寄り付き概況

日経平均は578円高でスタート、フジクラやルネサスなどが上昇

配信日時:2024/08/16 10:11 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;37304.93;+578.29TOPIX;2643.42;+42.67


[寄り付き概況]
 16日の日経平均は578.29円高の37304.93円と5日続伸して取引を開始した。前日15日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は554.67ドル高の40563.06ドル、ナスダックは401.90ポイント高の17594.50で取引を終了した。小売売上高や週次失業保険者数を受けて消費や労働市場の悪化警戒感が後退し、寄り付き後、上昇。ソフトランディング期待が強まり、相場は終日買いが先行し、終盤にかけて上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.34%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.87%上昇と、ダウ平均(1.39%上昇)に比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=149円10銭台と、昨日15時頃と比べ2円ほど円安・ドル高に振れたことも東京市場の安心感となった。一方、日経平均は昨日までの4営業日続伸で1900円近く上昇していることから、短期的な戻り一巡感が意識されやすくなっている。また、主要企業の4-6月期決算が一巡し、目先手掛かり材料不足を指摘する向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は4-10日に国内株を4週ぶりに買い越した。買越額は5219億円だった。

 セクター別では全業種が値上がり。鉱業、銀行業、輸送用機器、その他金融業、石油石炭製品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、フジクラ<5803>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、三菱電<6503>、日立<6501>、ソフトバンクG<9984>、IHI<7013>、アシックス<7936>、東エレク<8035>、三菱UFJ<8306>などが上昇。他方、ニトリHD<9843>などが下落している。
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