みんかぶニュース 市況・概況
<動意株・17日>(前引け)=東海カーボン、東宝、八洲電機など
配信日時:2024/07/17 11:32
配信元:MINKABU
東海カーボン<5301.T>=上値指向強め4日続伸。同社は16日取引終了後、電極事業の構造改革の一環として、25年7月までに日本と欧州の黒鉛電極の生産能力を年間5万6000トンから同3万2000トンに削減すると発表しており、これが評価されているようだ。黒鉛電極生産体制再構築の概要は、「国内生産は防府工場(山口県防府市)に集約し、滋賀工場(滋賀県近江八幡市)での生産を25年7月末までに終了。出荷能力は年間2万6000トンから同1万2000トン体制とする」「欧州拠点の生産能力を約30%削減し、年間3万トンから同2万トン体制とする」とし、北米拠点での生産能力は変更しない。構造改革の背景には世界的な鉄鋼生産低迷で電極需要が減少していることに加え、中国・インド勢による低価格製品の流入で市況が大幅に軟化し、構造不況状態になっていることがあるという。
東宝<9602.T>=急伸。16日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高859億7600万円(前年同期比15.9%増)、営業利益245億7600万円(同34.1%増)、純利益161億4900万円(同31.4%増)と大幅な増収増益となったことが好感されている。映画営業事業で、前期第4四半期からの続映作品で興行収入110億円を突破した「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」や興行収入150億円を超えた「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」のほか、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」などがヒットし業績に貢献した。また映像事業において、「ハイキュー!!」「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「SPY×FAMILY」などが劇場公開、動画配信、商品化権、パッケージ販売などの多面的展開により好調に推移した。
八洲電機<3153.T>=上値追いに拍車かかる。空調設備や照明、受変電システムなどを取り扱う電機商社。国内でも生成AIの本格普及を背景としたデータセンター増設・新設需要が見込まれるが、同社は日立系ということもあり、データセンター向け空調や電力設備需要を業績に反映する公算が大きい。前期に続き今期も営業最高益更新が続く見通しで、株式市場でもにわかに頭角を現している。株価は戻り売り圧力のない上場来高値圏を突き進む展開にあり、2000円台での活躍も視界に入っている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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