59  TOPIX  2766.89 05月限 日経225 38509.47  TOPIX  2728.75 06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56 07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54 08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 24/09 08月23日  38170  38650  37980  38410  +180 24/09 08月22日  37950  38390  37660  38230  +260 24/09 08月21日  38030  38090  37470  37970  -110 24/09 08月20日  37300  38270  37230  38080  +910 24/09 08月19日  38050  38110  37170  37170  -920 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 24/09 08月23日  2672.5  2700.0  2658.5  2687.5  +12.0 24/09 08月22日  2668.0  2686.5  2649.0  2675.5  +5.5 24/09 08月21日  2668.0  2672.0  2633.0  2670.0  -2.0 24/09 08月20日  2634.0  2685.0  2630.5  2672.0  +44.0 24/09 08月19日  2680.0  2681.0  2628.0  2628.0  -55.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 08月23日(09月限) 38330  -80 08月22日(09月限) 38050  -180 08月21日(09月限) 37885  -85 08月20日(09月限) 37535  -545 08月19日(09月限) 37820  +650 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 08月16日    5393億円  -748億円 1兆5671億円  +2230億円 08月09日    6142億円  +504億円 1兆3441億円  -7664億円 08月02日    5638億円  +74億円 2兆1105億円  -2029億円 07月26日    5564億円  +13億円 2兆3134億円  -3289億円 07月19日    5550億円  +24億円 2兆6424億円  -393億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 08月21日  1億6843万株    +58万株  5億4332万株   +58万株 08月20日  1億6785万株   -707万株  5億4273万株   +2940万株 08月19日  1億7492万株   +614万株  5億1332万株   -2568万株 08月16日  1億6878万株   -1876万株  5億3900万株   +4226万株 08月15日  1億8754万株   -662万株  4億9674万株   +57万株 08月14日  1億9420万株   +207万株  4億9617万株   -552万株 08月13日  1億9213万株   -815万株  5億0170万株   +1968万株 08月09日  2億0028万株   -367万株  4億8202万株   -6203万株 08月08日  2億0395万株   +189万株  5億4405万株   -7351万株 08月07日  2億0206万株   -1459万株  6億1757万株   -3977万株 08月06日  2億1666万株   +213万株  6億5734万株   -7438万株 08月05日  2億1453万株   +2781万株  7億3172万株   -4297万株 08月02日  1億8672万株   +2123万株  7億7469万株   -3799万株 08月01日  1億6548万株   +225万株  8億1269万株   -4810万株 07月31日  1億6323万株   -408万株  8億6079万株   +5389万株 07月30日  1億6732万株   +370万株  8億0689万株   +186万株 07月29日  1億6361万株   -580万株  8億0503万株   +422万株 株探ニュース

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