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【↓】日経平均 大引け| 反落、朝高も半導体株の急落が重荷に (7月17日)

配信日時:2024/07/17 18:29 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  41416.18 高値  41466.45(10:16) 安値  41054.72(13:47) 大引け 41097.69(前日比 -177.39 、 -0.43% ) 売買高  16億8632万株 (東証プライム概算) 売買代金  4兆4302億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は反落、朝高後に値を消す展開に  2.前日NYダウ700ドル超急伸で株高誘導も続かず  3.対中規制思惑で半導体株の急落が相場の重荷に  4.防衛関連が人気、不動産・建設など内需も高い  5.中小型株人気を映し、値上がり銘柄が7割占める ■東京市場概況  前日の米国市場では、NYダウは前日比742ドル高と5日続伸した。6月の米小売売上高が市場予想を上回ったことが好感され買いが優勢となった。  東京市場では、日経平均株価が朝方強い動きをみせたものの、その後に値を消す展開となり、結局4万1000円トビ台まで水準を切り下げて着地した。  17日の東京市場は、朝方取引開始前はリスクオンムードに包まれていた。前日の米国株市場でNYダウが700ドル超の大幅高をみせたことで、この地合いを引き継ぐことが期待されたが、後場寄り後に日経平均は値を消しマイナス圏に沈んだ。ここまで相場の牽引役を担ってきた半導体セクターへの売り圧力が一気に強まり、全体相場を押し下げる格好に。米国の対中半導体規制強化の動きが伝わり、これが嫌気されたもようだ。一方、トランプ・トレードの流れは健在で、防衛関連株が大手を中心に買われ、内需の不動産や建設株にも投資資金が流入、TOPIXは終始強調展開となり続伸して引けている。また、中小型株への物色人気を映し値上がり銘柄数はプライム市場全体の7割を占めた。  個別では、売買代金首位となった東京エレクトロン<8035>をはじめ2位のディスコ<6146>、3位のレーザーテック<6920>と上位3傑を占めた半導体製造装置関連株が揃って大幅安。日本マイクロニクス<6871>が値下がり率トップとなり、ローツェ<6323>も売り込まれた。ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも売りに押された。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が大幅安、ミマキエンジニアリング<6638>、古野電気<6814>の下げも目立つ。  半面、三菱重工業<7011>が堅調、川崎重工業<7012>も商いを伴い大幅高に買われた。三井E&S<7003>、IHI<7013>が活況高。このほかコマツ<6301>も物色人気。ヤマシンフィルタ<6240>が出来高を膨らませ急騰、セルソース<4880>も値を飛ばした。東宝<9602>が大幅高、オープングループ<6572>も急伸をみせた。HIOKI<6866>、カナミックネットワーク<3939>も大きく水準を切り上げている。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、テルモ <4543>、オリンパス <7733>、KDDI <9433>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、レーザーテク <6920>、ディスコ <6146>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約364円。うち264円は東エレク1銘柄によるもの。  東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)不動産業、(3)建設業、(4)精密機器、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)保険業、(3)海運業、(4)鉱業、(5)その他製品。 ■個別材料株 △名糖産 <2207> [東証P]  25年3月期最終利益予想を上方修正。 △エネチェンジ <4169> [東証G]  債務超過解消で買い安心感。 △ハイブリッド <4260> [東証G]  中小企業向けDX支援のドコドアを子会社化。 △SIGG <4386> [東証S]  コーピーとの業務提携契約の締結及びAI戦略グループ設立。 △セルソース <4880> [東証P]  「卵子凍結に係る対象者向けオンライン説明会運営業務」受託。 △東海カーボン <5301> [東証P]  黒鉛電極の生産体制再構築を評価。 △コマツ <6301> [東証P]  北米展開でトランプ・トレードの流れに乗る。 △ザイン <6769> [東証S]  上期業績は計画上振れ営業赤字縮小で着地。 △HIOKI <6866> [東証P]  上期営業利益26%減もアク抜け感。 △東宝 <9602> [東証P]  劇場版コナン好調で第1四半期34%営業増益。 ▼ベースフード <2936> [東証G]  3~5月期営業赤字拡大。 ▼東エレク <8035> [東証P]  バイデン政権の対中半導体規制巡る報道を嫌気。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ヤマシン―F <6240>、(2)セルソース <4880>、(3)東宝 <9602>、(4)オープンG <6572>、(5)川重 <7012>、(6)日置電機 <6866>、(7)カナミックN <3939>、(8)りたりこ <7366>、(9)マクビープラ <7095>、(10)日立造 <7004>。  値下がり率上位10傑は(1)日本マイクロ <6871>、(2)ヨシムラHD <2884>、(3)東エレク <8035>、(4)ミマキエンジ <6638>、(5)古野電 <6814>、(6)東京精 <7729>、(7)アイザワ証G <8708>、(8)ダイダン <1980>、(9)スクリン <7735>、(10)ローツェ <6323>。 【大引け】  日経平均は前日比177.39円(0.43%)安の4万1097.69円。TOPIXは前日比10.71(0.37%)高の2915.21。出来高は概算で16億8632万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1142、値下がり銘柄数は453となった。東証グロース250指数は695.11ポイント(13.78ポイント高)。 [2024年7月17日] 株探ニュース

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